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同業他店と価格で比較されないようになるには…

今って、どの業種でも、売られているモノの

品質レベルでいうと、どこも優れているじゃないですか。

めちゃくちゃレベルの低いお店って、少ないと思うんです。

ある一定のレベルで良いものが売られている。

…なので逆にいうと、お客さんはどこの商品を買ったらいいのか?

分からなくなって、価格を基準にして選んだりになっているんですよね。

かといって、「うちのは、こんなに良いんだよ。こんなに優れているんだよー」

っていうことを、言い過ぎると売り込み臭くなる。

 

・・・一体、お店側とすれば、何をすればお客さんに選ばれるのか?

どうすれば、自分のお店に来てもらえるようになるんでしょう…

10年くらい前、大阪の小売店で働いてました。

このブログでも、よく書いています。
売場面積30坪で、正社員2名の小さな産直店でした。

売っている商品の90%以上が、高知の産物、もしくは加工されたモノだったんですね。

メインの商材は、生産者さんから直接届けられる野菜や果物。
いわゆる、【産直】っていうアレです。
・・・今でこそ、産直っていう言葉は当たり前のように使われていますが、その頃はあまりなかったんですよ。
特に、大阪のような都市部では、売られているお店が少なかった。
だから、僕がいたお店のウリは、まさに、その産直野菜でした。

野菜を送ってくださる生産者さんの数は、百数十名。
ものすごい数の方にお世話になっていました。

っで、ここで1つポイントなんですが、基本、野菜の種類って限られているじゃないですか。
トマト、なす、キャベツ、レタス…
順に数えていっても、そんなにないですよね。
ズッキーニやスイスチャードっていうような珍しい野菜を入れても、十数種類だと思うんです。

生産者さんの数は、百数十名。
作られる野菜の数は、十数種類。

・・・必然的に、作られる野菜がかぶる。

山田さんは、キャベツをつくっている。
田中さんは、レタスをつくっている。
吉田さんは、トマト。
みたいに、皆さん、バラバラの野菜を作ってくださっていたらいいんですけど、そうじゃない。

山田さんも…、田中さんも…、吉田さんも…、そして上田さんもキャベツをつくっている。
といった感じで、1つの作物を複数の生産者さんが作られる。
そして、お店でもそのまんまの状況がつくられていた。
(詳述はさけますが、委託販売という販売形態をとっていたので、この状態になっていました。)

山田さんのキャベツ…
田中さんのキャベツ…
吉田さんのキャベツ…
上田さんのキャベツがお店の売場に並んでた。

っで、お客さんにすれば、
「いったい、誰のが美味しいの?」
っていう状態になっていたんです。
こんなに色んな生産者さんの野菜が売られているけど、誰のを買えばいいの?って。

・・・っで、どうしたか?

キャベツそのものの特徴なんて、伝えようがない。
この山田さんのは、これだけ甘いんです。
この田中さんのは、さらに、これだけ甘くてもっと美味しい。
なんて、伝え方はできなかった。
だって、甘みを伝えるのに数値なんてものはなかったし、そもそも、特定の生産者さんに偏った販売は出来なかったから…。

そこで、どうしたか?

生産者さんそのものを売ったんです。
モノ売りじゃなくって、【人】を売ったんです。

この山田さんは、こういう人で、元々は銀行員だったんですよ。
でも、家族との時間を大切にしたい、っていうんで、高知へ移住して農業を始められました。
ものすごく愛想がよくって、僕は山田さんの笑顔が大好きです。
みたいな感じで、お客さんに伝えていったんです。

田中さんも…、吉田さんも…、上田さんも、みんな。
お客さんに好きな生産者さんを見つけてもらえる状態にしたんです。

っで、結果、いろんな好循環が生まれました。
・・・ということで、今日はちょっと長くなったので、続きはまた次回へ続くです…

社員2名の小さなお店の大逆転

社員2名、売場面積30坪。周囲は全国規模の競合がズラリ。ずぶの素人が、小さなお店で販促費ゼロで起こした奇跡とは…?その秘密をこちらで公開しています

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ABOUT US
臼井 浩二POPコミュニケーション合同会社 代表
社員2名、売場面積30坪の小さなお店で年商1億3千万円を達成。パートを募集すれば「娘を働かせたい」とお客が順番待ち。一風変わったお店での経験をもとに現在はPOP広告を活用し、モチベーションと数字を高める現場マネージャーとして販促・人材育成の支援。サポート実績は200社以上、上場企業でのセミナーや社員研修など累計受講者数は3千名を超える。近著「選ばれるお店」。信念は「売れる体験を通して、仕事にさらなる情熱と愛着を」 。