
JAえひめ未来さま主催で「直売所売上アップ」をテーマにした研修・講演に登壇しました。
今回の直売所研修では、POPの工夫や商品の魅せ方などを共有し、参加された生産者・スタッフの皆さまと一緒に“売れる直売所”づくりを考えました。
生産者と共に、売れる直売所を目指す——JAえひめ未来さまで講演登壇
2025年9月4日、JAえひめ未来さま主催の「四季菜広場 生産者大会」にて、講師として登壇させていただきました。
今回のテーマは、2026年4月にリニューアル予定の直売所を、生産者・農協・運営スタッフが一丸となって盛り上げていくためのもの。
講演タイトルは、
『“売れる”直売所はここが違う!一緒につくろう!”行きたくなる”直売所 ~出荷者の工夫が未来をひらく~』
これからの直売所は、「商品を出荷して終わり」ではなく、生産者の方々が“売り場づくりの主役”になり、お店側と一緒に盛り上げることが求められています。
当日は、生産者の皆さまと共に、これからの直売所のあり方や、売上につながる工夫について、約1時間にわたりお話しさせていただきました。
直売所を取り巻く環境は大きく変化している
現在、全国には22,000を超える直売所があると言われています(※農林水産省が実施する「6次産業化総合調査」の令和4年度(2022年度)結果によると、全国の農産物直売所の事業体数は22,380軒にのぼる)。
地域のスーパーや道の駅など、どこでも産直コーナーがある時代。
言い換えれば「お客さまに選ばれる直売所」になる必要があり、そのためには“並べるだけ”から一歩進んだ工夫が必要です。
例えば:
- 商品の魅せ方(袋詰め・POP・ラベルなど)
- 出荷者と店舗の連携
- 「この直売所で買いたい」と感じてもらう理由づくり
こうしたテーマは、これまで道の駅や農協、観光協会などでの研修でも、多くの現場課題として挙げられてきました。

直売所売上アップをテーマにした農協主催の研修・講演
講演では、実際の成功事例や現場での工夫を交えながら、以下のような観点からお話ししました。
🟢 「一緒に盛り上げる」意識が価値を生む
直売所は、商品を出荷してくださる生産者がいらっしゃるからこそ、成り立つ場所です。
だからこそ、お客さまに「この人の野菜を買いたい」と思ってもらえるような、“人を伝える売り場づくり”が必要になります。
🟢 売れるための「3つの仕掛け」~美味しさ・こだわりの見える化
講演では以下のようなスライドをもとに、具体例を紹介しました:
- 袋詰めで魅力を伝える工夫(サイズや組み合わせ)
- ラベルやタグで「こだわり」を伝える
- 手書きPOPで“人”を感じる売り場にする

🟢「想い」を伝えることで共感が生まれる
量販店にはない“ぬくもり”や“背景”が、直売所では大きな魅力になります。
実際、臼井が直売所に勤務していた時代、ある250円のナスが売れなかったエピソードをご紹介しました。
こだわって作られたナスの魅力を伝えるために、生産者の想い・人生観・背景をPOPに書いたところ「この人の野菜が欲しい」とリピーターが生まれました。
この「人を伝える」工夫が、売上にも直結するのです。
直売所研修・講演 当日の様子
会場には多くの出荷者の方々が集まり、皆さま真剣な眼差しで講演に耳を傾けてくださいました。

終了後には、主催の農協ご担当者さまからこんな声もいただきました。
「手法ももちろん大事ですが、その背景にある“考え方”の部分に共感しました。」
また、ある生産者の方からは、先述の“250円のなす”の話に対して、具体的な質問をいただく場面もありました。
直売所研修を通じて感じたこと
リニューアルは、新しい「価値」をつくるチャンス
2026年春にリニューアルを控える、こちらの直売所。
リニューアルは、単なる“建物の改装”ではなく、生産者の皆さまの想いや背景を伝える売り場にアップデートしていくチャンスでもあります。
生産者の皆さんとともに「行きたくなる直売所」をつくる機会です。
今回の講演がその第一歩となり、今後の取り組みへとつながることを願っています。
さらに今回のような農協主催の直売所研修・講演を通じて、POPや売り場改善の工夫を共有することで、現場から動き出す取り組みが広がり、直売所の売上アップへとつながっていきます。
今後もこうした取り組みを広げてまいりますので、直売所や道の駅での研修・講演にご興味のある方は、下記よりご覧ください。
☑ 農協・直売所・道の駅関係者のみなさまへ
当社では、POPセミナー、袋詰め改善、売り場づくりなど、「現場がやってみたくなる」。直売所売上アップにつながる研修・講演を全国で実施しています。