臼井です、
新聞を読んでいると、こんな記事が。
「ギフトを手掛けたシェフが、特設会場に自ら足を運んで商品を…」
ある百貨店のお中元商戦の時期。
売場にサンプルが陳列されてそれを見て、顧客は申込。
従来であれば、こんなカタチだと思いますが、このお店はちょっと違っていて。
商品に関わる生産者を招き、自らPRしてもらう企画を開始。
ギフトの特設会場では、
「自分がどんな思いで作ったのか伝えたい。
文章で説明を読んでもらうのとは違う」
リゾートホテルでシェフを勤める方のコメントも掲載されていました。
(※日経MJより引用)
商品って、情報次第。
情報の伝え方によって価値が上がったり、下がったり、、
フツーに起こることだと考えています。
例えば、よく例に挙がる「芸能人による目利き」のTV番組。
2種類のワインを出してきて目隠しをした芸能人が、
「どっちのワインが高級か?」
当てる番組がありますよね。
あれなんか典型で、
「〇〇年物の高級ワインです」
情報が隠されると、それが本当にいいワインなのか?
わからなくなる。
情報が商品に興味を持つ、商品を選ぶキッカケになる。
現場時代から強く実感しています。
値下げせずに売るには
産直店時代、相場の2倍以上高い野菜をどうやったら買ってもらえるか?
毎日、試行錯誤していたんです。
(※ワインとは価格のケタが違いますけどね)
失敗を繰り返すなかたどり着いたのが『情報』だったんです。
「美味しいです」
「こだわっています」
これらはどこのお店も同じように言っているからお客さまには響かなかった。
伝えてもスルー。
隣の安い野菜ばかり売れて、高いのは売れ残っていました。
そんな中、伝える情報は商品により様々ある中、自分が販売していた農産物に関して言えば、
「その商品をつくっているヒト(生産者)はどういう方なのか?」
知ってもらうことが、選ばれる理由の一つになっていました。
「お客さまに生産者さんを知ってもらいたい」
元々は、そんな思いから伝え始めたのですが、思わぬ副産物を生み出しました。
品質の優れた商品。
他にない技術のサービス、手わざ。
これらは味わって、体験してもらって初めてわかることが多いと思います。
素晴らしい商品やサービスを利用していただくためにも、カギは情報。
素晴らしい商品であればこそ、いかに情報を届けるか?
こだわりたいポイントに感じます。