あなたのお店では、どっちを使われていますか?
お客さまが来店された時に、かける言葉。
「いらっしゃいませ」なのか?
「こんにちは」なのか?
スタッフさんは、どっちの声がけを使われていますか?
「いらっしゃいませ」と「こんにちは」というお客さまへの声がけのことば。
ちらっとネットでも調べてみたんですが、いろんな意見があるようです。
さて、どっちが適正なのか?
今日はここをちょっと考えてみます。
僕が産直店で働いていたときは、
「こんにちは」
をつかっていました。
誰かに言われたわけでもなく、社長に指示されたわけでもなく。
お店の雰囲気だったのでしょうかね。
ごく自然と、来店された方には、「こんにちは」って言ってました。
同様にこれは、スタッフも同じように言ってました。
一部、恥ずかしがりアルバイトの子は、「いらっしゃいませ」と言ってた気もします。
それそれで特に、「”こんにちは”にしいや」とかこっちから指示することもなかったです。
その子の自主性に任せてました。
じゃあ、この「こんにちは」という声がけ。
ここには、何かメリットがあるのでしょうか?
どうして、「いらっしゃいませ」じゃなくて、「こんにちは」を使ってたのか?
その理由はありました。
「こんにちは」でお客を迎えるメリット
来店されたお客さまに、「こんにちは」で迎えるとどんな良いことがあるのか?
- お客さまと同じ目線に立てる
⇒「売り」「買い」の関係じゃなくなる
- お客さまが言葉を返しやすい
⇒お天気の話とか日常会話につながっていきやすい。一方、「いらっしゃいませ」だと、お客さまも言葉を返しにくい
- お客さまと会話になりやすい
⇒上記にもつながってきますが、「こんにちは」の後、日常会話など話をしやすい流れになる
- お店に入りやすい
⇒店員さんの存在を気にせず、入店しやすい(いらっしゃいませ、だと待ち構えられている感じ)
パっと思い付くところでは、こういった点が挙がります。
お店への波及効果
僕自身が実際にお店の現場にいた時の感想からいうと。
「こんにちは」
って言うことへの意識。
そこには、「お客さま」を「お客さま」として見ない。
そんな意識がありました。
要は、「売り」 「買い」の関係としてじゃなく、1人の人間としてお付き合いをさせていただく。
「お客さまだから、どんな風な対応をしなきゃいけない」と考えるのではなく、
「「臼井」という一人の人間としてどうお客さまに接すればいいのか?」
ここを考えていこうよ。
そんな意識がお店全体にありました。
結果、
- 「お客」と「お店」以上の関係の構築
- 店内でのやりとりが増えた
- 商品への質問・相談の増加
- 滞在時間の延長
- 顧客単価のUP
といった波及効果へつながっていきました。
結論
とはいえ、今日の話。
来店されたお客さまへ、どんな言葉がけをしたらいいのか?
- 「いらっしゃいませ」なのか?
- 「こんにちは」なのか?
これの答えっていうのは、ないと思っています。
それこそ、あなたがどんなお店のスタイルを築きたいのか?
お客さまとどんな関係をつくりたいのか?
あつかう商品によっても、業種によっても違うと思います。
そして今日僕が話したことも、ある意味、感覚的な部分が含まれています。
ただ、ここて1つ言えること。
それは、
「小規模店は、いかにお客さまとの関係性をつくれるか?」
ココは結構大きな肝の部分でもある。
関係性の高さがお店運営の生命線になる。
そういっても言い過ぎじゃない。
ですので、その生命線を創り上げるうえでも、お客さまの声がけ。
これは1つの要素になってくるんじゃないでしょうか?
ちょっとした事ですけどね。
あとは、そういった声がけ1つにしても、どっちがお店に良いんだろうか?
一つひとつ考える。
そんな細かな意識がけっていうのが、お店全体にとってプラスに働くんじゃないでしょうか。