ある薬局さんの手書きPOPをご紹介します。
以前、ある商工会さん主催の手書きPOPセミナーに参加された薬局さんです。
後日、訪問させてもらうと、セミナーで吸収されたことを活かしてこちらの手書きPOPを書かれていました。
このドリンクはえらい高いやないかと思われますが、
僕もそう思います(笑い)。でも、全部生薬で出来ていて、少々原価も要っています。
カフェインが入ってないから、夜、寝る前にも飲めるし、
何より元気になる。だから、おすすめです。1本1,000円
薬局さんの手書きPOPから学ぶ3つのポイント
今回、こちらの薬局さんの手書きPOPをご紹介したのには、理由があります。
こちらのPOPには、手書きPOPでぜひ訴求した方がいい、必須ポイントが含まれているからです。
そのポイントは、3つ。
順に説明していきましょう。
1.高価な理由「根拠」
僕自身も薬局へ行くと、よく思うのですが、
「なんでこんなに値段が違うんだろう?」
って、感じます。
例えば、風邪気味になってドラッグストアに行く。
売場の棚を見ると、いっぱい並んでる風邪薬。
価格を見てもピンキリです。
- 「一体なにが違うんだろう?」
- 「原料の違い?」
- 「やっぱり高いほうが、よく効くの?」
よく迷います。
ただ、冒頭の手書きPOPでは、その価格の根拠を書かれていますよね。
えらい高いやないかと思われますが・・・(中略)
でも、全部生薬で出来ていて、少々原価も要っています。
読んで、その値段の根拠を100%理解するにはならないけれど、ちゃんと説明されています。
さらに、特にこのお薬の場合は、単価的にも高い。
なので、その理由を伝える。
重要です。
僕だったら、
「少々原価も要っています」
と書かれているのを見たら、
「正直なお店だな」
っていう印象を抱くと思います。
結果これが、POPやお店の信頼度を上げることにつながります。
「信頼度」は、手書きPOPにおける命とも言える部分です。
2.おすすめする理由
根拠なく商品をおすすめしているPOPって、結構多いです。
とりあえず、
「オススメ!」
と書いてある。
そんなPOP、よく見かけませんか?
…だけど、お客さまは納得しないと、心を動かしません。
おすすめされたときに、
- 「あぁ、たしかに」
- 「あぁ、それって心当たりある」
みたいな感じで共感や納得してはじめて
「買ってみようかな?」検討段階に移ります。
…例えば、ドラッグストアの売場で、風邪薬を何にしようか?
迷っているときに、
カフェインが入ってないから、夜、寝る前にも飲めるし、何より元気になる。だから、おすすめです。
こんなお薦め理由が書かれていると、
「なるほど、そうなのね」
って思えて、その薬を選ぶ1つの理由になってこないでしょうか?
たくさんある薬の中から少なくとも心には留まりませんか?
数ある商品の中から選んでもらうためには、オススメする理由が必要です。
さらに言えば、その理由はマニュアル的なものでなく、「あなたのコトバで伝える」。
ここがポイント。
要は、お客さまに心から腑に落としてもらう必要があるのです。
その材料が、おすすめする理由になってきます。
3.店主さんの人柄
理想の手書きPOPは、「広告」になってしまわないことです。
広告っていうのは、簡潔に言うと、
「売り込みのためにつくったものだ」と、お客さまが感じるおすすめ媒体です。
売り込みを感じると、お客さまは途端に警戒します。
距離を置きます。
POPを読んでも、右から左へスルーしてしまいます。
では、広告っぽく感じられないためには、どうしたら良いのか?
…方法の1つは、あなた(手書きPOPを書く人)の言葉で伝えることです。
例えば、
えらい高いやないかと思われますが、僕もそう思います(笑い)。
こんな店主さんのひと言を読むと、どんな風に感じますかね。
ちょっと店主さんの人柄を感じませんか?
メッセージから、その書き手の人柄を感じると、安心感や信頼につながります。
ちなみに、メッセージをとおして人柄を感じてもらうには、
- 会話の口調で伝える
- 語りかけの文章にする
などなど、色々とやり方があります。
しかし、何より1番のお薦めの方法は、
先ほどもお伝えしたように、「あなたの言葉」で伝える。
ここに勝るものはありません。
マニュアルトークじゃなく、本当にあなたがそう感じたことをそのまま伝える。
最強の訴求法です。
というわけで、今日は薬局さんの手書きPOPをご紹介。
心に響く手書きPOPのポイントを3つお伝えいたしました。
さらにもっと詳しく知りたいという方は、下記の動画をご参考にどうぞ。
今回の薬局さんのPOPを、解説付きでご紹介しています。
<追伸>
さらに、今回の薬局さんのような手書きPOPを書きたいのなら、、
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