おつかれさまです、臼井です。
こんなご経験ありませんか?
ご家族とショッピングモールへ買い物へ行った。
気になる商品があった。
「買おう、どうしようか?」
迷ったので、奥(旦那)さまに聞いてみた。
「これ、どう思う?」
あるいはパートナーから、
「これ、(買おうか迷ってるだけど)、どう思う?」
聞かれた。
相談する時点で、本心では「買いたい」
この感情が強い場合が多いですが、あえて聞く。
これって、ある意味、人間心理を表していますよね。
最後の一押しが欲しい。
その行動をとるための理由や言い訳が欲しい。
誰かに後押しをして欲しい。
お店に買い物に来られるお客さまも同様だと思うのです。
「買おうかな?」
「やめとこうかな?」
そこに、たった一言、誰かから背中を押してもらえるキッカケが欲しい。
その後押しがあるだけで、決断できる。
POPで背中を押してあげる
ある店舗さんでの話です。
婦人のアパレルを扱う売場でのこと。
トルソー(マネキンのようなもの)に、
- カットソー
- ブラウス
- パンツ
コーディネートして、着用。
売場にディスプレイした。
さらに販売員さんからの商品に対するコメントを手書きPOPを書いた。
すると、コーディネート一式(カットソー、ブラウス、パンツ全部)を購入されるお客さまがいらっしゃった。
このようなご報告をお聞きしたのです。
なぜ、商品一式が売れたのか?
お話を聞いて、臼井なりに感じたこと。
まず、お店に対してロイヤリティの高いお客さまがいらっしゃったんだな、と。
上から下まで一式すべてをご購入されるお客さま。
お店に対する信頼度もすごく高い。
関係性を築かれたお客さまなんだろうな、と。
さらに時間が経って、思ったことがもう一つ。
「もしかすると、POPが後押しをしたんじゃないか?」
売場でコーディネートされた洋服に目が留まった。
気になった。
もしかすると、お客さまはちょっと迷われたかもしれない。
そこに1枚の手書きPOPがあった。
お客さまからすれば、POPがある、
ということは、イコール、「お店のおすすめ」である。
『POP=お店のおすすめ商品』
POPを見たお客さまは、
「この商品はいい商品なんだろうな」
「お買い得なんだろうな」
そして、
「うん、買った方がいいよな」
ご自身のなかで迷っていた気持ちに結論を出された。
そんな風に妄想してしまいました。
この店舗さんのご報告を通じて学ばせてもらったこと。
POPとは、
- 「お店のおすすめ商品」とお客さまは認識する
- 「買おうか」迷っているお客さまの背中を押してあげるツール
直に接客として声をかけられるのが嫌なお客さまもいらっしゃいます。
しかし、POPであれば、
「読む読まない」はお客さまの自由。
ご自身のなかで、迷う気持ちに決着をつけられる。
整理ができる。
その手段として、POPが効果を発揮する。
人間って、そう強くない生き物です。
何か行動するにあたって、理由や言い訳が欲しい。
その役目をPOPが担ってあげる。
お客さまのお買い物を手伝ってあげるつもりで、POPを書いてみる。
きっとお客さまもハッピーな気持ちになれる。
あなたも同じように仕事の喜びを感じることができるはずです。