「商品の部分だけじゃなく、そのまわりも一緒に伝えてみる」
この考え方を持つと、ある意味、発信するのがすごく楽になる。
さらに、発信するメッセージが興味を持たれやすくなる。
いろんなメリットが生まれます。
以前、サポートに入ったある飲食店さんでも、このことを実感しました。
キッカケを掴みたくて、したある質問
あるレストランさんだったんですけどね、
メニューブックをリニューアルするということになったんです。
メニューの選定から始まり、その伝え方をどうするか?
社長さんやスタッフさんと一緒に考えていたんです。
でね、一つひとつのメニューを説明する、
そのためのメッセージを考えた。
「どんなコトバを書くと、お客さんに響くんだろう?」
「どんな風なメッセージだと、注文増えるんだろう」
とか、色々考えていたんです。
でね、頭をグイグイひねりながら考えていたんだけど、イマイチいい案が出てこなくてね。
前に進まなくなって、その場が停滞した。
そこで、何か風穴を開けるキッカケをつかみたくて、スタッフのお一人に話をふったんです。
質問をしたんです。
「●●さんは、例えば、どんなお客さんに来ていただきたいんですか?
あと、来てもらった方には、どんなことを感じてもらえると嬉しいとか、
・・・なにか、そんなのってありますか?」
現場全体を束ねる統括マネージャーにお聞きしたんです。
そうしたら、
うちは、山の中にあるレストランなんですよね。
街にあるんじゃなくて、どちらかと言うと田舎にあって。
っで、なんて言うんだろう、、、
こう、来てもらった方には、ホッとして帰ってもらいたいんですよね。
お食事をしてもらって、ゆったりとした気持ちになってもらって、、、
私たちとのんびり話とかもしてもらって。
・・・・・
そのマネージャーは、こんなお話をしてくださいました。
それをお聞きしていてね、すごく僕に響いてですね。
こんなコトを言いました。
「今、マネージャーがお話しされたこと、メニューブックにも載せられたらどうですか?」
メニューブックには、お料理以外のことを載せてもイイんじゃない?
僕ね、思ったんですよ。
メニューブックに載せるのは、なにもお料理のことばかりじゃない。
他にも、、、例えば、そのお料理をつくられているシェフのこと。
レストランで働かれているスタッフさん。
そんな方々の話を載せてもいいんじゃないの?って。
もちろんね、お料理の美味しさを伝えたい、
その気持ちって、お店の方からすると強いと思うんですね。
お客さんもそこを求めているかもしれないです。
ただ、、、そこの情報(メッセージ)を考えるのって、ひと苦労だったりするんですよね。
なかなか思い浮かばない。
出てきても、チョットありきたりな感じのモノになってしまうケース、
結構多いんです。
そんな時は、視点を「商品」から例えば、「人」にずらしてみる。
今回のケースでいえば、マネージャーですよね。
- 日々、マネージャーは、こんな気持ちで仕事に向かっている
- 来てもらったお客さんには、こんな気持ちになって帰ってもらいたい
そんなことを思ってお仕事されているわけですよね。
そのお気持ちの部分をメニューブックで伝えてみるんです。
僕は意外と新鮮だと思いますよ。
通常だったら、原材料のこだわりだったり、どれだけこだわっているのか?
そのような情報が多い中、
お料理をつくられている方のことであったり、ホールを任されているスタッフさん。
そんな方々のお気持ちやメッセージが伝わってくる。
また違った魅力を感じられるお店になると思うんです。
いつも言っていることだけど、人間って、モノやサービスよりもヒトに共感する生き物だから。
商品の魅力、良いところを伝えるのって、意外とひと苦労だったりします。
そんな時は、
「商品の部分だけじゃなく、そのまわりも一緒に伝えてみる」
すると、そこがメッセージを考える上での1つの突破口になる。
あと、メッセージ自体が親しみやすいモノになりやすいですよ。