ビザの関係で1年しか滞在できない。
残り3ヶ月で日本へ帰国しないといけない。
切羽詰まった僕がとったある行動、、、
当時24才。
ニュージーランドに1年間住んでいたときの話です。
24才の夏、8月。
僕はワーキングホリデーという制度で1年間ニュージーランド(以下NZ)へ滞在していたことがあります。
いろんな土地をまわり、いろんな仕事にも就きました。
最後に住んだのは、オークランドというNZ第2の都市です。
ここでNZ生活、残りの3ヶ月を過ごすことになりました。
ただ、僕のなかには1つ懸念がありました。
「オレ、結局何も達成せずに日本帰るやん、、、」
という焦りでした。
そもそもNZへ渡ったのは、
「何か自分の好きなこと、熱中できることを見つける」
これが目的だったんですね。
なのに、9か月が経って何にも自分のなかに残っていない。
楽しく生活してたけど、日本に帰ったときに使える財産みたいなのがない。
日本に帰って仕事に就いてもまた同じことの繰り返しやん。
ということに気づいたんです。
…そこで、僕はある決心をしました。
「英語を話せるようになろう」
せっかくNZで1年も住んでるんやから、英語を話せるようになって帰国しよう。
日本に帰ったら英語をつかった仕事をしよう。
そう思い、行動にでました。
(というか、9ヶ月経ってから…というのは遅すぎ?)
「…英語を学びたいんだったら、オークランド大学へ行ってみたら?」
ある時、知り合いのNZ人からアドバイスを受けます。
なにやら大学へ行くと、日本人が重宝されるらしい。
というのも、日本語を学びたい学生が多いとのことで。
「日本人の僕が先生になって、日本語を学ぶ」
ここに需要があるらしいのです。
さらに、日本語を教えるお礼に相手から英語を学べるとのこと。
【僕】→日本語→【相手】
【僕】←英語←【相手】
1対1、マンツーマンでお互いに教え合うExchange(エクスチェンジ)と呼ばれるものでした。
これはいいやと思って、早速大学へ。
校内の掲示板には、広告がいっぱい貼られていました。
「Exchange、日本人募集!」
みたいなメッセージが貼られていたんです。
(英語で書かれていたんだけど、どんなのが書かれていたのか?憶えていない)
1枚に連絡をとり、後日会うことに。
約束の時間に、オークランド大学へ。
約束の場所には、1人の男性が。
年にして僕より年上っぽい、社会人の感じ。
うん、うん、真面目そうだし、いいね。
「んっ?・・・ちょっと待って!?」
僕は、1つ問題に気づきます。
その彼は僕と同じ雰囲気です。
どう見ても、アジア人。
話をしてみて分かったのですが、彼は韓国人でした。
・・・。
僕は結局、そのエクスチェンジを断ることにしました。
当時、ニュージーランドの海で~後ろに映っている茶色いのはオットウセイ(…アシカ!?)
「誰から学ぶのか?」
「何を買うのか?」も大切だけど、
「誰から買うのか?」に、もっと重きが置かれている。
勉強熱心なあなたなら、一度は聞かれたことのある話じゃないかと思うんです。
簡単に説明すると、情報流通が発達しているおかげで選択肢が増えた。
何か1つの商品を買うにしても、同じような「モノ」がいっぱいある。
- 何を買えばいいのか?
選択肢が増えたせいでお客さまは分からなくなっている。
そのため、誰から買うのか?
の「誰から」の部分を重視する消費者が増えている、という話です。
例えば、先ほどの僕のNZの話でいえば、
「僕は英語を学びたかった」
だけど、
韓国人の彼からは、英語を学ぼうとは思わなかった。
というのも、本物の英語を学びたかったから。
ネイティブ(英語を母国語とする)の方から学びたかったから。
韓国人の彼から学ぶのは、ちょっと違うんじゃない?と思ったから。
「…何を学ぶのか?」
「…何を買うのか?」はもちろん大事です。
しかし今、さらに重要視されているのは、「誰から?」の部分です。
- どんな人から買いたいのか?
- どんなお店で買いたいか?
- どんな人から学びたいのか?
いろいろと答えがあると思うんです。
あなた自身だったら、どんな点を重要視されますか?
■追伸:
結局、僕はその後、語学学校で英語を学ぶことになりました。
といっても、学校にはアジア人がいっぱい溢れていましたが(笑)