売上を上げる手書きPOPには、2つのタイプがあるのご存知ですか?
- 「言葉」で伝えるPOP
- 「文章(メッセージ)」でお客さんの心を動かすPOP
この2つです。
POPで成果を上げる(商品を購入いただく)には、まずはこの2つの違いをおさえることがポイントです。
では、具体的に各々のPOPの特徴やメリットデメリットなどをご紹介します。
2種類のPOP
1:言葉で伝えるPOP
まず「言葉」で伝えるPOPの特徴は、
- インパクトのある言葉
- キャッチコピー
- 短い文
- 耳障りのいい言葉
- リズム感、、写真など
これらが特徴のPOPです。
POPといえば、よく話題に上がるヴィレッジヴァンガードさんのPOP。ご存知の方は、思い出してみてください(ご存知ない方は、、たぶんこんなんじゃないか?というPOPを妄想してください)。
顧客の心に突き刺さる、1フレーズ。「言葉」で伝えるPOPの典型です。
2:メッセージで伝えるPOP
一方、後者の「メッセージ」で伝えるPOPは、文字どおり書かれている文章が特徴です。
多少長くっても、お客さまが共感する文章。POPに書く文章全体でお客さまの心を動かし、商品を買ってもらう。ここに全集中します。
前者、後者でそれぞれメリットデメリットがあるのですが、もしもあなたが手書きPOPをスタートしたばかり。もしくはこれからスタートされる。
「これからどんどん実践していこう」
そう思われている初心者でしたら、後者のメッセージで伝える手書きPOPをお薦めします。※理由は後述。
ちなみにこちらは、POPセミナーを開催した際に、受講者さんが書かれた2枚のPOPです。同じ方が書かれたPOPですが、その違いが明らかです。どちらが「メッセージ」で伝えることを主眼に置いたPOPか?歴然ですよね。
たったひと言でハートを射止められる?
実は、POPというと、前者の「言葉」で伝えるをイメージされる方が多いです。POPセミナーをしていると、ほんとよく実感します。
なるべく短いメッセージ。耳障りのいい、インパクトのある言葉で、キャッチコピーを考える。
さらに、「手書きPOPというのは短い文章じゃないと読まれない」このような意識を持たれている方って、多いです。(あなたはどうですか?)
ここで1つ言えるのは、短い言葉でバチンと伝えるのって、ハードルが高いのも事実です。1フレーズで、ひとことでお客さまの心を動かすのって、けっこう難しい。そう感じるのは、私だけでないはず。
短い言葉で伝えようとするがあまり、言葉は悪いですが、ありきたり。他店にもあるようなメッセージや表現のPOPになってしまうことが多いです。ましてや、POPに慣れていない初心者の方ならなおさらではないでしょうか。
POPで購入につなげるには?
POPをつかって成果を上げる(購入につなげる)には、お客さまの心を動かす必要があります。お客さまがPOPを読んで、
「これ、なんだろう?」
商品に興味を持ってくれないと始まりませんよね。そのお客さまの心を動かす入り口として、短い言葉や短いメッセージをつかう。ちょっとハードルが高そうな感じしませんか?
例えば、あなたが付き合いたい好きな異性に、
「お前のこと好きなんだよ」
たった一言で心を射止めるような感じ。…どうですか、ハードル高くないですか?(正しい喩えなのか…)
ひと言で売れ!
じゃあ、もう少し分かりやすい喩えを出しますね。
あなたが販売員さんだとして、接客中のお客さまに話しかける。しかし、条件があります。ひと言しか話せない。たったのひと言だけで、お客さまに、
「じゃあ、買います」
言ってもらわなきゃいけない。…できそうですか?…難しそうじゃないですか?※誘導尋問に近くなってきた…(苦笑)
最初のうちは、ヘタに文章を短くまとめようとしなくてOKです。先ほどもお伝えしたように、短く伝えようとすると、ありきたりな、どこかで見たメッセージになりがちです。
他店でも使われているようなフレーズ、借り物の文章では、お客さまの心は動きません。
まずは、文章で伝える意識。多少長くなってもいいので、あなたの言葉で伝える意識。こっちを意識された方が成果は上がりやすいですよ。