昨日、高知県主催の会で直売所の方々に手書きPOPの話をさせていただいてきました。
来週にかけて3日間わたり、高知県東部、西部、中央の地域でお伝えさせいただきます。
さて、直売所っていうのは、手書きPOPとの相性がものすごくイイ。
非常に使いやすい業態です。
僕自身が大阪の産直店で働いていた、っていう経験からも言えるだけど。
いろいろと効果の出やすい要素がある。
今日は、直売所で手書きPOPとの相性がいい理由。
そして、その理由が他の業態にも当てはまる話をしたいと思います。
他店や他商品に当てはまることは、響かない
手書きPOPをつくる上での鉄則の1つに、
「他のお店でもつかえるメッセージにしない」
っていうのがあります。
手書きPOPに書いたメッセージ、
その中の「商品名」や「店名」、「価格」といったところを書き直したら、他のお店でも使える。
そういうメッセージになっていると、それはあんまりよろしくない状況ですよ、
っていう話です。
だって、他のお店でも当てはまるっていうことは、そこには独自性。
オリジナリティがないっていうことでしょう。
ということは、手書きPOPを読む側のお客さんもあんまりオモシロくない。
また同じことが書かれている、そういう風になってしまうわけです。
ヒントは、「モノ」じゃなくって「人」を切り口にする
じゃあ、どうすれば、自分のお店や会社独自のメッセージを創りだせるのか?
・・・多くの場合は、ここで表現の仕方にこだわります。
例えば、食品系の商品だったら、
- ジュワッとジューシーな
- ほんのりとした甘みがたまらない
- さっぱりとした酸味が
みたいな言葉を使って、いわゆる表現力を工夫しなきゃイケないと考えるんです。
ただ、ここには限界がある。
ここでお客さんの心に響くコトバを見つけるのって相当しんどいです。
それに楽しくない。
コトバだけが先行して、逆に中身が伝わりにくくなっている場合が多いです。
他のお店では当てはまらない、独自性のあるメッセージを考えるヒントは、
「人」を切り口にしてメッセージを考えることにあります。
こちらの画像(パワーポイントの資料)にも少し書いているように、
商品特長や効果・効能を伝えようとすると、他と一緒になりやすい。
独自性が出にくいです。(よっぽど優れた、ユニークな特長があれば別だけど)
モノっていうのは、類似性が高いから。
逆に、「人」っていうのは、各々、別の存在です。
人によって考えることも違うだろうし、1つのことから感じることもそれぞれ別々だと思うんです。
だから、その感性を大切にする。
売りたいと思っている商品に対して、感じているあなたの感性を大事にするんです。
- どうして、その商品を売りたいと思っているのか?
- その商品をどんな人に知って欲しいと思っているのか?
何でもいいので、あなたがその商品対して感じたことをメッセージにして伝えてあげる。
するとそれは、あなたにしか発信デキないメッセージ。
他店ではつかえない手書きPOPになってくるはずです。
話が冒頭の直売所から少し脱線してしまったんですが、
要は、直売所で売られている野菜や果物には、「人」の要素がいっぱいつまっている。
生産者さんの存在があったりして、伝えやすい要素が多いっていうことなんです。
野菜をつくられている生産者さんのことを伝えるだけで、その野菜が特別なモノになる。
モノとして伝えたキャベツは他店でも売られているけれど、「人」の情報も一緒に伝えたキャベツは、他店で売られていない特別なキャベツになる。
そういうことです。
話が途中でねじれたりしましたが、昨日の講演を通してこのようなところを感じてました。