先日、ある小売店の方と電話で話す機会がありました。
手書きPOPには興味があるんだけれど、なかなか実践につながっていない。
何とかならないでしょうか?
簡潔にいうと、このようなご相談でした。
この方ね、僕のDVD教材も購入くださっている方なんです。
なので、ある程度どのようなコトを書けば良いのかは把握されている。
だけど、実践につなげられていない。
…どうしてなのか?
その理由をご本人は、こんな風におっしゃっていました。
いやぁ、普通の字しか書けなくて。。
と。
さらに話をお聞きしていて分かったのですが、この方の字はどちらかというと達筆の字のようでした。
きれいな字をお書きなんだと思います。
…僕が想像するに、
「手書きPOPは、”味のある字”でないとお客さんの目を留めないのでは?」
というお考えをお持ちのようでした。
…さて、ここであなたに質問します。
手書きPOPは、やっぱり字の要素が大きいと思いますか?
筆文字で書いたような味のある字じゃないと、反響って得られにくいと考えますか?
どう思います?
今から1枚の手書きPOPをご紹介しながら、ここについてあなたと一緒に考えていきたいと思います。
売り込み一切なし、2千円のはちみちが完売
1枚の手書きPOPをご紹介します。
ご夫婦で贈答用のくだもの販売店を営む、奥さまからいただいた手書きPOPです。
僕のメルマガを読んでくださっていて、以前読者の方から事例を募集した時にいただきました。
年に一回しか収穫できない
貴重なみつばちのはちみつ!入荷!しぼりたて!
この手書きPOPをお店に書くことで、2千円のはちみつ(140ml)が10本完売プラス2本予約になったそうです。
POPを送っていただいたときに、一緒にメッセージもいただいていましたのでご紹介しますね。
POPは、毎日それなりに書いていますが、なかなかお客様が反応してくれない・・・。
ところが最近一つだけ、反応の良いものがありましたので、一例だけ送らせていただきます。
こんな下手なPOPを1週間、お店の入り口に貼りました。
結果、日本みつばちのはちみつ2,000円(140mlなのでかなり小さい)が10本売れて、2本予約(10本しか持っていなかったので・・・)
その上、売り込みなし(一切)
お客様が、「このはちみつって、どれ?」でお買い上げ!
当店にとっては、すごいことだったのです。。
しつこい!って言われるの承知で言います!
手書きPOPに、字のウマいヘタ。
味のある、なし。
一切関係ありません。
筆文字で書かないと、反響が薄い、、、とかいうのもないです。
心が動くから、お客さまは
「欲しい、買いたい」
と思うのです。
その「買いたい」と思う動機に、字の巧拙は関係ないんですね。
字の巧拙で、お客さまの心は動かないから。
お客さまの心が動くのは、その手書きPOPに書かれているメッセージです。
要は、
「POPに何が書かれているか?」
こっちの方が大事なんですね。
今回ご紹介したくだもの店さんのPOPで言えば、
「年に一回しか収穫できない貴重なはちみつが入荷した!」
このメッセージがお客さまの心に響いたわけです。
書かれている字に、特段特徴があるわけではないでしょう。
(キレイな字で書かれているのは書かれているけれど)
お客さまは字のウマいヘタよりも、そこに書かれている中身に興味があるのです。
冒頭でご紹介した小売店の方にも、お電話でお話しをさせていただきました。
結果、店内に設置するPOPを一緒に考えていくことになりました。
これからFAXなどをつかって、創り上げていきます。
ほぼ初めて挑戦される手書きPOPなのでご本人はドキドキだと思いますけど、僕はチョット楽しみです。