あるサポート現場でのこと。
興味深いシーンがあったんです。
マネージャー、店長、ほか現場スタッフ5名
計7名でミーティングしていたときに
「○○さんは発注先多いですよね、
○○さんが発注が得意ということで
実はそうさせてもらっているんです」
「○○さんには、レジをいつもしてもらい
本当に助かっているんです」
…
マネージャーさんが、スタッフさんお一人ずつの
良い(認められている)点を順にお伝えしていかれた。
こんなシーンがあったんです。
これを横で見ていて揺さぶられた、というか。
だって、仲間や上司から
自分の長所、認められているところを
面と向かって言ってもらえること、
ありますか?
もし、言ってもらったら
あなただったら、どんな気持ちになりますか?
…結果を出す。
…成果を上げる。
そのためには様々なアプローチがあると思っています。
例えば、チームのパフォーマンスを上げたい。
そのために、
「個人のスキルを上げるのが先決だぜ」
と言う人もいれば、
「いや、チームワークが先じゃない?」
いろんな方法や手順が存在します。
正解、不正解はなくて
どれが自分(たち)に合っているか?
最適なものを選択する、
最適なものと出逢う、
というのが前提だと思っているのですが、
中でも、お店や会社さんのサポートをさせて
いただく上で、特に重要視しているのが、
チーム内の『心理的安全性』、
なんですね。
例えば、会社の会議で、
「この件でアイデアがあったら言ってみて」
社長やマネージャーが言うけど意見が出ない。
意見を言ったら言ったで全否定され
結局、社長のやり方になる。
あるいは、自分なりに解決策を考え行動したら、
「そのやり方は違う」
理由や意図も問われず
会社や上司のやり方を押し付けられる。
このチームって、心理的安全性が低い状態です。
心理的安全性ってなにか?
簡単に言うと、
- 話しやすい(助けを求めやすい)
- 自分らしさを発揮しやすい
- 挑戦しやすい
環境があるか?
チーム内にこれら要素が弱いと
新しい一歩を踏み出しにくいし
新しいことをやっても継続しない。
実際、Googleのリサーチチームが、
「心理的安全性があるチームは、
収益性も高いし、離職率も低い」
という結果を発表しています。
自分自身の経験を通じても
思いっきり納得です。
数字が伸びた瞬間
産直店で働いていたとき
お店の数字が伸びたときって、
従業員さんの個性に着目して
得意な分野をどんどん任せていったときだったんです。
もともと話しやすい職場では
あったのですが、業務的には言葉悪く言うと、
「これやって、あれやって」
使いっぱしり状態。
お店の都合で従業員さんの業務を振っていた。
そこから100%ではないですが、
○○君は几帳面で細かいことを
するのが好きだから品出し、在庫管理を任せよう。
○○さんは、人当りいいからレジを任せよう。
○○ちゃんは、度胸もあって物怖じせず
指示も出せるからチームをまとめ役に。
足りない部分を自分がフォロー
そんな体制を意識したら
お店がうまく回り出した。
雰囲気もよくなったし
業務の質も高まり、数字も伸びたんです。
ココに気づいたのは退職する半年くらい前で、
「もっと早くに気づいていたら、、」
後の祭りなのですが(苦笑)
今でも大きな財産となっています。
チームメンバーからしても
相談にのってもらえ長所や個性を活かせる。
チャレンジしたときに
まずその行動自体を認めてもらえれば、
もっと挑戦したくなるし
パフォーマンスの質を上げる工夫や努力もしたくなる。
そう思って、ご縁をいただく
お店や会社さんと取り組ませてもらっています。
甘っちょろい話かもしれませんが
特にメンバーさんと接するときは、
- 話を聞き、相手を認める
- 得意分野を見つける
- 挑戦や行動そのものを称える
これら3つを意識しています。
「いやいや臼井さん、現実はそう簡単じゃないよ」
「そんな甘くないよ」
と思われるかもしれません。
一方で、メンバーが得意分野で輝き
なおかつ数字も伸びて喜びを分かち合う。
これが実現できれば最高だよな
って思っています。
なので、目指して、進んでいきます。