心のしこりとなって、ずっと残っている話。
何かのキッカケでひょっこり思い出す。
その度、ちょっぴり心がチクッとする。
そんな経験や想い出って、どなたにでもあると思うんだけど、、、
僕が最近よく思い出す記憶の1つ。
それは、ある社長さんとのやり取りです。
出張のたびにお会いしていた
3~4年前くらいでしょうか。
大阪に出張するたび、お会いする社長さんがいました。
スーパーを4店舗経営されているトップの方で。
僕が今の仕事を始めた当初に、ご縁をいただいた方です。
いつも関西へ出張のたびに、お店に寄らせてもらっていました。
僕のメルマガを読んでくださっていた事もあって、話はしやすかったです。
先日メルマガに書かれていたお話。
あれって、、、、なのですか?
娘さんは、お元気にされていますか?
なんてメルマガの話題で盛り上がったり、社長さんのお店のお話を聞かせてもらったりしていました。
ご紹介いただいた従業員さん
そんなある日のこと。
例によって、関西出張の後、その社長さんとお会いする機会があったんです。
お店の本店へ寄らせてもらいました。
サービスカウンターの従業員さんにお声がけし、事務所へ案内してもらいました。
そこから、社長室へ。
いつもは、社長さんと2人での話が多かったのですが、その時はもう1人いらっしゃいました。
「…ご担当は何だったか?」
ちょっと憶えていないのですが、30代前半くらいの若い男性の方(以降、Kさんとします)でした。
そのご紹介の仕方から、
「社長さんが頼りにされている方」
ということが、スグに分かりました。
その後、僕のことを紹介してくださり、そのKさんとお話をさせていただきました。
話を聞いた感じ、どうも、そのKさんは、「価格」に対する施策に敏感な方のようでした。
- 「他店の金額には負けないように、、、」
- 「週に何日かは、特売の日を、、、」
言葉の端々に「価格」の話が出てきました。
僕のなかに、何か違和感が芽生えていました。
心残り、、
臼井さんは、いつも安売りに対して、
どちらかというと、反対の話をされていますよね。
その辺り、今の話を聞いてどう思われますか?
突然、社長さんが僕に話を振られたんです。
その後の返答、、、
どんなことを話したのか?
憶えていないです。
ただ、僕のなかには、
その時に話した内容が、今でも心のしこりとなって残っている、、
というのだけは確かです。
…おそらく僕はその時、そのKさんの意見を尊重するという意味も込めて、
「Kさんの価格施策」、
それもアリですよね。
という意見を述べたと思うんです。
…内心は、今も昔も安売りをウリにした価格施策には反対なんですが。。
八方美人。
好いヤツに見られたい、といういつもの悪いクセがでたのか?
は分かりません。
そして、ここからは僕の推測になるんだけど、、
おそらく、社長さんは僕の話を聞いて、少し期待外れだったんじゃないか、と。
臼井さんだったら、そのKさんが勧める、
価格施策に対して、何かしら話をしてくれる
そんな想いだったんじゃないか?
そして、その期待に応えられなかった。
それが今でも、社長さんに対しての心のしこりとして残っています。
期待に応える
お客さまっていうのは、何かしら期待されています。
数ある同業他店。
大手のチェーン店があるにもかかわらず、あなたのお店を選んでくださっている。
そのお客さまは、何かしらの期待を持って来店してくださっているはず。
そうじゃないと、山ほどある競合他店へとっくに向かっているはずです。
…あなたのお客さまも、あなた(あなたのお店)に期待されている事がある。
「価格」「サービス」「商品」「経験価値」、、、
そこにはいろんな要素があると思います。
考えてもなかなか分かりづらい不透明な部分でもあります。
…ただ、ここで1つ言えるのは、
そのお客さまの期待を見極め、その期待を裏切らない。
(過去の僕のように、、、)
そして、応え続けることが、僕たちのような小規模事業者の努め。
お客さまの信頼を勝ち取る、
その必要不可欠な過程なのかもしれませんね。