売れるPOPについて、前回から書いています。
引き続き今回も『売れるPOP』の共通点の話をしたいと思います。
売れるPOPには、いくつかの共通点があります。
その中の1つに、
『お客さまの声を代弁している』
というのがあります。
お客さまが頭の中で会話している言葉を、POPが代弁しているのです。
これが出来ると、あなたのPOPで商品は売れやすくなります。
最後まで読みたくなるPOPの秘密
例えば、あなたがスーパーへ買い物に行ったとします。
卵売り場に行きました。
目の前の棚には、5種類の卵パックが並んでいる。
いつもは大体、値段の安いものを重視して選ぶのですが、今日はいつもとちょっと違います。
目の前の売り場の棚に、1枚の手書きPOPが掲げられています。
『エサで卵の味が変わるなんて…と思っていませんか?』
というキャッチコピーで始まるPOPが目の前に。
それを見たあなたは、ちょっと気になります。
「エサで…卵の味が変わる?」
たしかに、卵を産む鳥のエサっていうのは大事かもしれないけど…
それって、どういう事?
エサで卵の味って、本当に変わるんやろうか?
っていう考えが頭をよぎります。
そして、その続きを読みたくなり、POPに目を通します。
目の前にある手書きPOPを最後まで読み切りました。
そして気がつくと、手に持っていた買い物カゴにその卵のパックを入れていました。
これが売れるPOPの共通点
頭で考えていることが、目の前に文章として表現されている。
僕たち人間にしたら、気になります。
最後まで読みたくなります。
特に、自分が気にしている事だったり、
普段から頭で考えている事が書かれていたりすると、その続きを読みたくなります。
実は、ここが今日のポイントで。
売れPOPっていうのは、これが出来ています。
- お客さまが頭で考えている事
- 不安に思っている事
- あるいは、愚痴りたい事
もっと極端にいえば、
- 夜、寝る前にふと考えてしまうような事。
がメッセージとして表現されている。
これが、『売れるPOP』の共通点です。
当然ながらお客さまにしたら、自分が普段気にしている事が目の前に書かれているので、気になります。
そこに書かれている文章を読みたくなります。
最後まで目を通したくなります。
読むと、興味がふつふつ湧き出します。
結果、その商品を購入する可能性が高くなるのです。
実際の手書きPOP事例を紹介します
手書きPOPセミナーを受講された、
ある参加者さんのPOPをご紹介します。
トリミングサロンを経営されている女性のオーナーさんが書かれました。
諭吉くんも大好物♪
GOWAN ごわんフードの数は山程あって選び切れないし、どれも同じじゃないの?
って思いますよね。確かにパッケージだけでは分からない…。
GOWANは開けた時の香りが、美味しそう。
自分でも味見してみようと思う様なお出汁の香り!
どのフードも1袋食べ切らず飽きてしまう諭吉くんも、ずっとGOWANを食べてくれています。最近ファンが増えて、、仕入れても仕入れてもすぐ売り切れちゃうんです(笑)
¥1,944
2時間のセミナー中に下書きされ、後日清書されたPOPです。
実は、こちらのPOPをお店に設置すると、
このペットフード商品の売上げは、以前に比べ180%。
売れ数が8割増しになりました。
っで、このPOPをよーくご覧頂くと、売れるPOPのヒントが隠れています。
そう、冒頭でお話しした売れるPOPの『共通点』が書かれています。
お客さまの声を代弁しているのです。
ちなみに今でも覚えているのですが、こちらの受講者さんとセミナー中、
こんなやりとりをしました。
臼井:
この商品を勧めたときに、仮にお客さまが購入されなかったとしますよね。
その時、お客さまの頭の中ではどんな会話がされていると思います?
受講者さん:
うーん。お客さまが頭でする会話ですか?
臼井:
そう、お客さまが商品を買わなかったということは、●●さんのお勧めに対して何か反論されていると思うんです。
一体何と頭の中で言ってると思います?
受講者さん:
なるほど、そうですね…ペットフードなんて、どれも一緒じゃないの?
って思われているかもしれません。
臼井:
そう!それです。それをPOPに書くんです。
…っと、こんなやり取りをさせてもらいました。
お客さまが抱く『反論』がヒント
あなたが商品をお勧めしたときに、お客さまが頭の中で抱く『反論』、
これが大きなヒントになります。
この反論を想像して、POPに書いてあげるのです。
例えば、先ほどの受講者さんの場合であれば、
「ペットフードなんて、どれも同じじゃないの?」
こんな事をお客さまは頭の中で反論してそう…
という仮説が立ちました。
そのお客さまの反論を、POPのキャッチコピーにするのです。
ペットフードなんて、どれも同じ…なんて思っていませんか?
そしてその後、説明文を書いてあげる。
お客さまとお話をしていると、ペットフードの違いが分からない、
というお声をよく聞くのですが、実は…
というイメージです。
お客さまにしたら、自分の頭の中にある
「ペットフードなんて、どれも同じじゃないの?」
という疑問や思いが、目の前にメッセージ化されているので、
自然と気になってくる。
- 「その『疑問』を解消できるんじゃないか?」と気になり出す
- 読みたくなる
- 最後までPOPのメッセージを読む
- 商品に興味を持つ
- 買いたくなる
こんな流れでお客さまの感情は進みます。
お客さまの脳みそをのぞき込む
その商品について、
- お客さまはどう思ってるのか?
- どんな疑問があるのか?
- どんな悩み(不安)があるのか?…など
を先回りして考える。
そして、POPにして代弁してあげる。
ここが売れるPOPの共通点になってきます。
うまくお客さまの脳みそをのぞき込んで、代弁できれば、商品は売れやすくなります。
お客さまは、否が応でも気になるので最後まであなたのPOPを読んでくれます。
興味を持ってもらえます。
そしてそのPOPで、お客さまの気持ちに応えることができていれば、買ってもらえやすくなります。
『お客さまの声を代弁する』
あなたのPOPに盛り込んでみて下さい。
セミナー受講者のトリミングサロンの方のように、結果を掴めます。