先週末(おととい)、北海道の企業さんで手書きPOPの研修をおこなっていました。
研修の最後、従業員さんの皆さんにPOPを書いてもらったんです。
すると、これが驚きでした。
過去に例がなかったくらい、成果につながりそうなPOPばかり。
リップサービスとかじゃなく、ほんと心のこもった気持ちの伝わるモノが出来あがっていました。
・・・っで思いました。
成果の出る販促物っていうのは、
「いかにうまく書けるか?」
っていうのも大事だけど、
「いかに、書き手の気持ちを伝えられるか?」
こっちの方がもっと大切なんだ、って。
メッセージを通して、書いた方個人の思いが伝わってくると、それは「広告」でなくなり、伝わる「手紙」になってきます。
前者と後者、なにか違い感じますか?
例えば、こちらの手書きPOPを見ていただけますか?
北海道の企業さんじゃなくて、先週、ある自治体で講習会をしたときに参加者さんに書いてもらったPOPです。
まず、こちら。
これは、手書きPOPの講習会が始まってスグに書いてもらったモノです。
ほんと、まったく何も学ばれていない状態です。
ひがしやま
水と芋と潮風だけでこの甘さ。
昔からあるおやつです。
食物繊維たっぷり、一度食べたら忘れられません。
150g 700円
お買い求めは、道の駅「●●」で
「ひがしやま」といって、干し芋の商品の手書きPOPなんですね。
干し芋には、食物繊維がたっぷり含まれていますよ。
甘いですよ。
という商品のメリット、特徴に焦点を当てられたPOPです。
(イラストなども描かれて、初回とは思えないくらい完成度の高いPOP)
…続いて、3時間の講習会の後半部分。
2時間半くらいが経った頃に、もう一度書いてもらった手書きPOPです。
同じ干し芋「ひがしやま」の商品について。
ぜいたくなおやつです
ひがしやま
干し芋なのにこの値段!!高いですよね。
私も子供にねだられるけど、なかなか買えません。
でも、あきらかに他の干し芋とは甘さが違います。
(お客様からも他の干芋と甘さがちがうと言ってもらえます)
ぜいたく品ですが、安心・安全で子供のおやつにオススメです。
1袋700円
いかがですか?
先程の前者の手書きPOPと比べられて、なにか違いを感じますか?
…そう感じるのは、僕だけだろうか?
前者と後者のPOPの違い、、、
前者にはなくて、後の手書きPOPにあるモノ。
それは、「メッセージのなかに感じる書き手の存在」です。
前者は、どちらかというと、商品特徴にスポットを当てたメッセージです。
- 甘さ
- 食物繊維の豊富さ
といった商品のイイ所(メリット)を前面に押し出した内容です。
一方は、後者はどうか?
というと、、、人を感じませんか?
「他の干し芋とは甘さが違う」といった商品特徴を伝える文言もありますが、どちらかというと先程のに比べてPOPを書かれた方の存在感を感じませんか?
- ぜいたくなおやつ
- なかなか買えない
といったメッセージから、書いた方のお人柄や生活感(雰囲気)が感じられる。
文章を読んでいるだけなのに、まるで書いた方から語りかけられているような、、、
お人柄が伝わってくるような、、、
そう感じるのは、僕だけでしょうか?
読まれる、購入につながるPOPのカギ
カンタンにいうと、「モノ」と「人」。
どちらの切り口から書かれたメッセージになっているか?
2つのPOPの違いは、ここなんです。
話し出すと長くなるので、今日は詳述できませんが、、、
後者のように同じ商品特徴(甘さ)を伝えるにしても、「人」の存在感。
ココを感じるPOPは、信頼度が違ってきます。
単なる広告物としてじゃなく、書き手からの手紙(メッセージ)として伝わってきます。
だから、読まれるし、成果(購入)にもつながりやすいのです。
「いかにうまく書けるか?」
っていうのも大事だけど、
「いかに、あなたの気持ちを伝えられるか?」
ここが、読まれるPOPになるか?
成果(購入)につながるPOPになるか?
大きな別れ道になってくるのです。
メッセージを通して、書いた方個人の思いが伝わってくると、それは「広告」でなくなり、伝わる「手紙」になってきますからね。
…後日、清書されたPOPはこちらです。
お客さまの反響を見るのが楽しみですね。