先日、訪店したサポート先の方がこんな事をおっしゃっていました。
メーカーさんからいただくチラシは綺麗なんですけど、、、
反応が全然ないんです。
逆に私たちがWORDでつくった、とても綺麗とは言えないチラシを配った方が売れるんです。。
もぅ、不思議ですよね。
メーカーさんのはデザインもすごく綺麗に作られているのに。。
実は、このお話。
この方だけでなく、いろんなお店でもよくお聞きします。
薬局、酒屋さん、化粧品店、、、今パッと思いつくだけでも、たくさん出てきます。
あなたも同じようなご経験ないですか?
メーカーから商品を仕入れている。
その際、商品と一緒に配布してもらえる販促物。
チラシやPOP。
これらを売場に設置する。
…のだけど、イマイチ反応がよくない。
「お客さま、あんまり読んでいないよね、、、」
薄々は感じているんだけど、でも綺麗につくられたチラシだし。。
ということで使っている。
こんなお心当たりはないですか?
もしあったとしたら、あなたが感じられているその予感、、、は当たりです。
メーカーさんからいただく販促物。
たしかに、よく出来ています。
きれいな写真がつかわれ、色づかいもカラフル。
見た目的には、文句なしです。
ただ、そこには、1つ欠けているモノがあります。
…何だか分かりますか?
書き手の存在感です。
その販促物をつくった人の存在が伝わってこないのです。
例えば、何かの商品チラシでもいいです。
そのチラシの中で、商品の特徴や説明が書かれていますよね。
そして、お勧めされていると思うんです。
しかし、その商品を勧めている方の存在感が伝わってこない。
ここが問題なのです。
よく僕たちは(先日、訪店したお店の方も言っていた)、
「心がこもっていない」
という表現をしますよね。
「このメッセージには、心がこもっていないから伝わらないのかな」
みたいな言い回し。
まさに、ドンピシャ。
このことです。
その商品を、
「いったい、誰が勧めているのか?」
ここが伝ってこない。
メッセージ的には、かなり致命的です。
- 誰がそのメッセージを伝えているのか?
- 誰がお勧めしているのか?
「誰が」の部分が明確に伝われば伝わるほど、そのメッセージはパワフルに受け取り手に響きます。
例えば、以下のようなメッセージが2つあった場合。
- このトマトは美味しいので、オススメです。
- このトマトを食べてみたら美味しかったので、オススメします。
あなただったらどちらのトマトを買いたいですか?
(1.2.とも同じトマトで、同じ価格)
…商品をお勧めするときに、わざと出処を曖昧にするケースも多いです。
「誰がオススメしているのか?」
が明確になっていて、もし、その商品を買ったお客さまが納得しなかった。
美味しいと思わなかった場合。
「ここに美味しいと書いてるから買ったのに、美味しくないやんけ!!」
みたいなクレームを避けようとする場合です。
大手の量販店なんかが、このパターン多いと思います。
売場担当のスタッフ個人の意見を書いたときに、その責任をなかなか負えない。
情報の正当性を確保できない。
といった問題です。
(このような理由から、大手では手書きPOPを禁止されていることも多かったと聞きます)
しかし、僕たちのような個人・小規模店は事情が違います。
そのお店で働いている人は、どんな人なのか?
ここを明確にしていけることが、ある意味1つの強みでもあります。
大手には真似できない要素です。
「お店の人(あなた)は、どんな人なのか?」
を知ってもらった上で、
「そのあなたが商品を紹介する」
ことで、そこに信頼であったり、説得力が生まれます。
念のため言っておきますが、メーカーさんが作られる販促物が100%全部ダメ、
と言っているわけではありませんよ。
ただ、販促物において欠かせないのは、そのメッセージを伝えている人の存在感。
「いったい誰が、その商品をお勧めしているのか?」
ここが明確になればなるほど、信頼できる。
そんな気がしませんか?