先日、販促サポート先の美容院でのこと。
オーナーさんがあるお客さまとの話をシェアしてくださいました。
…話によると。
「都心部」と「地方」での価格差の話。
アルバイトの時給にしても随分違うよね、と。
「都心部」と「地方」での価格差
そのお客さまというのは、大学生のかたで。
大学生のお客さまがお店にいらして、こんな話をされたらしいんです。
その学生さんは、大学に入学するために高知へ移ってきた。
その前は、神戸に住んでいたらしいんですね。
…大学1年生。
お小遣い稼ぎのアルバイトを色々と探している。
「でも、高知って給料安いですよね、、、」と。
なんでも、その学生が住んでいた神戸と高知とでは、時給に結構な差があるらしいです。
その彼が神戸で働いていた、某●丼店。
昼間の時給は、最低でも「950円」。
一方、高知の同じお店では、「780円」。
だいたい200円の差があるそうで。
…200円って言われても、僕もいまいちピンと来なかったんだけど、学生にしたら結構大きいんじゃないでしょうか?
ちなみに、僕が高校生だったとき。
初めて就いたアルバイトの時給って、いくらだったと思います?
勤務地は、大阪(茨木市)です。
働いた仕事は、コンビニの店員です。
初めてのアルバイトの時給は、
535円、です。
・・・どうですか?
当たりましたか?
僕と同年代のかたなら、感じていただけると思うのですが、、、けっこう安いでしょ?
当時、高校1年生のとき。
今から26年くらい前、1990年くらいです。
「…部活もやってへんねんし、バイトでもしたら?」
友だちから言われたのがキッカケだったと思います。
学校からの帰り道にあった、茨木市駅から徒歩3分くらいのところのデイリーストアヤマザキのお店。
僕は、そこでアルバイトさせてもらうことになりました。
高校1年の秋のことでした。
けっこう言われましたよ
「よう、そんな安いとこで働いてんな」
って。
「もっと他にええとこあるやろぅ。
もっと高いところで働いたらええやん」
友だちから色々とアドバイス(!?)ももらいました。
…実は当時、調べたことがあるんです、アルバイトの最低時給。
それと僕がもらっていた535円。
あんまり差はなかったと思います。
僕の時給は、最低時給に近かった。
でも僕、そこでずっと働いたんです。
大学受験の準備が始まる高3の冬まで。
高校時代の間、ずっと働き続けました。
…どうしてだと思います?
というのもね、そのお店のこと気に入っていたから。
友だちには、けっこう言われ続けたけれど、僕としてはそんなに悪い職場じゃなかったんです。
お金のことは、時々考えましたけどね。
もっと時給いい所で働いたら、もっとお金貯まって好きなもん買えるかな?とかね。
でも、辞めなかったんです。
理由は、いくつかあるんだけど。
1番は、お店のオーナーさんのことが好きだったから。
50代くらいのご夫婦で営まれているお店だったんです。
ときどき、娘さんもアルバイトを手伝っていた(一緒にシフトに入ったことも)。
お店には、主にお父さんがいらっしゃいました。
そのお父さん、残念ながら、お名前は思いだせないんだけど、お顔はハッキリ憶えています。
白髪混じりで、小柄なかたでした。店長さんでした。
僕のシフトは、主に夕方。
学校が終わってから17時~21時が中心だったんですね、平日は。
学校の帰り、制服のままお店に寄って。
そのまま働かせてもらう、みたいなね。
するとね、そのお父さん(店長)が声をかけてくださるんです。
「臼井くん、お腹も空くやろぅ。
なんか好きなもん買いや。ジュースとなんか食べもんを。」
10分くらい休憩させてもらって、軽食を食べさせてもらってました。
(ノートにつけて、店長さんが負担してくださっていました)
他にも、、、いまパッと思いだせないけど。
すごく優しい店長さんだった。そんな印象が、今でも僕の頭と心のなかに残っています。
「スイートスポット」を探す
僕たちが仕事をする上で、やっておくと仕事がさらに楽しくなる。
いえ、仕事だけでなくて、毎日過ごす日々の充実度が違ってくる。
そんなポイントが、少なくとも2つあると考えているんですね。
それは、「スイートスポット」を見つけること。
そして、その「スイートスポット」を気に入ってくれる方を集めること。
この2つだと考えているんです。
「スイートスポット」というのは、言ってみれば、まわりの方に支持されている部分です。
お店や会社でいえば、お客さまに喜んでくれている部分であったり、その理由。
人だと、個性の部分です。
「●●さんって、笑顔がいいですね」
これも、その1つ。
ただ、ここで誤解しちゃいけないのが、あくまでも周りと比較しないこと。
「まわりのお店よりも、、、だから」とか。
「あの人よりも、、、だから」とかといった視点で考えない。
というのも、そのスイートスポットは、人によって受け取り方がまったく違うから。
ちなみに、僕が高校生のときにアルバイトしていたお店。
あのお店の僕にとってのスイートスポットは、店長(お父さん)のお人柄でした。
あのお人柄が、僕はすごく大好きだったんですね。
でも、それっていうのは、僕が感じたことで。
他の人はまったくそう感じなかったかもしれない。
むしろ、「時給535円」という部分が気になって、
「こんなお店、絶対イヤ!」
となっていたかもしれません。
相手によって、まったく違ってくるんですよね。
その受け取り方。
スイートスポットというのは。。
だからこそ、自身のスイートスポットを喜んでくださる方。
その方に集まってもらい、一緒に仕事をする。
すると、こんな楽しい毎日はないっていうくらいに、ほんと輝かしい日々になると思うんです。
さて、あなた(あなたのお店)にもスイートスポットがあるはずです。
それは、いったい何でしょう?
時給535円をも吹き飛ばすくらいの、、、スイートスポットは?