「最後は人やぞ」
前職時代によく教わりました。
取引先へ営業に行く。
…商談が成立するかどうか?
相手先のニーズや商品の品質、
それを引き出す営業スキルなどが
大きくかかわると思うのですが、、
今でも強く記憶に残っているのが
相手の担当者さんの気持ちの部分、です。
ちょっと上から目線で申し訳ないのですが、
気持ちを感じる担当者さんとの話は
不思議とうまくいきやすく
お取引も長く続きました。
一方、特別な思い入れもなく
いーっぱいある商品のなかの1つ。
とりあえず売場に並ぶ。
とりあえずカタログに掲載される。
感情的なつながりのない取引は
途中で頓挫することも多く、
数字も伸びませんでした。
営業スキルのなさを
『気持ち』で片付けてしまうのは
あまりに乱暴なのですが、、、
今の仕事をさせてもらい
店舗や企業、従業員さんとご縁をいただくなか
あながち間違いでもないと感じています。
例えば、つい先日、ある方から
メッセージをいただきました。
(前略)
今勤めているレストランは
町の財産だと思っています。あれほど丁寧に作られた
おいしい料理が2,000円台から
楽しめるお店は本当に貴重です。集客に成功してシェフやスタッフの
みなさんに喜んでもらいたいのはもちろんですが、
町の皆さんにお店の魅力を知っていただきたいです。多くのみなさんに「おいしい~!」感動を
味わってもらいたいです。そのために自分にできることを
学びたいと思っています。臼井さん、よろしくお願いします!
POPセミナー参加者さん
飲食店に勤められる女性の方です。
これからご一緒に取り組んでいく際に
送ってくださったメッセージです。
仕事柄、経営者や管理職の方から、
「もっと自分たちで考えて
動いて欲しいんだけど、、」
「もっと意見も出して欲しいんだけど
難しいよね、、」
このようなお声をよく聞きます。
成果を上げる上で、戦略やノウハウ、
スキルなどは大切だと思います。
しかし、それを実行する本人の気持ち。
極端に言えば、子どもにスポーツを
上達して欲しくて、色んなノウハウやYoutubeを見せても、、
実際にやる本人に気持ちがなければ
空回り。逆効果。
むしろスキルが低くても
気持ちが前向きなら、ノウハウも自分で
探してくるし、吸収も速い。
そう思うのは、現場の知らない理想論でしょうか。
以前にもお伝えした話ですが
ケアグッズが思うように売れず、困っていた歯科医院さん。
歯科専売品である電動ブラシにしても
お客さまは電気店で買う。
試行錯誤の末、
「売れない原因」を突き止めます。
接客に気持ちがこもっていない。
スタッフが商品の説明をする際
メーカーがつくったチラシを無難に
そのまま話されている。
「借り物の言葉で通じるわけが、、」
そこから社員研修に取り組まれ
取り組みから10年で売上は10倍。
180万円になりました。
言葉や姿勢、行動を変えるには
まず気持ちありき、です。
言霊じゃないですけども気持ちが入ることで、
「何とかして相手に伝えたい」
「喜んでもらいたい」
言葉や姿勢、行動に表れます。
従業員さんに創意工夫が生まれます。
メンバーのベクトルが前に向く。
今の仕事にやりがいと喜びを感じる。
言葉にするほど簡単じゃないですが
ちょっとしたキッカケです。
そのための取り組みが必要です。
そういう意味でも冒頭でご紹介した
スタッフさんのお言葉、お気持ちは
素晴らしすぎる。
何物にも代え難い、
お店の大切な財産、原動力だと感じます。