売場でつかう手書きPOPにしても、
商談の場でつかう商品仕様書にしても、
説明につかえるスペースは限られています。
・・・手書きPOPであれば、台紙のサイズ。
・・・仕様書なら、書く欄や文字数。
その限られたスペースのなかで、
「いかに、読み手の琴線にふれるメッセージが書けるか?」
ここが最大のポイントになってきます。
今日は、限られたスペースでお客さんの琴線に触れるメッセージを書く、
そのために意識しておきたい話です。
限られたスペースで興味を持ってもらうために
僕自身、前職で営業をしていました。
(よく話に出る産直店は、その前の職場)
手書きPOPもそうなんだけど、商品仕様(企画)書というのをよく書いていたんですね。
商談会に出展する。
すると、事前に商品の仕様書をつくらなきゃイケなかった。
主催者や商談するときの相手先に渡す必要があったんですね。
あと今だったら、企業さんのサイト製作のお手伝いもしています。
サイト内の販売ページで商品を紹介する。
そのときに書くメッセージを一緒に考えたりします。
商品仕様書。
サイト内での商品紹介。
ともに共通することがあります。
それは、商品説明できるスペースが限られていること。
ある一定の文字数制限があって、その中で相手を振り向かせる(興味を持ってもらう)、
そんなメッセージを書かなければイケない。
他では言えないことを探す作業
どんな風にすれば、読み手の心をとらえるメッセージがつくれるのか?
そのヒントは、独自性を見つけること。
ここにあります。
従来、商品仕様書に書かれる内容といえば、
- 商品特長
- こだわりの原料
- 製法
- 味、食感、素材のよさ(食品などであれば) など
このあたりが多いと思うんです。
- 「当商品は、こんな所が優れています」
- 「原料にもこだわっています」
- 「ちょっと変わった製法を取り入れてつくっています」
- 「美味しいです」
というような感じでね。
っで、時には、より臨場感を出そうと
”シズル感を出して伝えた方がいいよ”という声もあったりして、
「ふわふわな食感が、、、」
「ほんのりとした甘さが、、、」
みたいな擬音をつかって表現することもあると思うんです。
ただ、ただですよ、
ここで問題になってくるのは、
いかに表現力を磨けるか?
というよりも、
いかに、独自性のあるメッセージをつくれるか?
ここに懸かっている、そう言えるわけです。
これだけ市場が成熟し、商品が溢れている現在、
- 商品特長
- 原材料に何を使っているか?
- 製法
- 素材力
で、アンテナを立てるっていうのは至難。
「食感」や「おいしさ」で、独自性のあるメッセージをつくるのって、すっごく難しい。
「ふわふわ」、「とろとろ」、「絶品」といった言葉は、同業他社でも使われているし。
その他のコトバで食感の良さを表現するフレーズを探す、
これって、かなりしんどい作業になってきます。
他では言えないことに気づく作業
メッセージを考えるときに、僕は、”表現力”よりも”独自性”を磨くことに注力することをお勧めしています。
例えば、今までの実績でもいいんです。
「・・・どんなところに、どれだけ売れているのか?」
を伝えることは、他社には発信できない情報です。
その商品がつくられている地域を伝えることもそう。
「どんなところで?どんな人が?」
その商品をつくっているのか?
「その所以(ゆえん)は何なのか?」
このような情報も、他の商品や会社では伝えられないことになってきます。
でもイイんです。
要は、その考え出したメッセージが
自社でしか使えないモノか?
この視点が大切。
商品名や会社名を入れ替えれば、他社で使えるモノになっている。
それはイコール、ありふれたメッセージ。
お客さんがその商品を選ぶ、その決め手になっていない。
その可能性が高いということです。
他では言えないことを探す、
気づく作業です。
「・・・それが、難しいんだよ」
という声もあるかもしれませんが(笑)
他では言えないことに気づくことができれば、それはイコール、読み手にも響くメッセージになってきます。
限られたスペースのなかで、
「いかに、読み手の琴線にふれるメッセージを書けるか?」
この冒頭の問いへの1つの答えになってきます。