「売場がお店を決める」
大阪の産直店に働いていた頃、
社長に教えてもらい、
今でも心に残る言葉です。
イメージダウンを招く売場。
「やり方を変えることで
販売量はもっと伸びるんじゃないか?」
そう思ってしまう売場陳列をする
お店さんは結構あります。
同じ商品を販売していても、
売場づくり、ディスプレイひとつで
販売量を2倍3倍にする。
決して大げさな話ではありません。
今の売場はどうなっていますか?
例えば、よくある売場の例として、
売場の陳列在庫が減ってきた。
並べるものが少なくなってきたから
薄く、広く陳列しているケース。
要は、スカスカの売場。
あるいは、同じ商品が
何フェイスにもわたって広げて
陳列されているケースです。
あなたがお客として買い物に行かれた際に
心当たりがあると思うのですが、
「商品の陳列を見た途端、
買う気が失せてしまったことないですか?」
売場に覇気がないというか、
鮮度を感じない。
その原因の1つによくあるのが、
『スカスカ売場』
です。
先ほども言ったように、
このスカスカ売場になっている
お店さんは多いです。
売れる売場をつくりたければ、
圧縮、圧縮がポイントです。
在庫が少ないのであれば
売場を『縮小』して陳列をする。
広く、薄くではなく、
狭く、深くのイメージです。
分かりやすい例を出して言えば
例えば、在庫が12個ある商品。
4フェイスで陳列すると、
1フェイス、3個ずつの4列の売場できます。
この陳列を、
2フェイスに変更すると?
2フェイス、6個ずつの2列の売場ができます。
言葉で話すと実感しづらいのですが
要は陳列フェイス数を減らすことで
棚1列辺りに並ぶ陳列数が増えますよね。
3個⇒6個
お客さまからすると
(これも曖昧な表現になりますが)
ギュッと圧縮された売場のイメージになります。
棚を見せるな
売場づくりの話をするときに
会員さんによくお伝えするのが、
「陳列棚が見えないように」
という話をさせてもらいます。
棚が見えないくらいに
商品で埋め尽くす。
商品が生鮮品などで陳列数を
制限しなければならない場合は、
ダミーやディスプレイで誤魔化す。
とにかく、陳列棚の壁であったり
床面が見えない陳列を心がけてもらいます。
歯抜けの売場では商品鮮度を感じません。
陳列幅は狭くなってもいいので、
ギュッと圧縮してボリュームをつけた
売場陳列をする。
お客さまの購買心理を考えれば、
広く、薄くの売場より
魅力的に見えるはずです。
売場づくりで困ったら、、
- 狭く、深く
- 壁面、床面を隠す
- 圧縮陳列
この3つを思い出してもらいたいと思います。
「売場がお店を決める」
まんざら大袈裟な話ではありません。
同じ商品を販売していても
魅力的なお店とそうでないお店。
陳列に違いがあるのかもしれません。