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小さなお店が意外と気づいていない情報発信の盲点…

昨日、手書きPOPのセミナーでした。
地域密着のご商売をされる方を対象に、ポップを使って業績を上げるというものだったんですね。
その中で受講者さんに1つお話しさせてもらった事があります。

それは、

「あえて情報を減らしたら、どうですか?」

というものです。

手書きPOPをつかって商品を売りたい。
ブラックボード(A看板)をつかって、お客さまの入店率を上げたい。
と狙われるなればこそ、あえて発信する情報を減らす。

これも1つの有効打じゃないか、と思ったのです。

情報を伝えるために、情報を減らす?

少し矛盾した、訳の解らない話に聞こえるかもしれませんが、
あなたが発信する情報を効率よくお客さまへ届けたければ、あえて発信する情報を減らすのも1つの手です。
情報量を抑えることで、お客さまの意識が集中させる。

ここが狙いです。

例えば、今10の情報を発信しているのであれば、その情報量を3に減らしてみる。
そうすることで、以前だったら10個の情報に分散していたお客さまの意識が、3個の情報を集中される。
極端に言うと、こういう事です。

100人のお客さまがいらっしゃって、10の情報をバラバラに見ていたら単純に言うと、1つの情報につき10人のお客さまが見る計算です。

100人÷10個の情報=1つの情報につき、10人のお客さまが見る

一方で、お店が発信する情報が3個だとすれば、

100人÷3個の情報=1つの情報につき、33人のお客さまが見る

こんな計算になります。
(まぁ、あくまでも数字上の計算ですよ)

10人のお客さまに見られるのと、33人のお客さまに見られるのとでは、どちらが効果が出そうか?
確率的にいえば、33人のお客さまに見られた方が結果が出るパーセントは高そうですよね。
1つの商品を売るのに、

  • 10人のお客さま
  • 33人のお客さま

に気づいてもらうのなら、どちらが買ってもらえる確率が高そうか?
というと、恐らく33人のお客さまに見てもらったら方が売れる確率は高いと思うんです。

売り場の情報量はどれくらいあるか?

なんで今、こんなややこしい数字の話をしたのか?
というと、冒頭で少しお話しした昨日の手書きPOPセミナー。
そこで受講者さんとお話しした内容はこうです。

受講者さん:

「今、ブラックボードとか使っているんですけど、中々成果につながらないんです。
お客さまが気づいてくれないんです」

臼井:

「そうなんですか…今って、お店の売り場のお写真とかお持ちですか?
もし良かったら、お見せ頂くこととかできますか?」

っと、こんな話をセミナーの最中にさせてもらったんです。

すると受講者さん、鞄からタブレットを取り出して、お店のお写真を見せくださいました。
飲食店さんの方だったので、お店のカウンターのお写真でした。

っで、そのお写真を見させてもらいながら、ふと感じたです。

「なんかいっぱい貼られていらっしゃるな」

って。

要は、カウンターの周りに、メニューやパンフレット、その他のチラシ類が貼られているようでした。

1番伝えたい情報を届けるために

こちらの受講者さんは、

「お店をごちゃごちゃさせるのが、好き」

とおっしゃっていたので、敢えて情報をたくさん発信されているのだと思います。
カウンターの周りにもチラシなどを貼られているのだと思うんです。

一方で僕が感じたのは、

「うーん、もしかしたら情報が埋もれていないかな?」

とも思ったわけです。

ほんとそのお写真を1枚見させていただいただけで、お店の状況も詳しく知らない状態なので偉そうな事は言えません。
何が正しいのか?なんて無いと思います。

ただ、こちらのお店さんに限らず、情報を精査した方が良いんじゃないか?
もう少し、お客さまに見せる情報量を減らしたい方が良いんじゃないか?

というお店さんは、実際のところ多いです。

このポスターは貼っていた方が良いんですか?

例えば、その典型的な1つが、ビール会社のポスター。

仕事柄、地域密着のご商売をされているお店さんとご縁を頂く事が多いんですね。
お店にも直接伺います。
すると、そこでよく見かけるのが、お店の入り口や窓ガラスに貼られた

「ビール会社さんのポスター」

です。

A1サイズの60×80センチサイズの大きなポスターが、お店の正面入り口の窓ガラスにドカーンと貼られていたりします。
それを見て、

「これって、やっぱり…貼っていた方が良いんだろうか?」

と思う時がよくあります。
っで、店主さんに聞くと、

「いえ、特に理由はないんですけどね」

という返事が返ってきます(^_^)

大抵の場合、あまり意味もなく貼られているケースが多いです。
あとは日よけに貼ってたんだけど、その後もそのまま放置…という場合もあるようです。

ポスターに限らず、
「それを貼っていても売上が上がる」
などの影響がないのなら、剥がしてしまった方が良い場合が多いです。
意味もなく貼っていることで、先ほども言ったように

他の情報が『ぼけて』しまう。
目立たなくなってしまうんですね。

折角良い手書きPOPをつくって貼っても、読まれなくなってしまいます。

不必要な情報はないか?

お店の売り場を見渡してみて、

「これあっても別に意味ないよね」
「誰もお客さま見ていないよね」

という情報はないか?
まず確認してみて下さい。

ポスターやチラシ、結構あるかもしれませんよ。

会員さんのお店でも同じ話をよくさせてもらうのですが、やっぱり出てきます。

「臼井さんに言われて、確かにそうだと思って剥がしました」

というケース多いです。

売り場がスッキリしますし、今後発信する情報がお客さまの目に届きやすくなります。

真っ白なキャンバスに、黒い点が1つあったら目立ちます。
だけど、縞馬みたいなゼブラ模様のなかに、黒い点が1つあっても全く目立ちませんよね?

商品を売るための、業績をアップするための大事な情報を発信しようと思ったら、その情報を発信するキャンバスも重要です。

不必要な情報は省く。
少し勇気が要るかもしれませんが、1つの重要なポイントじゃないでしょうか。

社員2名の小さなお店の大逆転

社員2名、売場面積30坪。周囲は全国規模の競合がズラリ。ずぶの素人が、小さなお店で販促費ゼロで起こした奇跡とは…?その秘密をこちらで公開しています

ABOUT US
臼井 浩二POPコミュニケーション合同会社 代表
社員2名、売場面積30坪の小さなお店で年商1億3千万円を達成。パートを募集すれば「娘を働かせたい」とお客が順番待ち。一風変わったお店での経験をもとに現在はPOP広告を活用し、モチベーションと数字を高める現場マネージャーとして販促・人材育成の支援。サポート実績は200社以上、上場企業でのセミナーや社員研修など累計受講者数は3千名を超える。近著「選ばれるお店」。信念は「売れる体験を通して、仕事にさらなる情熱と愛着を」 。