売上につながる「売場演出」の技術。どうすれば、目立つのか?カラーコーディネートから学ぶレイアウト術

手書きPOPのセミナーをすると、ほぼ必ずいただくご相談。

その1つが、色の話です。

  • 「どんな色の組み合わせにすれば、目立ちますか?」
  • 「売場や手書きPOPで、目立つ色の組み合わせを教えてください」

このようなご相談や質問を必ずいただきます。

売場にしても、手書きPOPにしても、色の組み合わせを知っていると、何かと役立ちます。
商品同士の組み合わせ、レイアウト次第で、お客さまへ与える印象。
結果がまったく違ってきます。
特に、現場の最前線に立つ方にとっては、必須の知識になってきます。

そこで今日は、現場でつかえる色の話をします。
売上につながる売場づくりとは?
色の組み合わせから売場レイアウトをみていきます。

なぜ、色の感覚が必要なの?

カラーコーディネートとか、ヴィジュアルマーチャンダイジングとか、いろんな言葉はありますが、
そもそも、なぜ、商品を売るうえで色の感覚が必要なのか?

極端にいえば、配色を意識した売場づくりができれば、

  • たとえ同じ商品だとしても、、、
    ⇒今より商品が売れるようになります
  • 「このお店、手入れが行き届いているよね」
    ⇒お店のイメージアップにもつながります。
  • 「売れる」「見映えがよくなる」結果が分かりやすい
    ⇒売場づくりが楽しくなります

簡単に言うと、様々なメリットが生まれます。

逆に、カラーコントロールを意識せずにいると、

  • せっかく売場に並べた商品が目立たない
  • 他商品に埋もれてしまう
  • 冴えない売場・お店イメージをお客さまに与える

こんなネガティブ要素を生み出す売場となってしまいます。

要は、配色を意識した売場づくりができる、出来ない次第で、得られる結果が180度違ってくるのです。

配色を意識したディスプレイ~基本編

配色を学ぶときに、必ずといっていいほど登場するのが、色相環という図です。

色相環(※引用:カラー配色で迷わない!シーン別配色見本32パターン
http://www.hp-stylelink.com/

この図を、色相環(しきそうかん)といいます。
まぁ、名前は憶えなくてもいいのですが、この配色を抑えておくと、あなたの売場づくりの幅が広がります。

  • どの色に、どの色を合わせれば、映えるのか?
  • 目立つ色と、目立たない色の組み合わせ
  • 売場での配色のコツ 

といった事を踏まえた売場が実現します。

なお、この色相環から憶えておきたいのは、まずは下記の3つの組み合わせです。

現場でつかえる3つの「カラーコントロール」の演出技術

1.類色

色相環の図において、隣の色のことです。

赤であれば、黄赤と赤紫色。
青であれば、青緑と青紫色。
緑であれば、黄緑と青緑色です。

この組み合わせで売場をつくることで、柔らかい、調和のとれたイメージを与えると言われます。

2.類似色

上記で挙げた類色の隣の色同士の組み合わせです。

例えば、赤であれば、黄色と紫色。
青であれば、紫と緑色です。

この類似色2色に類色を加えた3色配色(赤・黄赤・黄色)にすると、連続性のある売場の印象を与えます。

3.異色

類似色よりも、もう1つ隣の色の組み合わせです。

例えば、赤の類似色は、黄色なので、その隣の黄緑色です。
また、赤の類似色は、紫色でもあるので、その隣の青紫色も異色となります。

さらに、「赤・黄緑・青」、「黄赤・緑・青紫」、「黄緑・青・赤紫」といった3色の異色配色は、売場で映える鮮明なイメージを与えると言われています。

スーパーの青果売場で考えてみると。

例えば、実際のお店の売場で考えてみると。
分かりやすい例でいくと、スーパーなどの青果売場がイメージしやすいです。

「類色」のコーディネートでいえば、

  • トマト(赤)と人参(黄赤)
  • バナナ(黄)とみかん(黄赤)

このような組み合わせの売場がつくれます。

類似色の組み合わせの売場でいくと、

  • トマト(赤)とレモン(黄)
  • インゲン豆(緑)ととうもろこし(黄)
  • なす(紫)とトマト(赤)

といったものが思いつきます。

異色のカラーコーディネートでいくと、

  • トマト(赤)とレタス(黄緑)
  • なす(紫)とたまねぎ(黄赤)

といったところでしょうか。
3色の異色配色の事例も挙げようと考えましたが、すぐに思いつきませんでした(笑)

まずは、最初の一歩

今挙げた、色相環は頭で考える理論的な話です。
理論だけでは、売場づくりは成り立ちません。

動いて、試してこそ、身体に染み付くのです。

売場で腕を組んで、この図を思い出して、
「うーん、うーん」
唸っていても、前に何も進みません。
担当の上司から嫌みのひと言も浴びせられるかもしれません。

なので、まずは事前に組み合わせを考えておく。

「うちのお店の商品だと、類色の組み合わせだと、アレとあれがいけるな」
「よし、今日は一度あれを売場で組み合わせてみよう」

という感じで、売場に入る前に商品のセットを考えておくといいです。
業務が始まる前。
たとえば、通勤時間とかにイメージしておくのです。

売場に入って、忙しいバタバタの状態で組み合わせを考えるのは、きつい。
いいアイデアも浮かびません。

まず、事前に1セットでいいので、考える。
試す。
お客さまの反応を見る。
次の商品同士の組み合わせを考える。
段々慣れてきたら、3色配色の売場をつくっていく。

このような流れで取り組めると、記憶にも残りやすいです。
身体が自然と憶えてくれるはず。

…ちなみに、今日お話しした色相環の考え方は、売場だけじゃなく、手書きPOP。
ホームページなどのサイトにも活かせます。

色の組み合わせ、レイアウト次第で、お客さまへ与える印象。
結果がまったく違ってきます。
ぜひ、いろんなバリエーションを試してみましょうね。

手書きPOPの書き方極意

ABOUT著者プロフィール

1974年、大阪府茨木市生まれ。年間500名を超える受講者への手書きPOPセミナー講師。正社員わずか2名、売場面積30坪の小さな産直店で、ほぼゼロの広告宣伝費のなか年商1億3千万円。アンテナショップ出店を検討する自治体からの視察が殺到。パート募集をすれば「娘を働かせたい」とお客が順番待ち。こんな一風変わったお店での経験が今の仕事の原点。小規模店の販促コンサルも行っている。