ホントこんなに焦ったのは、そんなにない。
「たすけてー」
って、必死で叫ぶのに、、、誰も助けてくれない。
助けてくれないどころか、笑われる始末。
砂まみれになったまま、泣きながら、
「ほんとやって。いたい、ねん。たすけて。
先生よんできて。」
って必死で言ってるのに、
「いつまで続くかな。ハッハッハッ―」
って、友だちは僕の言葉を真に受けてくれませんでした。
…ようやく事態の深刻さに気付いた誰かが、先生を連れて来てくれたのは、
僕が高鉄棒から落ちて10分以上経ってからの事でした。
先生の車で病院へ連れて行ってもらった僕は、そのまま3週間入院することになりました。
…小学4年のときの事故
お昼休みの時間でした。
5時間目の授業がクラブかなんかだったので、外で友だちと遊んでいたんです。
僕が遊んでたのは、高鉄棒。
普通の鉄棒よりも背の高い、
小学4年の僕はジャンプをしないと届かない、鉄棒です。
その鉄棒をつかって、ちょっとした遊びをしていたんです。
鉄棒の前に平均台を置き、そこからジャンプして鉄棒に捕まる。
だんだんその平均台の距離を遠くして。
鉄棒から遠ざけていく。
「ジャンプして、最後まで届くのは誰か? 」
友だちと競っていました。
…っで、どれくらい鉄棒から距離が離れていたんだろう?
よく憶えていないのですが、
それは起きました。
平均台から跳んだんです。
そして鉄棒をつかもうとしたら、鉄棒をうまくつかむことができず。
指の第2関節までしか握れなかった。
だけど、ジャンプしていた勢いで身体が前へ回転しようとする。
第2関節までしか握っていない指が、鉄棒からするりと落ちる。
…!!
そのまま地面に背中から落ちました。
その時、なんとか着地をカバーしようと、左手を付いたんです。
…それがいけなかった。
僕の全体重が左手にのっかかり、身体の下敷きになってしまいました。
何が起きたのか?
僕自身も分かっていなかったんだけど、
「とにかく、何かヤバい」
っていう事だけは分かっていて、必死で叫んだんです。
「痛い、痛い、いたーい 。
先生、呼んできてーー、、、」って、泣きながら。
あとは、冒頭の通りです。
友だちの誰も、僕のことを信じてくれませんでした。
僕がウソ泣きをしている。
みんなを笑わせようと、芝居をしていると思ったんです。
「オオカミ少年」と「販促物」
当時、小学生4年だった僕。
入院しながら、病院の部屋で思ったこと。
それは、「オオカミ少年」の話です。
「普段からロクなことを言ってないから、肝心なときに誰も信用してくれなかったんや」。
友だちのことに腹を立てたけど、同時に自業自得やったんかな?
そんな事を考えていました。
…っで実は、この話。
ここから180度、急展開、
僕たちの仕事に丸々つながってくるんです。
(というか、つなげます(笑))
例えば、お店でつかう販促物。
手書きPOPでもいいし、チラシもでいいです。
そこに書くメッセージ。
どれだけ良いことを書いていても、それをお客さまに信用してもらえないと意味がない。
どれだけテクニックをつかって、目の留まる言葉を書いたしても、、、
インパクトのあるキャッチコピーを書いたとしても、、、
お客さまがそれを信用しないと、、、なんです。
実はここ、今日のポイントで。
僕たちが書いている販促物。
そのメッセージって、結構信用されていないです。
お客さまは「広告物」の1つとして捉えている。
なので、
「どうせ、売るためになにか書いているんでしょ」
くらいの勢いでしか、見られていない。
そんなケース、多いです。
お客さまは広告物を見るときに、そんな見方を潜在的にしているっていうことです。
コレ、話を誇張しているわけでもなくて、本当です。
手書きPOP。チラシ。ニュースレター。
もっと言えば、ブログ。
僕が今書いているメルマガもそう。
商品を売りたいからと言って、自分目線の話ばかり。
一方的なメッセージばかり書いてたら、、、
次第にお客さまは、お店の販促物を読んでくれなくなる。
どれだけいっぱい手書きPOPを書いて、お店に貼っても売上につながらない。
そんな事になっちゃっているとしたら、、、
それはイコール、今お話しした状況が原因になっているかもしれません。
インパクトのある言葉も大事だけど、
そもそも、そのメッセージをお客さまに信用してもらう。
ここが手書きPOPにおいて、肝心要のポイントなんですね。
小学4年の僕がそうだったように、、、
- お店に並べる手書きPOPも、
- 発信するメッセージも、
- 接客も、
「オオカミ少年」にならないようにしないとです。
(このブログを読んでくださっているあなたに限っては、そんな事ないと思いますが)