先日、販促サポートに入ったあるお店での話。
農産物を販売する直売所だったんだけど、接客の話になったんです。
やり取りをしてる途中、スタッフの方がこんな話をしてくれました。
私ね、トマトを作っているんだけど、その肥料を買いに行ったの。
それで行ったら、お店に肥料がいっぱい並んでて。
「どの肥料がトマトにお勧めか?教えて」
って、店員さんに聞いたの。
そしたら、店員さんが、
「ココからココまでがトマトの肥料です」
みたいな感じで返事してきたの。
でもね、違うのよねぇ、私が聞きたかったのは。
私が教えて欲しかったのは、オススメの商品だったのに。
「ココに並んでる肥料の中で、トマトにお勧めなのはどれなのか?」
それを聞きたかったのに、、、。
ってね。
・・・何となく分かります?
この方が言いたかったコト。
・・・・・あなたは似たようなご経験、したコトないですか?
オススメを言うのが怖い、、、
もう1つ、実際にあった話をします。
今度は、僕が働いていた産直店での話。
小さなお店でね、働いていた正社員は、僕を含めてもう1人だけだった。
あとは、普段は主婦をされているパートさんや女子高生だったんですね。
っで、ある時、アルバイトの女子高生からこんな相談されたんです。
臼井さん、お客さんから
”おススメどれ?”って、聞かれたときは、どうしたらイイの?
よく聞かれるんやけど、人によって好みとかあると思うし、よう言えへんわ。
そんな時、どうしたらイイの?
って、聞かれたんです。
でね、僕、こう答えたんです。
そうやねぇ、好みって、人によって違うからね。
そうやったら、●●さん(女子高生の名前)の好きなのを教えてあげたら?
”お店では、こんなとか、こんなのが売れていますけど、私の好きなのは、コチラなんです。
●●、●●なんで、私のお気に入りなんです。”
みたいな感じで言ってみるのはどう?
お客さんは、たぶん、●●さんのお勧めを聞きたがってるんやと思うで。
ってね。
お客さんは、”あなたのオススメ”を聞きたがっている
お客さんには、2人のタイプの方がいると思っていて(・・・大きく分けるとね)。
・・・っで、まず、
1.「お店の人気商品を聞きたいお客さん」
お店で売れている商品だったら、とりあえず安心して買えるかな?
っていうので、そこのお店の人気を聞きたいお客さん。
・・・あと一方で、
2.「自分の”お気に入りの店員さんの”オススメを聞きたいお客さん」
今、売れている商品よりも、今、目の前にいる”あなた”が勧めてくれるモノを買いたい。
それはどれなのか?を聞きたい、お客さん。
「あのお兄ちゃんがお勧めしてくれるのを買いたい、、、」
「あのオバサンにオススメを聞きたいんやけど、、、」
みたいな感じでね。
っで、僕の経験から言えば、後者、
「●●さんが勧めてくれるのを買いたい」
このお客さんって、結構多いと思う。
・・・こちらのお客さんっていうのは、オススメを教えてあげるとお客さんの満足度が高くなる。
そして、お客さんとの結びつきも強くなる。
っで、さらに言えば、自分がお勧めしたモノをお客さんに買ってもらえるようになる。
そうするとね、こんなイイことが起きる。
”自信”に繋がるんです。
「自分がお勧めしたモノが売れた」
「お客さんに喜んでもらえた」
そうなると、オススメした人の自信や充足感につながる。
そして、仕事に対する悦びにつながっていくんです。
こんな理由があるので、僕はサポートに入ったお店では、後者をものすごく推奨しています。
・・・もしも、今後お客さんから、お勧めを聞かれることがあったら。
「お店では、これが人気なんですね。
っで、私が好きなのは、●●●(理由)なんで、コチラの商品なんです」
って、伝えてあげてみてください。
きっと、お客さんにも喜ばれるはずですよ。
今、お話ししたことは、僕がお店の現場で経験したコトだから、本当。
事実ですからね。
ぜひ、あなたも勇気をもってチャレンジしてもらいたいな、って思っています。