ある自治体で講演でした。
テーマは、「購入いただくには、何を伝えればいいか?」。「ファンになっていただくには、どんなことを伝えればいいか?」
参加くださった方々は、ローカル(地域)でモノづくりをされる方。地域の商品やサービスを販売をされる方。そして、事業をされる方々です。

高知県のイメージは?
高知県と聞いて、、どんなイメージを思い浮かべますか?(唐突でスミマセン。。)
例えば、高知県と聞いて、、
- 坂本龍馬…?
- かつおのタタキ…?
- 生姜(しょうが)…?
- 長宗我部元親…?
- 自然いっぱいな感じ…?
- うーん、、、あとは、、、、遠いところ…!?(笑)
みたいな感じでしょうか。
私(臼井)も高知に住みだして20年近くなるので、どっぷり浸りきって、いまいちイメージが湧きづらくなっています。。
高知県も人口減少が進み、県も他県からの移住にチカラを入れています。移住フェアのような機会に出て、高知県の良さや魅力をPRされているのだと思います。
強みって、変化する
言ってみれば、高知県が1つの商品。そして、移住を考えている方に、「高知県」という商品を売っていく。PRしていくことが必要なわけですよね?
ご商売をされていたり、お店で働かれている方が、お客さまに商品をおすすめするのと、ある意味近い感じじゃないでしょうか。
じゃあ、高知県のいいところ。魅力って何なのか?まず、把握しなきゃいけない。
あなたがお店で商品を販売されていたら、そのお勧めしたい商品のいいところ(価値)をきっとPRされると思います。それこそ、POP(ポップ)に書いて、売り場に設置されたり、SNSに投稿されるのと同じように…。
お勧めしたい商品の強みを知ろうと思ったら、そもそも「誰に対して、その商品をお勧めしたいのか?」ここを明確にしておかないと、アイデアはブレブレになってしまいます。
なぜなら、強みや価値は、相手や環境によって変化するからです。
あなたなら、どんな話をする?
今日の講演のなかでも、こんな質問をしました。
Q:1玉300円のリンゴがあります。以下、ふたりのお客さまにオススメします。
①女子高生
②80代の男性
ふたりに対して、どんな内容の話をしますか?ふたりとも同じメッセージを投げかけますか?それとも、伝える内容は、変わりますか?

強みは相手や環境で変化する
あなたなら、どのように考えますか?
1玉300円のリンゴを販売するときに、「女子高生」と「80代の男性」二人のお客さまでは、お勧めする話の内容は変えますか?それとも同じ話をすると思いますか?
例えば、講演のなかでご回答くださった方のお一人は、「二人で話す内容は変える」そうお話しくださいました。さらにその理由をお聞きすると、、
女子高生と80代の男性の方とでは、興味を持つ話題も違うと思うので…
要は、同じ商品であるリンゴであったとしても、相手が興味を持つこと。その商品に対して、求めることは違う。だから相手が興味を持ちそうなポイントを見つけて、それに合わせた話をするということですよね。
ご商売をされていたり、お客さまと接するお仕事をされている方であれば、もう自然にやられている話。普段の中で意識せずに、接客でやられていることではないでしょうか。ここでのポイントは、相手によって興味ポイントは違う。それがたとえ同じ商品であったとしても、、ということです。
あなたにしかない強みや価値に気づく
冒頭でお伝えしたように、今日の講演の参加者さんは、ローカル(地域)の方々でした。商品をつくったり、販売したり、事業をされたり。
そこで皆さんと共有したかったのは、「ローカルにはローカルの強みがある」。都心部にはない、価値や魅力があるということ。
さらに、そのローカルにしかない価値にアンテナを立てていく。商品を購入していただくにしても、お店や地域のファンになっていただくにしても、その価値に気づくことが先決。
なにも都心部と同じやり方で、同じ土俵で物事を考える必要はないですし、ローカルにしか出せない価値や魅力はたくさんあるのではないでしょうか。
