昨日、会員さんにこんなことを聞かれました。
「資格って、必要だと思われますか?
臼井さんはどう思われます?」って。
…ちょうど、サポートにうかがっていたお店での帰り際のことでした。
その質問に対しての僕の答え。
「いや、僕は必要ないと思っていますよ。
それよりも、もっと大事なことがあるんじゃないでしょうか」でした。
…ちなみに、あなたはどう思われますか?
あなたのお仕事に、資格は必要ですか?
手書きPOPに資格は必要なのか?
もちろん業種によって、状況は違うと思うんですよ。
例えば、その資格がないと開業できない。
そんな資格もあると思うんです。
クリーニングさ屋さんなら、「クリーニング師」っていうんでしょうかね。
それがないと、お店を開けれない。
ビジネスができない。
そんな場合はもちろん別として。
基本、僕は資格はあまり重要じゃない。
特に手書きPOPに関しては、必要ないと考えています。
それよりも、例えば、
- 売場に立つ
- お客さまと接する
- セールスをする
こっちの経験の方が100倍も大事なんじゃない?
そう信じています。
「英検準1級」で就職
話は少し違うのですが、僕は英検の資格を持っているんですね。
準1級というのです。
あと、TOEICというのも700何点かのスコアを持っています。
っで、20代のとき。
この資格を履歴書に書いて、通訳のような仕事に就いたことがあるんですね。
ちょうど、呉服会社を退職してワーキングホリデーでニュージーランドから帰って来たときです。
ニュージーランドでの経験を活かして、
「英語をつかった仕事をしたい」
そう思って、その仕事に就いたんです。
ジョンディアというアメリカの会社のトラクターなどを輸入する会社で。
そこの社長さんの通訳とか、貿易事務をする仕事だったんです。
っで、そこで、エライ痛い目にあった記憶があります。
今でも忘れられない経験です。
ある会議でのことです。
アメリカの本社からエライさんもやって来る。
うちの会社の社長、副社長も参加する。
そんな会議に参加したときのこと。
社長の横に座って、アメリカ人が話したコトを日本語通訳していたんです。
今でも憶えているんですけど、初めてやった通訳の会議で。
2時間か3時間くらいだったと思うんですね。
とりあえず、可能な限りの力をふり絞ってその会議は無事に終えれました。
「あぁ、オレよう頑張ったわ」
無事に終了できた~、はぁ~~、、ひと安心。。。
と思いきや。そのままバタンと倒れてしまいました。
…メニエルという病気でした。
(ストレスが原因でよくなる病気だそうです)
なぜ、そこまで通訳の仕事に手こずったのか?
僕の英語力不足は明らかでした。
会社の大事な会議に社長の通訳をするには、明らかに実力不足。
ボキャブラリーは足りない。
ヒアリング力もない。
しかし、それよりも、僕が通訳ができない「致命的な要因」がありました。
それは、その会社のことを全然知らなかったことです。
その会社で働いた経験があまりにも浅かった。
…たしかその前述の会議に出席したのは、入社2週間後くらいのことです。
会議で出てくる言葉の大半は、専門用語。
トラクターや芝刈り機が商品だったので、「油圧式」とか「電磁誘導」とか、そんな専門用語がバンバン飛び交うわけですよ。
今まで普段、僕が勉強してきた単語と全然ちがう。
ハッキリ言ってボキャブラリー不足とかの問題じゃない。
明らかに業界の経験不足でした。
逆にいえば、もっと分かりやすかったのは、英語をまったく話せないメカニックの方。
僕が働いていた会社にいらっしゃったんだけど、その人のほうが話を理解している。
アメリカ人と意志疎通がデキていたんです。
専門用語を通して、話を理解されていました。
(これほど情けない思いをしたことはなかったです)
手書きPOPに資格は必要なのか?
話を戻します。
「手書きPOPを書くのに、資格は必要なのか?」
答えは、NO!です。
…もしも、あなた(あなたの従業員さん)が、
「素敵なPOPを書きたい」
「イラストとか、かわいい字で書かれたPOPを書きたい」
「売場のイメージUPにつながるPOPを書きたい」
と考えられているのなら、POP検定のような資格を持たれた方がいいのかもしれません。
その勉強をされた方がいいのでしょう。
しかし、そうじゃなくって
- 成果を上げるPOP
- 売りたいと思った商品を売る
- 売上に貢献するPOP
を書きたい。
「従業員さんに書いて欲しい」
あなたがそう思われているのなら、資格は必要はないんじゃないの?
それが、僕の意見です。
■追伸:
…余談ですが、ちなみに僕も通信講座でPOPの資格っていうのを学んだことあるんです。
「どんなのだろう?」
って、試しにね。
それはそれでいい経験になりましたョ。