「手書きPOPに書くネタは、日常的な話がいい」
お客さまにとって身近な話であればある程、読まれやすい。
そして成果が上がりやすい。
僕がお伝えする手書きPOPノウハウには、こんなのがあります。
…通常、手書きPOPに書くメッセージというと、
- 目に留まるもの
- インパクトのある内容が良いんじゃないか?
そんな風に考えられると思うんです。
ただ、実際にはそうでもない。
成果を上げる(=購入につなげる)手書きPOPというのは、全部が全部そうでもないのです。
事例を挙げてお伝えしていきますね。
農業大学校の生徒が書いた、「ニラ」の手書きPOP
昨日、高知県立農業大学校で、手書きPOPの授業をおこなってきました。
昨年12月から2回目です。
実は、この学校の生徒さんがつくった野菜が渋谷のヒカリエ(九州屋)さんで売られています。
「高知県立農業大学校の野菜コーナー」として渋谷ヒカリエに~(高知県立農業大学校HPより)
「自分たちの野菜をもっとお客さまへアピールしていくために、手書きPOPを学ぼう」
というのがキッカケで、生徒さんは手書きPOPを勉強しています。
前回の授業後、(学んだ内容を踏まえて)1枚のPOPを下書きで良いので書いてくる。
という宿題が与えられました。
っで、その仲間が書いた手書きPOPを通じて、
「どこが良い部分なのか?」
「参考になる点は、どこか?」
今回の授業では、自分たちが書いた手書きPOPを教材にして考えてもらいました。
そこで、授業のなかで紹介した手書きPOPの1枚がこちら。
ニラ
ニラって臭いがキツくて、そんなに好んで「食べよう」って思いませんよね?
作っている僕でさえ「クサイなぁ」って思います。
特に小さい子供なんかは嫌いなんじゃないでしょうか?
でも、ニラ豚やチヂミは、ニラがないと始まりません。
農大の寮の食堂では、味噌汁に刻んだニラが入っています。
今の時期は鍋なんかにどうですか?僕のオススメは、キムチ鍋です!
季節にあった食べ方をどうぞ。
(園芸学科 清水くん作)
実は、こちらの手書きPOP。
授業を受けた農大1年生、約30人。
その中から「手書きPOPコンテスト優秀賞」に選ばれた3枚のうちの1枚なのです。
では、こちらの生徒(清水くん)が書いた手書きPOP、
優秀賞受賞の決め手となったポイントは、どこなのか?
身近な手書きPOPが成果を上げやすい3つの理由
冒頭でお伝えしたように、手書きPOPに書くネタ(メッセージ)は身近なほど読まれやすいです。
そして、成果(売上)にもつながりやすい。
僕が自信を持ってお伝えする「手書きPOPのポイント」の1つです。
その理由は、3つ。
- リアル感が出る
- 共感(信頼)しやすい
- 売り込み臭くなくなる
大まかに言うと、この3つです。
大げさな話じゃなくて、お客さまも体験したことのあるような身近な話。
実感しやすい日常的なネタは、読んだときにリアル感が伝わります。
今回の手書きPOPでいえば、
「農大の寮の食堂では、味噌汁に刻んだニラが入っています」
という部分ですよね。
「農大の寮の食堂では、、、」
という所なんか妙にリアルに感じませんか?
「あぁ、本当にある話なんだろうな」
というのが文章を読みながら伝わってくる。
そして、日常的な話なので共感できる。
信頼しやすい。
ヘンに売り込もうとして書かれたメッセージではないということが伝わってくる。
なので、お客さまはこの手書きPOP自体に好印象を持つ。
「じゃあ、とりあえず買ってみようか」
という結果を生み出しやすい。
カンタンに言うと、こういうことです。
「なんとかして売ってやろう」
と思ってPOPを書くと、メッセージにもその気持ちが表れる。
売り込み臭くなったり、広告っぽくなるものです。
なので、手書きPOPのメッセージは、今回の生徒さんが書かれたような「身近な」、「日常的な」ネタでOK。
むしろその方が、お客さまに新鮮に映る。
喜んでもらえるのです。