販促物で、商品について語るときのポイント。
「商品のメリットや良いところを伝えなきゃ、、、」
そう思って、いきなり商品について伝えるのは、あんまりよろしくない方法かもしれない。
何の話を先にするか?
話をする順も、けっこう大切で。
先日、ある会社さんへ伺っていたときも、そんな話になりました。
製法やこだわりを伝えるのも大切。だけど、、、
サポートにお邪魔していたのは、小売店などへ商品を卸す会社さん。
卸先にでつかうPOPをつくりたい。
「手書きPOPをつくった方が良いのかな」
というので、ご縁をいただきました。
でね、お話をうかがっていたんです。
商品のこと、その会社さんの取り組みのこと。
そしたらね、あることに気がつきました。
手書きPOPの中で、
- 会社の方が伝えたいポイント
- 僕が響くポイント
ここにズレがあったんです。
会社の方は、卸す商品のこだわりや特長。
たとえば、「こだわりの製法」であったり、「原料にこだわっている」の部分を伝えたい、
そう思われていた。
一方、僕がお話を聴きながら、心に響いたのは、
「その商品をつくられている方」や「その会社さんの取り組み」の部分だった。
聞き手である僕の好みもあるかもしれないけど、この差は大きくて。
っで、ここで1つ僕がお伝えしたのは、
- 製法へのこだわり
- 原料へのこだわり
これらは、もしかすると、、、他の企業さんでもやられているかもしれない部分じゃないかな?って。
今回、商品を販売してもらうお店、
そこで売られている他の商品も、同じように製法や原料にこだわっているかもしれない。
・・・いや、こだわっているはずですよね。
なので、この「製法や原料へのこだわり」の部分で、お客さんに魅力ある情報を出すのって、けっこう難しい。
振り向いてもらいづらい。
他の情報と一緒くたにされやすい。
そんなことないでしょうか?って。
だったら、何か違う方法で発信した方がイイんじゃないでしょうか?
そんな話をさせてもらいました。
例えば、地域があって、人がいて、商品がある
今回の企業さんの場合、ある特定の”地域”を丸ごと売っていきたい、
そのような思いを持たれていました。
商品を通じて、その地域の魅力を伝える。
そして最終的には、その地域にお客さんが訪れてくれる。
そんな取り組みに持っていきたい、と。
・・・であれば、例えば、1つの方法として、こんな伝え方もあるんじゃないか、と。
私たちは、商品を通じて、●●という町の魅力や価値を伝えたいと思っています。
●●という町は、■■なところです。
(町の魅力や価値を伝える)
そして、●●という町には、▲▲な方々がいらっしゃいます。
(町の方々について伝える)
今回、その▲▲な方々を知ってもらいたくて、こちらの商品をつくりました。
(商品へ話をもっていく)
「地域」⇒「人」⇒「商品」
こんな流れで話をつなげていくやり方です。
(ものすごく、端的なたとえだけど)
要は、いきなり商品の話をするんじゃなくて、その周りから伝えていく。
背景であったり、人。
その部分から伝えていって、最終的に、商品へ持っていく。
この流れです。
商品は結果。出口になると、理想
商品の話をいきなりしようとすると、どうしても特徴やメリットの話が中心になる。
すると、チョット売り込みくさくなったり、差異化しづらい。
そんな話になりがちなんですね。
一方、さっき伝えたような、商品の話を最後にもってくる、
その流れで伝えられると、話に物語性が出やすくなる。
いわゆる、ストーリーとか商品背景の部分、
それらが語られることになるので、聞き手にもすんなり伝わりやすい。
そう、商品はあくまでも結果。
「こんな取り組み、こんな地域、こんな人がいて、そして実現したのが、この商品なんです」
っていうのが、理想。
出口の部分なんですね。
これがデキると、接客とか営業もかわってくると思う。
(言うは易しで、僕は営業時代に全然デキませんでしたけど(笑))
販促物(接客も)で、商品について語るときのポイント。
「商品のメリットや良いところを伝えなきゃ、、、」
そう思って、いきなり商品について伝えるのは、あんまりよろしくない方法かもしれない。
商品のまわりを語ったうえで、最後に商品が来る。
伝える1つの方法です。