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手書きPOPコンテストでイイな!と思ったPOPの共通点

 

昨日、ある企業さんの手書きPOPコンテストにうかがってきたんです。

社員研修に「手書きPOPの講習」を取り入れられている企業さん。

社内で手書きPOPを募集することになった。

っで、集まったPOPの中から優秀賞を選ぶことに、、、。

 

でね、社員さんが書かれたPOPを拝見しながら、気づくことがありました。

「いいな」と思ったPOPにはある1つの共通点があったんです。

 

 

こちらは以前あるショッピングモールでおこなった手書きPOP研修の様子

こちらは、以前あるショッピングモールでおこなった手書きPOP研修の様子

 

イイな!と思ったPOPの共通点

部屋に入らせてもらうと、そこには、14~15点の手書きPOPがズラッと貼られていて。

皆さん、ほんと工夫して書かれていらっしゃるんです。

イラストや色合いなども凝っている。

(ゴメンナサイ、写真はありません。想像を膨らませてください)

 

でね、会社のご担当の方から、

「臼井さん、優秀賞ともう1つイイなと思うのを選んでもらえませんか?」

って。

これが、結構プレッシャーでね(笑)

時間をかけてジィーッと順に見させてもらいました。

 

すると、あるコトに気がつきました。

ある違いです。

「いいな」と思った手書きPOPには、1つの共通点があった。

 

 

例えば、手書きPOPのキャッチコピーの部分。

そこには、「商品名」が書かれてあるPOP。

一方で、「商品名」ではなくて、「呼びかけのフレーズ」であったり、「得られる効果や効能」が書かれているモノ。

2つに分かれていたんです。

 

っで、ココが重要なんですが。

僕が見させてもらってイイなと感じた手書きPOPは、後者。

キャッチコピーに「商品名」でなくて、「呼びかけのフレーズ」や「効果・効能」が書かれたモノだった。

商品そのものを売ると弊害が生まれやすい

売るのは商品やサービスなんだけど、それそのものを売ろうとすると弊害が生まれます。

例えば、

  • 商品特長に重点が置かれたメッセージになりやすい
  • 他社と似通った発信になりやすい
  • オリジナル性に欠けた訴求になりやすい
  • 他社(従来品)と比較される
  • 価格が前面に押し出される
  • 購入の判断が価格重視になる
  • お客さんが興味を持ちにくい

 

このようなデメリットが生まれやすくなる。

要は、他社と比較されやすくなるということです。

 

「商品そのもの」をPRするということは、イコール、特長を伝えるとも言えます。

商品の特長を伝えることで、お客さんに興味を持ってもらう。

問題ないことなんだけど、その商品を他社も販売しているかもしれない。

そういうケースでは、どうしても競争に陥りやすくなる。

商品特長というのは、比較できるから。

 

「うちのトマトは甘いです。糖度10なんです」

とトマトの甘さを伝えるのも1つの方法。

だけど、他店が糖度10のトマトを低価格で売っていたら、、、?

他店が同じ価格で糖度11のトマトを売っていたら、、、?

 

お客さんにしたら、商品同士を比較しやすくなる。

結果、他社と比較されやすくなるデメリットが生まれます。

 

あとは、もう1つの要因として、お客さんの心が動きにくい。

興味を持ちにくい、という弊害もあります。

 

 

「お客さんは、商品そのものが欲しいんじゃない。

その商品をつかって得られる未来(効果)が欲しいんだ」

っていう話、1度はお聞きになったことあるんじゃないでしょうか?

シンプルに言えば、こういうことです。

(詳しくはまたの機会にお伝えします)

 

商品そのものを売るよりも、なるべくその周りを伝える。

昨日、うかがった企業さんの手書きPOPコンテストで感じた、

いいな!と思った手書きPOPに共通した1つのポイントです。

ABOUT US
臼井 浩二POPコミュニケーション合同会社 代表
社員2名・売場30坪の産直店で年商1.3億円を達成し、全国の自治体から視察も殺到。 現場から学んだのは「現場が主体的に取り組むことで、チームの雰囲気も業績も劇的に変わる」ということでした。 現在は、直売所・道の駅や小売店舗の現場に入り込み、販促や人材育成をサポート。 「小さな成功体験がチャレンジしたくなる文化をつくる」を信条に、累計200社以上で実践支援を実施。 上場企業でのセミナー受講者は延べ3,000名超え。飾らないフランクなコミュニケーションが現場に浸透すると定評があります。 プロフィール詳細を見る →