人格を変えた10日間の「店舗研修」

 

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僕が20代から30代にかけて働いていた大阪の産直店。

ここで、ある研修を受けたことがあるんです。

 

「店長候補」と呼ばれる人は、全員受ける、

そんな研修です。

僕以外にも過去、店長候補と呼ばれていた人たちは全員受けていました。

 

っで、その研修にはちょっとした云われがあって。

「研修を受けて帰ってくると、人が変わってしまう。。。」

そんなことが代々言われてました。

 

実際、僕が研修終了後、お店に帰ってくると、、

もう1人のパートナー(正社員)のTさんに、言われました。

「臼井君、やっぱりやね。変わってしもうたね。」って。

人格を変えてしまう「店舗研修」

僕が働いていた大阪のお店は、正社員2人。

小さなお店です。

 

上司はいませんでした。

取締役が3人いたんだけど、その方たちは普段お店にいない。

普段は、高知県にいて、みなさん本業をされていたんですね。

(スーパーや、卸会社など)

 

っで、その取締役のお一人。

産直店の社長は、高知県でスーパーを経営されていました(もちろん今でもです!)。

そして、そのスーパーで産直店の店長候補と呼ばれる人達は、研修を受ける。

これが習わしになっていたんですね。

 

…2003年の夏だったと思います。

僕も、その研修を受けました。

そのスーパーにみっちり10日間。

泊りがけで缶詰になって、

  • 商売とは何か?
  • 小売店とは、どんなところか?
  • 儲けるためには何をすればいい?…etc

ずぶの素人だった僕も学ばせてもらいました。

 

学んだことは、、、?

今憶えているだけでも、たとえば、

  • 利益率の計算の仕方
  • 仕入れた野菜にどれくらいの利益を載せて価格をつければいいのか?
  • その際の計算方法は?

に始まり、

  • 品出しの仕方
  • 陳列の仕方
  • フェイスの意味とは?

基本から学べせてもらいました。

まぁ、10日間というと、期間も短く学べることも限られているんだけど、、

そのスーパーの店長さんにみっちり付かせてもらいました。

 

っで、晴れて10日間の研修が終了。

無事に、大阪の産直店へ帰還。

「おつかれさま、臼井くん」

「どうやった?」

「楽しかった?」

なんて、パートさん達にもからかわれながら、大阪のお店の業務に戻っていきました。

 

当然のことながら、その時の僕は意気揚々。

学んだことを活かしてやろう!

テンションはバリバリ上がっていましたが、、、、現実はそうは順調にいきませんでした。

 

…研修を終えた僕は、

  • 憶えてきたことを、お店に活かしたい
  • いやいや、そんなやり方じゃアカンねん
  • もうっと、こうせなあかんねん

もうほんとテンションが上がっているわけです。

 

…しかし、これがよくなかった。

お店に軋轢をもたらしてしまいました。

 

「臼井くん、その気持ちも分かるけど、、、もうちょっとペース落としや」

パートナーのTさんから何度も諌められました。

何が起こっていたか?

ついヤル気が先走るあまり、お店に合わないやり方を押し通そうとしていたのです。

 

僕が研修をしてきたお店は、いわゆるスーパーです。

一方、僕が働いているお店は、産直店。

正社員2人。売場面積30坪の小さなお店です。

何もかもが違っていました。

  • 売っている商品
  • 来店してくださるお客さま
  • そのお客さまとの関係性

 

条件や環境、すべてが違うわけだったんです。

しかし、僕は、そんなことお構いなし。

習ってきたやり方(スーパー方式)を産直店にも取り入れようと必死でした。

10年以上経って思うこと

商売をする、という点で根本になる部分。

根っこの点では共通点があると思います。

 

しかし、ただそれだけを踏襲しても、通用しないんですよね。

 

お店には、1店、1店そのお店の個性があって。

そのお店にあった、やり方があって。

お客さまに喜ばれる部分も違ってて。

お客さまが求められているところも違う。

 

分かりやすいところでいくと、僕が働いていた産直店は、お客さまとの関係性がものすごく高かった。

だから、接客にも時間をかけるわけですよ。

普通のスーパーじゃ、あり得ないくらいにね。

(それこそ、研修先のスーパーだったら、タブーとされていたでしょう)

 

しかし、その通常だったらタブーとされていたサービスが産直店では、お客さまに支持されているところでもあった。

そういう事なんです。

 

 

「…業界の常識を疑え」

けっこう云われていることの1つですが。

なかなか実践するのは、難しいことの1つでもあります。

 

ただ1つ言えるのは、お店1店1店には、それぞれの個性。

良いところ。

「ならではの部分」があって。

 

その個性をいかに見極めながら、お店づくりに活かせていけるか?

その個性を活かした、お店づくりをやっていかないと、折角のいいところ。

お店の個性が消えてしまうのでは。

 

10日間の研修でさまざまな「業界の常識」を憶えました。

だからこそ。学んだからこそ、産直店の良さ。

独自の強みを感じることができたんじゃないか?

今思い返すと、そう感じます。

売れるPOPの書き方ハンドブック

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ABOUT著者プロフィール

1974年、大阪府茨木市生まれ。年間500名を超える受講者への手書きPOPセミナー講師。正社員わずか2名、売場面積30坪の小さな産直店で、ほぼゼロの広告宣伝費のなか年商1億3千万円。アンテナショップ出店を検討する自治体からの視察が殺到。パート募集をすれば「娘を働かせたい」とお客が順番待ち。こんな一風変わったお店での経験が今の仕事の原点。小規模店の販促コンサルも行っている。