臼井です、
「値下げシール」を貼る。
産直店時代、最も苦痛だった業務のひとつがコレでした。
夕方18時過ぎになるとシールを持って、賞味期限のチェック。
特にちくわや蒲鉾といった日配商品が多かったのですが。
期限が近付いた商品を探し、、
シールを貼って、、
値引きコーナーへ移す。
精神的エネルギーの消耗が激しくて、毎日フラフラになってました(笑)
「オレがやる必要あるんか?」
途中からはパートさんにお願いするようになりました。
売れない理由は様々ですが
大きな理由の一つは、買ってもらえる理由が存在しないことじゃないでしょうか?
言うまでもなく在り来たりな特長や価値では選ばれない時代です。
集客しようと広告やチラシを出しても、ここにしかない価値がないと誰もやって来てくれませんよね。
もっと言うと、ファンだってできないと思うのです。
『ファン=価値を共有する仲間』
共有できる価値(特長)がなければ、人は集いませんよね。
「アレがいい」
「あそこじゃないとイヤ」
そう言ってもらう為にも、ここにしかない価値づくりが大前提になってきます。
そんな中、ある一つのヒントに
心が留まりました。
意外な集客の鍵
ある宿泊施設の事例です。
シェアハウスやコワーキングスペース、宿泊施設のサブスクなど多様なスタイルが生まれるなか、業界の競争も激しくなっている。
そんな条件下、ある宿泊施設の集客手法が興味深く映りました。
施設の責任者さんいわく、
おいしい、景色がきれいだけでは来てもらえない。
”ただいま””おかえり”と言える人間関係で勝負しようと考えた。
利用者同士の交流を推し進めるために、調整役の方を置かれていて。
その方がお母さん的存在として慕われ、施設の魅力になっているとのこと。
この話を知って、リンクしたのがご縁をいただくある会員さんです。
”お母さん”のお人柄が価値
毎月ZOOMでやり取りをする、キッチンカーをされる女性のかたで、
「〇〇さんの強みはそのお人柄ですよ」
「お母さんみたいな温かい人柄が喜ばれていると思いますよ」
ZOOMのたびお話しさせてもらうのです。
今って、よっぽど尖った商品でない限り、特徴や機能性だけ選ばれるのって至難ですよね。
商品+アルファの価値をいかに伝えれるか?
販売や集客の鍵になるなか、ご紹介した宿泊施設とキッチンカーの会員さんは、『人間関係=プラスアルファの価値』にされている。
価格や品揃え、設備、アクセスなど、従来の価値観で勝負しようとすると、特に個人・小規模店は行き詰まりがちです。
だったら、個人や小規模店の最大の武器とも言っていい、ヒト(人間)を前面に押し出していく。
少なくとも周囲で小規模でも思うようにご商売をされている、事業者さんの共通点の1つです。
あなたのお店や会社のプラスアルファの価値は何ですか?
改めて考えたいと思います。