「イイところを、どんどん伸ばした方がイイよ」
10年くらい前、大阪の産直店で働いていた時に、あるオジサンから言われコトバです。
当時はいまいちピンと来ていなかったけれど、今は何となく実感することが多いです。
というのもね、当時のお店は小規模で(売場面積30坪)、正社員2人。
ほんと小さなお店だったんです。
お店の設備的にも、そんなに整っていなかった。
キレイ、ピカピカのお店じゃなかったです。
(もちろん、清掃などはキチンと僕達でしていたけどね)
でね、働いている僕たちにしたら、そういう部分が気になるわけですよ。
いわゆる、”足りない”部分っていうのかな。
「まわりのお店は、もっとキレイだし、売場の什器やスポットライトとかも揃ってる」
そんなのが欲しい、羨ましい、、、
みたいになっていた節があった。
すごく気にしていたんですね、僕のなかでね。
そしたらね、そんな僕の気持ちに気づいていたのか?
それとも、・・・たまたまなのか?
分からないです。
そのオジサン(船井総研で働いていたらしい)に、冒頭の言葉を言われたんです。
「イイところ(長所)を、どんどん伸ばした方がイイよ」って。
実はこのオジサンの話って、従業員教育にも当てはまることが多いと思ってて。
指摘するより、良いところに気づいて伸ばす
僕ね、お店へサポートに入ると、たまに言われるコトがあるんです。
「なんか直したらイイところがあったら、指摘してやってくださいね。
褒めてもらえるのも有難いんですけど、指摘をどんどんお願いします。」
お店のスタッフさんを交えて、販促物の研修をするときなんかに言われるんです。
キホン、僕は褒めることしかしないので、社長や店主さんからすると、
「従業員にどんどん言ってやってください
(悪いところあったら直してやってください)」
みたいな感じになるんでしょうね。
ただね、僕、それだけじゃないと思ってて。
悪いところを指摘するのにエネルギーを注ぐよりも、、、まずは、自分のイイところを伸ばす。
もしくは、まわりの従業員イイところに気づいて、自分に導入する。
そっちにエネルギーを注いだ方が効率的だし、何よりも取組むみんなが楽しい。
だから、成果も上がりやすい。
女子高生と一緒に働いていて学んだコト
僕がいた大阪の産直店、
そこでは、さっきも書いたように正社員2名でした。
あとは、パートさん、アルバイトさん。
主婦の方や、女子高生の子たちもいました。
でね、週末とかの忙しい日になってくるでしょう。
そうすると、女子高生の子たちが僕の1番の頼りになる戦力(人材)になるんです。
人も少ないし、頼らざるを得ないっていう状況もあるんだけど。
でね、そんな状況のなか、その女子高生の子たちの得意なところを見つける、
っていうコトがすごく大事なポイントだったんです。
この●●ちゃんは、売場づくりが得意だから品出しをしてもらおう。
■■ちゃんは、人当りが良くて接客が好きだから、レジをやってもらおう。
人によって、得意なところが違ってて。
その得意な分野で、ガンバってもらう必要があったんですね。
・・・初めのうちは、いろいろと指摘して修正してもらっていたんですよ。
その野菜の並べ方はどうだ、、、とかひとり一人にね。
でもね、ある時からやり方を変えた。
「得意なところ、好きなところでガンバってもらった方が早いや」って。
すると、その子たちも自分の得意なコト=好きなコトの場合が多くて、喜んで働いてくれていた。
そして、自然と生産性も上がっていた。
マイナスの部分を、0にして、、、プラスにもっていくのって、しんどいです。
エネルギーも使います。
だったら、初めからプラス、もしくは0あたりの部分を伸ばしていく。
そっちの方がスムーズだと思うし、本人も楽しいはずだから。
成果は自然とついてきた。
(だって、本人の気持ちが入っているから早いよね)
・・・というわけで、なんだか今日もあっち行ったり、こっち行ったり、、、のまとまりのない話になっちゃたけど。
とにかく思うのは、指摘するより、良いところに気づいてそこで伸ばしてあげる。
従業員教育だって、販促物をつくるときだって、すべて同じなんですよね。