ある日、クライアントさんがこんなことを言い出した。
「オレオレ詐欺かと思いました」って。
・・・これから伝える話は、クライアントさんに起こった実話です。
先日、地方で小売をされているクライント(仮にUさんとしておきます)から、電話がかかってきました。
Uさん:
「臼井くん、臼井くん、聞いてください、聞いて下さい
エライことになったんです。」
僕:「はい、どうされたんですか・・・」
Uさん:
「いやぁ、じつは今度雑誌に載せてもらえることになったんです!
それも、それもですよ、●●●(雑誌名)ですよ!●●●!!
婦人雑誌の●●●!スゴイでしょ!!もう嬉しくって~」
この時点で、Uさんの大興奮ぶりが普通じゃないことは、携帯電話越しにバンバン伝わって来ていました。
さらに、Uさんの興奮は続きました。
Uさん:
「実はね、臼井くん、私てっきり、オレオレ詐欺かと思ったの。
こんな話、あまりにもウマすぎると思って信じられなかったの!
だって、ありえないでしょー、うちみたいな小さなお店が。
・・・っで、電話して問い合わせしてみたの。
そしたら違ったわ。本当だったわぁ~」
僕:「はぁ。そうなんですか、よかったじゃないですか。
詳しく話を聞かせてもらえますか」
こんな感じで、とりあえずは話を終えて、つい先日、Uさんと会って来たのです。
■ お客さんの購入ステップを妨げていないか?
雑誌で取り上げていただけることになったUさんのお店。
千載一遇のこのチャンス、最大限に活かさない手はないわけです。
っで、戦略を立てました。
まず、行ったコト。
それは、Uさんの記事を読んだ●●●の読者がどのような行動をとるのか?
徹底的に洗い出しました。こんな感じです。
【記事を読む】
↓
【お店の場所を調べる】
↓
【ネットでお店を検索】
OR
【直接、お店に連絡】
↓
【売られている商品を調べる】
・
・
・
こんな感じでお客さんがとる行動を想像して、リストをつくっていきました。
そして、その行動ステップごとに、
・お客さんの不便はないか?
・「お客さんの行動が止まる」要因はないか?
を調べたのです。
お店のHP(ホームページ)には、記事で紹介される商品は購入できるのか?
HPからでも注文はしやすくなっているのか?
今オススメの一押し商品は紹介されているのか?
行動を妨げてしまうような要因があれば当然のことながら、お客さんの行動はそこでストップしてしまいますよね。
購入にまでたどり着きませんよね。
そうじゃなくって、
お客さんがスムーズに買い物を終えられるように、行動を設計していくわけですね。
あとは、買い物されたお客さんと今後も繋がれる仕組み。
または、今回されなかった方とも繋がれる仕組みを準備しておく。
ということも欠かせません。
具体的には、ニュースレターやハガキ(お礼状)などですよね。
と、こんな感じで、今回のUさんのように
マスコミに取り上げられるというだけに限らず、特売やチラシ、イベント販促を行った時も同様なのですけど、
「その時だけの一過性に終わらせない」
ということって、すごく大切ですよね。
「次に繋げる」という視点を持つ。
また今後も買い物していただけるには、どうしたらイイのか?
を考えることって、すごく大事なポイントになってきます。
ココって、多くの方が理解はされているのですが、意外と実践できていない所だと思います。
せっかくのチャンスも打ち上げ花火で終わってしまうとモッタイない!!ですからね。
たとえ小さなチャンスでも少しでも大きく、長く効果を継続させたいですよね。
ということで、
「お客さんの不便はないか?」
「お客さんの行動が止まる要因はないか?」
お客さんの購買ステップをスムーズにしてあげましょう。
この視点を常に持つコトって、販促活動にも共通することですからね。
成果が大きくなるのか?小さく搾取になるのか?
すごく大切な要素になってきます。
また今度、Uさんと会って報告を聞けるのが楽しみです。
コメントを残す