アイスバーを持って秘密基地へ

 

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ミゥ、ミゥミゥ、ミゥ、、、

 

早朝4時20分。

まだ陽も上がり切っていない、薄暗い朝。

いつも通るウォーキングの道に、小さな小さな鳴き声が。

 

ある一軒家のガレージから出てくる小さな何か。

ちょこ、ちょこ、ちょこと、、、2歩、3歩と道路へと。

「ミゥ、ミゥミゥ、ミゥ、、、」

2メートルくらいに近づいたかな。

だんだんとその距離が近づいていくと、

その小さな、小さな子猫がこっちを見ていました。

おそらく僕の両手のひらでも充分だろう、、

っていう位の大きさです。

ほんと小さい。

(産まれてどれくらい経ってるんだろう!?)

 

僕はその子の方を見ながら、横を通り過ぎようとする。

すると、その子は近寄ってこようとしているのか?

道路へよちよち1歩、2歩と出てくるんです。

 

「ミゥ、ミゥミゥ、ミゥ、、、」

僕も気になるから後ろを見ながら、歩くスピードも遅くなる。

というのも、結構ここは車の通る道路なんですよ。

だから、こんな小さい子やったら運転してる人は見えへんのちゃうん?

危ないのが気になって。。

 

「大丈夫なんやろぅかな?」

「おかあさん、どっか行ったんやろうか?」

「ここおったら、危ないんちゃうん?」

後ろを見ながら、

「ミゥ、ミゥミゥ、ミゥ、、、」

鳴くのを聞きながら、もう、いろんな事を考えました。

今から30年以上も前の話です。

小学2年のときのこと。

 

ある日、当時仲良しだった、(僕の家の前に住んでいた)けいちゃんが僕を呼びに来ました。

玄関に出てみると、けいちゃんは両手に段ボールを抱えていました。

 

「おかあさんが、どこかへ連れていくように、って言うの」

そう言うけいちゃんが抱える段ボールの中をのぞいてみると、、

そこには、小さな小さな子猫が

「ミゥ、ミゥミゥ、ミゥ、、、」

鳴いてるんです。

 

どうも話を聞いてみると、けいちゃんの家のベランダでその子が鳴いていた。

それを見つけた、けいちゃんのお母さん。

ずっとおられても困るから、けいちゃんにどこかへ連れて行くように言った。

そこで、どうしようか困ったけいちゃんは僕の家に。。

小学2年だった、僕とけいちゃんは考えました。

2人でいろいろ考えました。

この段ボールに入った子猫をどうするか?

 

そして、2人が出した答え、、、それが、

「この子を僕たちで育てよう」

ということでした。

 

2人の秘密基地に、この子猫を連れて行きました。

子どもなりに考えます。

 

「このままだったら、お腹すくし」

当時のおこづかい(50円)をつかって、ミルクの棒アイスを買いに行きました。

そして、溶かしたアイスをその子猫にあげました。

(もう30年以上も経っているので、あんまり憶えてないのですが僕らなり子猫にいろいろとしてあげていたと思います)

 

しかし、それから2日経ったある日のこと。

今でも忘れられない出来事が起こりました。

僕とけいちゃんは、子猫の様子を見るために秘密基地へ。

しとしとと降る雨の日でした。

普段よりも肌寒かったのを今でも憶えています。

 

いつものように、けいちゃんと近所の駄菓子屋さんで買ったアイスバーを持って秘密基地へ。

いつもの場所へ。

その子猫をいれた段ボールがある場所に行きました。

 

すると、、、、、、、、、、、

 

 

段ボールがびっしょり濡れていたのを今でも憶えています。

 

だけど、そこから僕たちがどうしたのか?

その先の記憶はいまいち思いだせません。

 

今思いだせるのは、けいちゃんとアイスバーを持って秘密基地へ行った。

そして、段ボールを見た。

そのときに感じた、あの何ともいえない気持ち、、だけです。

それしか思いだせないんです。

ストレートに、ね

僕は、販促サポート先のお店の方によくこんな話をします。

 

「●●でした、という事実だけじゃなく、その時にどう感じたのか?

 その感情もぜひ一緒に伝えてあげてください。

 お客さまは、そこを求めていますから。

 そこにお客さまの心は響きますよ。」って。

 

手書きPOPとか、ニュースレターをつかって販促活動をする。

そのときに紙面に書く内容を一緒に考えるんです。

その時に、店主さんや社長さんは何を書けばいいのか分からなくて、

  • 商品の特徴
  • 商品のいいこと

を手書きPOPやニュースレターを通じて、伝えようとされます。

ストレートにね。

 

ただ、そこでね。

その商品特徴や商品メリットといった「事実」を伝えるだけじゃなく。

その特徴やメリットを通じて、

「(店主さんは)どう思ったのか?」

「どう感じたのか?」

を一緒に伝えてあげてください、ってお願いするんですね。

記憶以外のなにか

…例えば、小学生のときに書いた日記とかもそうじゃないですか?

「今日は、●●しました。」

「今日は、●●へ行きました。」

 

っていうだけの文章よりも、

「今日は、●●へ行きました。

 僕はそこへ行ったのは初めてで、、何だかすごい●●な気持ちになりました。

 今度はお父さんと一緒に行ってみたいです。」

 

っていうような、

起きた【事実】+そこで感じた【感情】

一緒に伝わってくることで、感じ方って違う感じしませんか?

書き手の内面(感情)が伝わってくることで、何か感じるものが出て来ませんか?

 

…小学2年のときに、けいちゃんと体験した記憶は今でも忘れません。

話を思い出すだけで、あの時に感じた何ともいえないほろ苦い感情が胸に湧きあがってきます。

記憶は薄れても、、、あの時に感じた感情は強く残っています。。

 

■追伸:

あれから何度かウォーキングの道を通るのですが、見かけないんです。

見るのは、子猫じゃなくて大人の猫だけなんです。

もしかして、

「…お母さん猫が子どもを探しているんじゃ?」

「…子猫の帰りを待っているんじゃ?」

前を通るたびに、そう思えて仕方ないんです。。

 

子猫は元気にしているんでしょうかね、、、?

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ABOUT著者プロフィール

1974年、大阪府茨木市生まれ。年間500名を超える受講者への手書きPOPセミナー講師。正社員わずか2名、売場面積30坪の小さな産直店で、ほぼゼロの広告宣伝費のなか年商1億3千万円。アンテナショップ出店を検討する自治体からの視察が殺到。パート募集をすれば「娘を働かせたい」とお客が順番待ち。こんな一風変わったお店での経験が今の仕事の原点。小規模店の販促コンサルも行っている。