「成功体験を掴ませてあげたい」
ある経営者さんからお聞きした言葉です。
いやいやPOPを書くのでなく
POPを書いたら商品が売れる。
その喜びを味わってほしい。
さらにこんなお話も…
「商売の醍醐味ですよね、それを味わってほしい」
「その役割を果たすのがPOPじゃないでしょうか」
商売の醍醐味、、
この言葉を聞いてパッと思い出したのが、産直店時代の記憶です。
私事で恐縮ですがお店に入社したて試用期間中の出来事です。
入社して1か月目。
戦力にすらなってなくて、任せてもらえる仕事がない。
陳列棚の前だしをしたり、売場でウロウロしていたんです。
そんなとき、お菓子や食品の補充をしようと在庫のある倉庫へ、台車を押しながら行ったんです。
段ボールを台車に積んでいると、ある箱に気が付きました。
「これ、何なんやろう?」
10箱くらい積まれた段ボールが倉庫の端にあったんです。
「こんなに在庫あったら賞味期限的にやばいんじゃない?」
そう思って店長に聞くと、「売場に出していい」とのこと。
あまりの在庫数だったので、許可をもらってお店入口付近。
自動ドアをくぐってすぐ、左の平台のヨコに段ボールを5~6箱積み上げたんです。
一番上の箱の封を開けて、カッターで斜めに切って。
袋菓子の「いもけんぴ」をてんこ盛り。
※高知の特産品です
「おすすめ 芋けんぴ250円」
黄色い紙に書きました。
…当時、新米でやることもない。
しかも自分でつくった初めの売場。
気になるじゃないですか。
すると、段ボールに積んだ商品が順に減っているんです。
見つけるたびに、在庫の箱から商品を出して、積み上げて、、何度か繰り返しました。
結果的に、よく憶えていませんが、、
倉庫に10箱くらいあった在庫が2日間で、2~3箱に減ったんです。
もう、これが嬉しくて(笑)
「いっぱい売れました!」店長に報告するわ、倉庫に行って在庫が余ってる
商品は他にないか?確認するわ。
おそらくこれが、
販売にのめり込むきっかけ。
冒頭の経営者さんの言葉でいう、『商売の醍醐味』を体感した最初の出来事です。
POPを通じて多くの店舗や事業者さんとご縁をいただきます、
「なぜPOPなのですか?」
質問もよくいただきます。
その答えをお伝えするならば、
商売の醍醐味を味わえる。
しかも比較的簡単に、コストもかからず。
それがPOPというツールだから。
売れる喜び、成功体験を味わえば今の仕事により愛着を感じ、さらなるやりがいが生まれます。
- お勧めしたい商品を発掘
- それが売れる
- お客さまに感謝していただける
商売の醍醐味を現場で味わえる最適な手段、方法。
それがPOPです。
「もっと主体的に業務に取り組んでくれたらな…」
「もっと商品を売る工夫をしてくれたらな…」
一度でも心当たりがあれば、POPの導入をお勧めします。
POPで商売の醍醐味を味わえば、従業員さんは商品をどんどん売ってくれるようになります。