お店の売上を上げるために出来ること。
- 新商品を開発する(仕入れる)
- 価値を伝えなおす
シンプルに言うと、この2点が手っ取り早いです。
新しい商品をお店に並べて、お客さまに喜んでもらう。
もしくは、今お店にある商品でイマイチ売れていないモノ。
その価値をお客さまへ伝えなおす。
この2点がスグに思いつくやり方です。
っで、今日の話は、後者。
「商品の価値を伝えなおす」
その話です。
「がっちりマンデー!!」の人気を支える仕掛け
(普段あんまりテレビを観ない)僕のお気に入りのTV番組の1つ、
「がっちりマンデー!!」。
儲かる企業へ取材に行き、その儲かり手法をユニークに伝える番組ですよね。
先日読んでいた新聞(日経MJ)に、この番組が特集されていたんです。
記事によると、高視聴率を支える裏にはチョットしたひと工夫があるとのこと。
その話を読んで、
「これって、お店の商品ディスプレイや提案の仕方にも通じるやん!」
「今度のブログのネタになるやん!」
って、一人で胸を躍らせていたんです。
…では、「がっちりマンデー!!」の人気を支える、ひと仕掛けとは?
記事には、こんなことが書かれていました。
(※以下、日経MJより抜粋です)
例えば、興味を引かれる卓球メーカーを見つけたとしても、単純に卓球をテーマにしない。
「社員のうち7割が元卓球選手らしいという情報から、じゃあ社員の9割が女性とか、8割が75歳以上というような会社を探して特集にしようとか。
そうすることで、今まで目をつけてこなかった会社もピックアップできるんです」(日経MJ2016年1月15日より引用)
(番組関係者の話です)
要は、儲かっている会社を紹介する際に、ありきたりなテーマ(切り口)で括らない。
ポイントをずらしたテーマを見つけ、そこに該当する企業を紹介する。
そんな番組構成をされているというのです。
実はここに、僕たちモノを売る人間にとって気づきとなる、重要なポイントが隠れています。
普段、売れていない商品に新しい価値を生み出す
番組でいうところの「儲かっている企業さん」は、僕たちのお店で言えば、「商品」です。
番組内では、
- 企業さんをどんな切り口で紹介するのか?
- どんなテーマで括るのか?
ここに意識を向けている。
そして僕たちはここから同様に、お店では、、、
- 商品をどんな切り口で紹介するのか?
- どんなテーマで売り場をつくるのか?
こんな風に考えることもできる。
そして、こう考えることで、普段光の当たっていない商品(がっちりマンデーでいえば、今まで目をつけてこなった企業)にお客さまの目を向けることができる。
普段、売れていない商品に新しい価値を生み出せる。
そんな風に、僕は理解しました。
「●●みたいな商品!?」ばかりを集める
例えば、先日「お漬物の酢」を作られている方とご縁をいただきました。
まだまだ事業を始めたばかりで、お一人で作られています。
完全に手作り。
鍋に火をかけ、お一人で1時間近くかけて原料をかきまぜ続けられている。
1回できる数量が16本。
「もう、肩がコッテしょうがないんです、、、」
って、苦笑いされていました。
この方の商品、すごく美味しいんです。
僕もファンになっているんです。
ただ、先程も書いたように1回の製造量が、500ml×16本。
製造にモノすごく時間がかかる。
この商品を売りたいと思っても、これ単体だけでは売場コーナーをつくれない。
…そんな時に、例えばですよ。
「製造にものすごく手間のかかる商品ばかりを集めました!」
- 発酵から熟成するのに2年。商品化までに3年かかるお味噌
- 種をまいて実がなるまでに、5年かかる花「●●●」
- 1回の製造で、わずか5本しかできない超希少なラー油
みたいな商品ばかりを集めてくる。
っで、売場にコーナーをつくってみる、、、というのもアリなんじゃないの?
と勝手に思ったわけです。
これまでとは違う価値を売場で伝える
売場をつくるときに、何らかの基準を設けて商品をグループ分けをする。
その基準を何にするか?
これは、売場・ディスプレイ業界でいうところの「グルーピング」という考え方です。
っで、その基準(テーマ)をありきたりなモノにするんじゃなくて、ちょっと変わったグループで売場をつくってみる。
それが今日、僕が伝えたいところ。
いずれにしても、現在イマイチ売れていない商品を売っていこうと思ったら、「価値」の伝え方を変える必要があります。
今、お客さまが想定しているだろう価値とは別のモノ。
そこを提案していかないと、今売れないモノは時間が経っても売れませんから。
その1つが、今回お話しした売場をつくるときのテーマの括り方になってきます。