臼井です、
「特長をひと言で伝えるキャッチコピーのつくり方を知りたいです」
ご相談を受ける機会が多いです。
商品をひと言で伝えるキャッチコピー、
たしかに知っていると興味を持ってもらいやすく、説明もしやすくなるかもしれません。
商品も売れそうな気がしますよね?
じゃあ、そんな言葉は、一体どうしたら思いつくのか?
見つかるのか?
魔法の言葉を見つけるには?
個人的な意見を伝えさせてもらうと、
「お客さまの心をバツンと射止めるような言葉をつくりたい」
その気持ちは確かに分かります。
しかし、お客さまをその気にさせる魔法の言葉はその辺りに落ちてませんし、もっと言うと存在すらしない。
探し続ける限り、永遠に見つからない、
そう思っています。
「彼女(彼氏)を射止める魔法のトークを教えてよ」
例えば、友だちから相談されたら、あなたならどう思いますか?
「本屋さんで調べたら?」
「ネットに載ってるんじゃない?」
そんな返事をしますか?
それとも、あなたが実証済み(?)の魔法のトークを教えてあげますか?
コミュニケーションが苦手な人の特徴
自分だったら、
「魔法のトークを探す前に彼女(彼氏)の気持ちをもっと考えてみたら?」
って言うと思います。
真面目な答えでスミマセン。。
相手の気持ちを考えず(考えてるかもしれませんが)、言葉の力に頼るって言うのは、ちょっと違和感を感じます。
コミュニケーションが得意じゃない人の特徴の1つに、『相手視点』が抜け落ちている、
そう感じることが多いです。
例えば、うちの宣伝部長(中学生の娘です)が生徒会の役員に立候補するんです。
※いきなり身内ネタです(笑)
みんなの前で演説をしなきゃいけない。
「どんな話をすればいいか?」
彼女なりに悩んでいたんです。
相手を動かす伝え方とは
先生から与えられたミッションは、
「生徒会に選ばれたらどんな取り組みをするか?」
これは演説のなかで必ず伝えましょう、とのこと。
彼女は会計に立候補するので、
「お金(予算)の使い道を生徒たちが自分たちで提案できるようにする」
そんなアイデアを持っていました。
この取り組みの善い悪いは別として、これを伝えるだけでは演説としては弱いです。
なぜなら、彼女の演説には重大な要素が不足しているからです。
伝わるメッセージに必要な2つの要素
大きくは2つあって、まず1つ目が、
なぜ、生徒たちが学校の予算を自分たちで提案できるようにしたいのか?
主張の『理由』がないことです。
「この料理、美味しいんです」
ってお勧めさると同時に、その理由を知りたいのが人間です。
さらに彼女の演説に足りないもう1つの要素は、
その主張が実現したら(生徒にとって)、どんな良いことがあるのか?
当の本人(生徒たち)にとっての『メリット』を伝えていないことです。
売り込みと勘違いされる理由
「この商品、めっちゃいいんです」
強烈におすすめするお店は多いです。
しかし、
「その商品・サービスを利用したら、どんな良いことが起きるのか?」
を伝えてくれる店員さんやお店は少ないです。
逆に言うと、ここが抜け落ちているから、せっかくの商品説明が売り込みと誤解されてしまうのです。
乱暴な言い方をすると、独りよがりのメッセージになってしまうのです。
人は自分にメリットを感じるときに行動や選択をします。
メリットを感じなければ、行動する理由がありません。
というか、鬱陶しいメッセージと判断されかねません。
相手を動かすメッセージをつくるコツ
販売に限らず、コミュニケーションするときは相手に何か伝えたいことがあるはずです。
その、
- あなたが『伝えたい』こと
そして、
- 相手の『メリット』
をうまく一致させる。
この2つをうまくつなぎ合わせることが、相手にに興味を持ってもらう。
あなたの話を聞いてもらうために、肝となる大切なポイントです。
メリットを感じないメッセージは、誰も聞きたくありません。
何か伝えたいことがあれば、
- 相手の興味は何か?
- どのようにつなげられるか?
をふまえたメッセージを考える。
ごく当たり前のようで、意外とできてないケースが多いのではないでしょうか?