ご質問をいただきました。
『手書きPOP7つの極意』ご購読者の方からです。
POPのサイズで悩んでいます。
小さいと目立たないし、大き過ぎると商品が隠れてしまうので。
B6かB5位にしています。何より…コンスタントに書いていますが、お客様にちゃんと届いて居るか不安です。
手書きPOPのサイズについてのお悩みです。
「どれくらいのサイズが適切なのか?」
「POPのサイズについてルールのようなものがあるのか?」
こちらの方以外にも多く頂く質問です。
お答えしていきます。
POPのサイズで売上は変わる?
どれくらいの大きさが適切なのか?
残念ながら、明確なルールはありません。
というのも、扱う商品によっても適正サイズは違いますし、あとはお店の規模や売り場の大きさによっても違ってきます。
ですので、一概に言えないのです。
ただ、POPのサイズについては、非常にデリケートな部分でもあります。
同じ商品を扱っていても、POPのサイズ次第で販売量は全く違ってくる可能性もあります。
かたや物凄く売れまくるのに、もう一方では全然売れない。
なんで?
みたいな事が平気で起こります。
また、今日これからお伝えする話をやるか?やらないか?
で商品単品の売上が変わるだけじゃなく、お店全体の売上にも大きな影響を及ぼします。
たかが、POPのサイズで?
という感じですが、実はそれくらい大きな影響力を持っています。
では、どんな事に気をつければ良いのか?
手書きPOPのサイズについて、絶対にここだけは意識して頂きたい、
という1つのポイントをお伝えします。
ここだけは守りたいPOPサイズのルール
ずばり手書きPOPのサイズに関して意識して欲しいことは、
『お勧め度合い』と『サイズ』
を比例させるということです。
あなたのお勧め度が高い商品のPOPは、サイズを大きくする。
それほどお勧め度の高くない商品のPOPは、サイズは小さくて良い。
シンプルに言えば、こういう事です。
例えば、あなたのお店に、
- 定番商品
- お勧め商品
この2種類の商品を販売をされているとしたら、POPのサイズも明確に区別した方が良いです。
当然ながら、お勧め商品のPOPサイズを大きく。
例えば、A4サイズでPOPをつくる。
一方、定番商品のPOPは、名刺サイズのPOPにする。
といった形であからさまにPOPの大きさを区別するのです。
サイズを区別する理由
勉強熱心なあなたなので、
「なぜ、POPのサイズをお勧め度合いで区別したほうが良いのか?」
その理由は、大よそ見当が付いていると思います。
そう、その理由は、
POPが大きい商品:今お勧めの商品
ということを、お客さまに感じてもらうためです。
わざわざお客さまに話しかけなくても、POPのサイズを見たただけで察知してもらうためです。
例えば、あなたもこんなご経験ないですか?
ご近所のスーパーへ買い物へ行く。
入口はいってすぐの所に、ある商品が大量に陳列されている。
ダンボールが山積みされている。
そんな光景を見た時に、どう感じられますか?
大量陳列=お勧め商品
商品が大量に売り場に陳列されているのを見ると、
「あっ、この商品って今お勧めなのかな?」
「今安くなってるのかな?」
「今買った方が良いのかな?」
とかって、思ったことないですか?
(僕はよくあります)
これは人間の錯覚なのですが、
『大量に積まれて陳列されている商品』:『売れている商品』
こんな風に感じやすいです。
ですので、山積みの商品を見ると、自然と気になる。
売り場に近づいていく。
こういった行動をとるお客さまは多いです。
POPも同じです。
大きいPOP=お勧め商品
お店側の意思をお客さまに伝えるのです。
POPのサイズを大きくすることで、お客さまに自然と気にかけてもらう。
意識的に注目してもらうことが狙いです。
ですので、お店側の意思を明確に伝えるためにも、定番商品、
ある意味、今お勧めではない商品は、POPのサイズをあえて小さくしておきます。
どの商品も買って欲しいから、すべてのPOPを大きくする。
のではなくて、メリハリを付ける。
ここも大きなポイントです。
あともう1つ付け加えるとしたら、ルール化です。
- お勧め商品:A4サイズ
- 定番商品:名刺サイズ
と決めてしまったら、お店内でルール化してしまいましょう。
お客さまへの浸透をより深くするためです。
POPのサイズについて、
「この商品だから、このサイズ」
「A4よりも、A5サイズの方が良い」
とは一概に言えません。
商品や売り場の規模によっても、違ってきます。
ただ1つ言えるとすれば、あなたのお勧め度によって、POPサイズを変える。
あなたの意思をPOPのサイズを通して伝えてあげる。
ここだけは、ぜひ意識してみてください。
商品単品の売上だけじゃなく、お店全体の売上、
POP効果にも影響を与えるポイントです。