今日は、少し精神論的な話です。
「僕は答えを持っていません。
インパクトのある言葉を教えて欲しい、と言われても僕は知りません。」
ご縁をいただいたお店や企業の社長さんに、僕はほぼ必ずこのことをお伝えします。
っで、その後こんなことをつけ加えます。
「商品のことは、僕より●●さん(店主や社長さんのお名前)の方がよくご存知ですよね。
だから答えは、●●さんがお持ちだと思っているんです。
ただ、そこに気づかれていないだけ。
その気づかれていないモノを引き出す、お手伝いをさせていただいています」って。
…インパクトのある言葉
…目に留まるキャッチコピー
…お客さまに響くメッセージというのは、誰かからポコッともらうのじゃなく。
商品のことをじっくり考えたり、いろんな角度から視たり、人とやりとりすることで気づくモノ。
僕はそんな風に考えています。
「ブラックボードには何を書けばいいの?」
昨日、ある飲食店(串焼き店)の販促コーチングにうかがっていました。
店頭に置くブラックボードをつかって、もっとお客さまへの認知力を上げられないか。
ブラックボードに書く、メッセージづくりを一緒におこなっていました。
「いやぁ、何を書いたらいいのかさっぱりなんですよ」
社長さん的には、どんなことを書いたらいいのか?
いまいちアイデアも湧かないので、タタキ台からつくっていきたい。
そのような感じだったんですね。
っで、従業員さんも含め3名で、色々とやりとりをさせてもらいました。
- お店を始められて何年なのか?
- お客さまには伝えたいことって、どんなこと?
- 普段、どんなことをキッカケにお客さまは来られているのか?
- ・・・・・
- ・・・・・・・・などなど
こちらから質問させてもらって、それに社長や従業員さんが応える感じで話を進めていきました。
すると、ある時から響くフレーズや言葉出てきだしたんです。
「…あっ、それ良いじゃないですか。
なんか僕個人的には、すごく響きましたよ」
「…そんなことって、お客さまに伝えられています?」
「…それ、他のお店ではやられていないんじゃないですか?」
こんな感じでどんどん、お客さまに伝えたキーワードが見つかっていきました。
答えは本に書かれていない…あなたの中に
やりとりの中で出てきた内容は、すべて僕の知らなかったことばかりです。
社長や従業員さんが話されて初めて分かったこと。
そして、おそらく(ここは僕の推察)だけど、
- 社長さんもその話がそんなに響くことなのか?
- お客さまに伝えた方がイイことなのか?
というのは、実感されていなかったと思うんです。
僕とやりとりして始めて、
「あっ、そう言われるとそうだよね。
伝えた方がいいのかもね。」
のような感じになっていかれたと思うんです。
…っで、最後、ブラックボードのメッセージとレイアウト(魅せ方)案がデキあがりました。
早速、その日のうちに書かれるって、おっしゃっていました。
まぁ、今回のメッセージ案がそのままお客さまに響くモノになるか?
は、実際に試験をしてみないとわかりません。
今後何回かブラッシュアップする必要があるかもしれないです。
だけど、1つの土台(タタキ台)ができたわけです。
それはすべて、社長と従業員さんの心と頭の中に存在していたモノ。
商品にずっと関わっている人間から生まれたコトバには、説得力がある。
僕はそう思います。
インパクトのある言葉、、、
目に留まるキャッチコピー、、、
お客さまに響くメッセージという「答え」は、誰かが持っているわけではありません。
本に書かれているわけでもありません。
(ヒントや見つけるための考え方は、きっと書いてあると思います)
その商品やサービスを扱われる、あなたの中にあるのです。
商品のことをじっくり考えたり、いろんな角度から視たり、人とやりとりする。
そこで気づくモノも多いはず。
僕は昨日の社長、従業員さんとのやりとりでなおさら実感しています。