久しぶりに、手書きPOPネタの話です。
「手書きPOPに書くメッセージは、より具体的に」。
より分かりやすく、具体的に表現すればするほど、伝わりやすい。
そして、お客さまにも響きやすいよ、という話です。
実際の手書きPOPの事例をご紹介しながら、お伝えしていきます。
贈答用の果物販売店さんの手書きPOP事例
まずは、こちらの手書きPOPをご覧いただけますか。
三重県で、贈答用果物を販売されるお店のPOPです。

年に一回しか収穫できない
貴重な日本みつばちのはちみつ!
入荷!しぼりたて!
見ていただくと分かるように、シンプルなメッセージです。
いっぱい文章が書かれているわけじゃなく。
簡潔にまとめられています。
こちらの手書きPOPを1週間、お店の入り口に貼られました。
結果、140ml入り2,000円のはちみつが10本売れ、2本の予約が入りました。
というか、在庫が10本しかなかったらしく、途中で売り切れてしまったそうです。
では、こちらの手書きPOPをご覧いただきながら、一緒に学んでいきましょう。
事例から学ぶ2つの手書きPOPポイント
皆さんのお店でもご活用いただけるポイントを2点にしぼり、お伝えします。
1.もっとも目にする場所に設置
手書きPOPというと、真っ先に頭がいくのが「メッセージ」だと思うんです。
「どんなことを書いたらイイんだろう?」
ってね。
ただ、手書きPOPで注意すべきポイントはそこだけではありません。
書いたPOPを設置する場所も重要な1つ。
例えば、せっかく時間をかけて書いたのに、、、
お客さまの目の届かない。
お客さまがあまり近寄らない売場にPOPを置いても、効果は上がりませんよね。
メッセージがどうの、、、という前に、そもそもお客さまに見てもらえていない。
なんてことが起きているかもしれません。
その点、今回の果物店さんの手書きPOPは、お店の入り口に貼られています。
入店する際にお客さまの目がいく「入り口ドア」に。
来店されたお客さまは、ほぼ90%以上の確率で気がつくと思うんです。
「なんだろう?」
って、POPを見る。
「貴重な日本みつばちのはちみつ?…年に一回しか収穫しない?
どれだ?どれのことだ?」
となる。
入店後、はちみつを探す。
お店の方に尋ねる。
なんとなくイメージできますよね。
2.価値を具体的に伝える
手書きPOPで商品の良いところを伝えるときに、例えば食品であれば、
「美味しいです!」
「こだわっているんです!」
「さっぱりとした甘さです!」
といった表現をされているケース、結構多いです。
ここで1つポイントにしていただきたいのが、そのメッセージに書いた表現がより具体的に伝えられているか?という部分。
美味しいのであれば、、、
- なにが美味しいのか?
- なぜ、美味しいのか?
- どのタイミングで美味しいと感じるのか?
- どのように食べると、美味しいのか?
- 特にどんな人が食べると、より美味しく感じるのか?
読んだ方が、より実感できるように伝えることがポイントです。
ただ、こんな風に言うと、
「その表現が難しいんです」
と言われる方がいるかもしれません。
だけどね、そんなに複雑に考えなくていいんですよ。
あなたが食べたときのことを、そのまま伝えればいい。
「それを食べて、どこが美味しいと思ったのか?」
「特にその商品の何が美味しいと感じたのか?」
「なぜ、美味しいと思うのか?」
あなたの私感で伝えればOKです。
今回ご紹介している手書きPOPの事例であれば、はちみつの「貴重さ」をいかに伝えられるか?がポイントです。
その「貴重さ」を伝えるために、
年に一回しか収穫できない
とPOPに書かれていますよね。
非常に分かりやすい。
読んだお客さまは、
「年に一回しか収穫できないはちみつなんだ」
という価値になって伝わる。
「それって、どれなの?」
思わず、探したくなります。
手書きPOPに書くメッセージはより具体的に!がポイントです。
というわけで、今日の贈答用果物販売店さんの手書きPOP事例から学ぶこと。
- お客さまが目にする場所に、手書きPOPを設置する
- POPに書くメッセージは、より具体的に
この2点です。
では最後に、今回のPOPを提供くださったお店の奥さまからいただいたメッセージをご紹介して終わります。
POPは、毎日それなりに書いていますが、なかなかお客様が反応してくれない・・・。
ところが最近一つだけ、反応の良いものがありましたので、一例だけ送らせていただきます。
こんな下手なPOPを1週間、お店の入り口に貼りました。
結果、日本みつばちのはちみつ2,000円(140mlなのでかなり小さい)が10本売れて、2本予約(10本しか持っていなかったので・・・)
その上、売り込みなし(一切)
お客様が、「このはちみつって、どれ?」でお買い上げ!
当店にとっては、すごいことだったのです。。」
(三重県 贈答用果物販売 H・Hさん 女性)