「人間はモノやサービスよりも、人に興味・共感をしめす」
これが手書き販促物の考え方です。
商品にプラスして、人の要素を加えて伝える。
そうすることで、たとえ他店(大手)で売られている商品だとしても、
- 興味を持ってもらいやすく
- お客さまに選ばれやすくなってきます。
そして、わざわざあなたのお店で買いたい。
そのようなお客さまを集めることにつながってきます。
実は、この考えに合致する話が先日テレビで放送されていました。
ちょっと変わった山菜の販売法
先週末のこと。
夜、ボーっとTVを見ていたら、ある話にグイグイ食い付いてしまいました。
- どんな番組だったのか?
- 何曜日にやっていたのか?
すら忘れてしまったのですが(汗)、その1つの話の内容だけは憶えていて。
それは、「山菜採りの代行」です。
ある地域の山々で採れる山菜。
その山菜をネット通販で送るんだけど、その切り口がちょっと変わっていて。
「山菜採り名人」がいらっしゃる。
サイトに約30人登録されているんです。
そして、
- (採るのが)得意な山菜
- 得意な野菜
- 趣味
こういった所がHPで紹介されているんです。もちろん、その名人の顔写真付で(笑)
そして、おそらくだけど、
「注文した山菜はどの名人が採られたのか?」
それが分かるんだと思います(ここは僕の推測です)。
送られてきた商品を見ながら、
「これは田中フキ子さんが採ってくれた、ふきのとう」
とか、これは、山下タケ子さんが採ってくれた、わらびだとか。
コレ見ててけっこうハマってですね。
まさに僕が伝えたいことと同じだ、と思ったんです。
山菜を普通に売るのじゃなくて…
僕が住む高知県も山菜盛りだくさんです。
いろんな直売所で売られています。
たけのこ、ずいき、ぜんまい、わらび、、、。
これらは、産地が違えど、基本同じくくりで売られています。
(たけのこだったら、たけのこ。わらびだったら、わらびという切り口で)
そして売場では、
- 1袋に入っている内容量
- 見た目(鮮度)
- 価格
といった基準で、お客さまに選ばれています。
しかし、ここに先ほどのような山菜名人という切り口をつけ加えてみる。
「このタケノコは、山下タケ子さんが採ってくれたもの」
そうやってお客さまへ伝えてみるとですね、なにか特別な感情が湧いてくるように思えるんです。
「あぁ、あのタケ子さんが採ってくれたタケノコだぁ」
「採って来てくれるとき、苦労したんじゃないかな?」
「どれくらい(採るのに)時間がかかったんだろう?」
とかみたいな感じで、1つのタケノコに感情移入をしそうになる。
そんな風に思いませんか?
実はこれって、すごくポイントで。
手書きPOPにも共通するポイントです。
選ばれやすくなる、1つのスパイス
同じ1つの商品を売るときにも、特徴だけでなく、その商品にかかわる「人」の部分を伝えてあげる。
そうすることで、独自性が生まれやすくなります。
たとえ、他店で同じ商品が売られていても、違うモノとしてお客さまに伝わります。
そして、選ばれやすくなるのです。
要は簡単に言えば、
「高知県産のトマト」と言って売るのと、
「高知県のいの町で、奥さまと一緒につくられる宮脇さんのトマト」。
この2つの伝え方の違いです。
さらに、この宮脇さんのキャラクターや人柄を伝える。
そうして売ることで、宮脇さんという生産者さんに感情移入される。
仮に同じような価格のトマトが他店で売られていたとしても、宮脇さんのトマトが選ばれやすくなる、ということです。
だって、お客さまにしたら、
- 宮脇さんという人がつくったトマト
- 宮脇さんがどんな人なのか?
その話を伝えてもらえれば、否が応でも宮脇さんに興味湧きません?
そして、その宮脇さんが(話を聞いた感じ)共感できる方だったら、そのトマトを買いたくなりませんか?
…さらに、そのトマトが美味しかった。
冬のシーズンになって、宮脇さんがデコポンをお店で売りに出されたら、、、
「あぁ、あの宮脇さんがつくったデコポンか。
あの人のなら、間違いないか。買ってみよう」
そんな風になりませんかね?
これが、商品のまわりの人を伝えて販売するやり方です。
(僕が働いていた大阪の産直店では、この方法でバンバン売っていました)
「人間はモノやサービスよりも、人に興味・共感をしめす」
あなたの商品に当てはめることはできませんか?
商品に関わる方を一緒に伝えて売ることはデキませんか?