先週の金曜日。
手書きPOPセミナーのとある会場でのこと。
開始まで時間があったので、参加者と名刺交換に。
その中のお一人に、雑貨店の女性店長さんがいらっしゃいました。
セミナーの開始時間まで、あと15分。
誰からともなく、その場にいた皆さん同士での名刺交換が始まりました。
そのとき、僕は部屋の左前の隅っこ。
ホワイトボードの横に座っていたんですね。
参加者さん同士での名刺交換が始まったので、「僕も」と思ってかばんから名刺入れを出しました。
まず最初に向かったのは、僕と反対側に座られていた女性2人組。
(お一人は、お手洗いか何かで席を外されていました)
「臼井と申します。今日は2時間、楽しんでいきましょうね」
そんなことを言いながら、名刺を渡しました。
「ごめんなさい。私、名刺ないんです」
そう言って、女性は頭を下げながら名刺を受取ってくださいました。
そのあと、
「…POPを書かれたこととか、ありますか?」
とか言いながら少しやり取りをしていると、もうお一人の女性も部屋に帰ってこられました。
女性づてに僕の名刺を受け取られました。
そして、ご自身のものも出して僕にお渡しくださいました。
「今日はよろしくお願いしますね。・・・アレッ?」
その方の名刺を見ると、そこに書かれている社名。
それは、僕が知っている会社のお名前だったんです。
たしか、僕が前職でよく一緒にお仕事をさせてもらっていた●●さんのお父さんが、社長さんだったのでは?
そんな記憶が僕の頭のなかに浮かんで来て。
「あっ、●●さん(会社名)でいらっしゃるのですね。
僕、よく存知あげていますよ。
前職でも、●●会社の▲▲さんにお世話になっていましたよ」
お話ししてみたんです。
…っが、目の前の女性の方の反応は薄い。
僕の名刺を持ちながら、動かれません。
何か必死で考えている感じです。
(ちょっとこれって、ヤバい感じ!?)
「…もしかすると、それは、●●という会社さんかもしれません。
同じ業界なのですが、うちとは違うんですよ」
同じ業界。
同じ業種。
同じ地域の会社さん。
だけど、ちょっとだけ会社が違っていたようです。
僕の記憶違いでした。
写真入りは、好まれる
さて、販促物において、写真は効果的。
手書きPOPに写真をつけた方が目に留まりやすい。
あなたも、何となく実感されているのではないでしょうか?
ある興味深い実験報告があります。
レントゲン技師がレントゲン写真を見るときに、患者の写真がカルテに入っていたほうが患者に親しみを感じる、そう答えたそうです。
これって、ちょっと面白くないですか?
なにか僕たちに学べることがありそうな気がしませんか?
一般的に、僕たち人間はストーリーに共感しやすい生き物。
そんな風に言われています。
なので、何かモノを売るときに、うまく物語性を出すといい。
共感されやすくなるよ。
そんな事、あなたも一度は耳にしたり、学ばれたことがあると思うんです。
実は、ここにポイントがあって。
手書きPOPにも同様のことが言えます。
売場でお客さまにアプローチする販促ツール。
これが、手書きPOPです。
基本、売場にはあなたはいない。
あなたが売場に立つ代わりに、手書きPOPを置いておく。
そして、手書きPOPに商品を売ってもらう。
…ただ、その時に、お客さまに何かしら共感してもらうには?
そこに人はいない。
だけど、その手書きPOPの文面を通して、何かしらの感情を抱いてもらう。
そのために、できる事といえば?
手書きPOPに一体何をつかえばいい?
共感を得ることがあなたのお仕事(販売)に役立つのなら、写真を使わない手はないのかもしれませんね。
冒頭のセミナー参加者さんとのやり取りにあった会社さん。
双方ともに、僕は一度もお伺いしたことがなかった。
お名前だけ知っていたんですね。
そこが、記憶違いを引き起こした1つの要因かもしれません。
一度でも訪れて、映像(写真)として僕の頭にインプットしていれば、今回のような間違いは起きなかったように思います。
写真を通して何らかの感情を抱く。
それが共感として受け止めてもらえるのなら、僕たちの販促活動にも役立ちそうですね。