「差別化」を目的に、手書きPOPを活用される。
そんな方、多いと思います。
生産者さん、メーカーさんであれば、
他社の商品じゃなくて、自社商品を買ってもらう。
そのために、手書きPOPを書く。
お店を経営されている方であれば、「売りたい商品」を売る為に、、
「今月の重点商品」の販売量を増やすために、、、
そのために手書きPOPを活用されている。
そういう方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
じゃあ、それら差別化を達成するために、手書きPOPをどう活用していけばいいのでしょう?
今日は、その1つのヒントをお伝えします。
手書きPOPで差別化を図る、第一歩
他商品との差別化を図るためには、商品ことを伝えなきゃいけない。
そう感じられている方、多いと思います。
しかし、あえて、僕はお伝えします。
商品についてを語れば語る程、差別化できなくなる。
同業他社との競争に巻き込まれます。
手書きPOPで差別化を図る、第一歩。
それは、「商品のことを語らない」です。
…その理由をカンタンに説明すると、
どの商品にも、良い所がある。
そして、その良いところをどの会社も伝えているからです。
手書きPOPにどんな事を書けば?
例えば、野菜をつくる生産者さんがいらっしゃるとしますよね。
その生産者さんが直売所でご自身の野菜を販売されている。
そこで、
「他の生産者さんじゃなくて、自分の野菜を買って欲しい」
そう思われたとします。
(普通にありそうな話でしょ)
っで、差別化をしなきゃ。
他の生産者さんじゃなくて、自分の商品を選んでもらうために違いを伝えなきゃ。
そう考えられる。
そこで直売所の売場にある野菜の横に、手書きPOPを置かれる。
そのPOPには、こんな事を書かれる。
- 「うちの野菜は、こだわって作っています」
- 「うちの野菜は、安全です」
- 「うちの野菜は美味しいです」と。
…どうですか、ありそうなシチュエーションでしょう?
ここが第2の別れ道
まぁ、手書きPOPに書く文言は、特にこれじゃなくてもいいんです。
他のことを書かれていてもOKなんです。
とにかく、商品の良いところを書かれる。伝えられる。
そんなケースが多いと思うんです。
そして、お客さまからの反響がよくなければ、
- 表現方法に工夫が必要なんじゃないか?
- どんな表現すれば、目立つんだ?
- どんな言葉かけにすれば、お客さまの目に留まるんだ?
そんな風に考えられる方が多くいらっしゃいます。
しかし、ここがそもそもの別れ道になってくるのですね。
先ほどもお伝えしたように、商品を中心にして伝えていく。
それは、ある意味、競争の激しい。
ハードルの高い伝え方になってくるのです。
おいしさをメッセージの軸にしない
表現力の工夫には、限界があります。
例えば、
「美味しい」
っていう表現を別のいい方で伝える。
…どんな言葉がけが思いつきますか?
…思いつく表現には、限界がありませんか?
…考えれば考えるほど、商品の本当の味から遠ざかっていく感じしませんか?
今は、「美味しい」っていう表現を喩えにしましたけど。
他も同様です。
イチゴを売るときに、その甘さを伝えたい。
「甘い」を伝える表現メッセージ。
どんなのがありそうですか?
「ほどよい酸味と甘みのバランスが、、、」とか。
「口のなかに入れた瞬間、そのほのかな甘みが、、、」とか。
思い付くのには、限界がありませんか?
こういったメッセージの工夫。
表現技法にこだわるのは、限界があるのです。
考えるむずかしさ。
他社と同質化(同じ表現になる)につながってきます。
であれば、伝える軸を変えてしまうのです。
こうすれば、他社との差別化に
これまでは商品の味を切り口にして、手書きPOPのメッセージを考えていたのであれば、違う要素から伝えてみる。
味じゃなくって、例えば、
- その野菜をつくっている人は誰か?
- どうして、そのイチゴを作ろうと思ったのか?
- どんな方に、そのイチゴを食べて欲しいのか?
「味」以外にも、伝える軸っていうのは考えられるのではないでしょうか?
…多くのお店や会社は、商品を軸にした手書きPOPメッセージを書いています。
商品に対する思い入れは、強く持っていらっしゃいますからね。
その思い入れを何も捨てるんじゃないんです。
そこをちょっとズラしてみる。
メッセージの軸を変えてみる。
そうすることが、類似商品や同業他社との差別化の第一歩になってきます。