手書きPOPのセミナーをするたび、
必ずと言っていいほど、頂くご質問があります。
何色くらいがベストですか?
手書きPOPを書く。
その紙面上でつかう、色の数。
何色くらい使っていいのか?
セミナー受講者さんだけでなく、【手書きPOP7つの極意】をご登録された方からも多く質問して頂きます。
ちなみに、あなたは今何色でPOPを書かれていますか?
まだこれから挑戦されるのであれば、何色くらい使いたいですか?
POPで使う色の数
結論をずばり先に言うと、
手書きPOPで使う色の数は、2~3色がベストです。
2~3色より多くなると、かえって逆効果です。
イラストを書かれる…という場合は別ですが、字だけで勝負するのなら、POPの紙面上で使う色は、2~3色に抑えましょう。
どうしてか?
その理由をお伝えします。
そもそも、手書きPOPを書く目的、
なぜ、POPを書くのか?
というと…?
商品を売るためです。
あなたが販売したい商品やサービス。
そういったものの魅力や価値をお客さまに伝える。
そして、興味を持ってもらい、購入してもらう。
そのために、あなたも手書きPOPを学びたい、
そう思われているわけですよね。
ここで先ほどのPOPで使う色の数は2~3色という話に戻りますが。
2~3色以上使うと、POPの目的達成に邪魔になる。
弊害が起きる。
商品が売れなくなるのです。
どっちの手書きPOPが売れやすいか?
特に、女性の受講者さんに多い傾向として。
POPをカラフルにしたい。
お洒落な、かわいい感じにしたい。
だから、マジックをつかう色数を増やす。
結構いらっしゃるんです。
でもね、POPがカラフルになり過ぎると、
- 読みづらい
- メリハリがつかない
- 重要なポイントがつかみづらい
- どこから読めばいいのか分からない
- 商品が売れづらい
といった症状が、お客さまに起きるんです。
仮に、同じ商品を手書きPOPで売っていたとして。
- 赤と黒、2色で書かれたメッセージ
- 赤、青、緑、黄、黒の5色のメッセージ
どっちのPOPが商品が売れるか?
というと、ほぼ間違いなく前者。
赤と黒の2色で書かれた手書きPOPです。
同じ商品を売っていても、売れ行きに差が現われます。
友人から本を借りたとして
例えば、あなたが友人から書籍を借りたとします。
あなたが興味のある分野の専門書です。
自宅に帰って、ページを開いた。
「さぁ、学ぶぞ!」
期待に胸を膨らませて、見る。
すると、両開きのページ一面に、赤、青、緑、黒、、、をつかってアンダーラインが引かれていた。
「大事なところは、線を引いておいたから」
書籍を借りるときに、友人からこんな事を言われていたのを思い出します。
あなたにしたら、分かりますか?
一体、どこの文章が大切なのか?
何色(赤、青、緑)のアンダーラインが、一番大事なのか?
すごく極端な例ですが、POPも同じです。
大事な所がどこかを伝えてあげる
あなたの手書きPOPの中で、
- どのメッセージが重要なのか?
- どのメッセージから読めばいいのか?
お客さまに知らせてあげる必要があります。
赤と黒で書かれたメッセージならば、お客さまは何も考えることなく赤のメッセージに目がいきますよね。
赤で書かれた文章から先に読もうとしますよね。
なぜなら、パッと見たときに目立つし、
- 【赤で書かれている】=【重要】
という図式が潜在的にインプットされているからです。
あとは、赤、青、緑、黄、黒…たくさんの色で文章が書かれていると、
パッと見たとき読みづらいです。
お客さまの視線が散漫になります。
メッセージに集中できません。
人間というのは、なるべく労力を使いたくない。
エネルギーを節約したい。
という本能があるから、POPを読まない人が出てくる。
結果、商品を買ってもらえる以前に、あなたの手書きPOP自体を読んでもらえない、
という悲しい現実を迎えます。
2~3色で抑える
あなたが手書きPOPをつかう目的が、
「商品を売る」ことならば、紙面上でつかう色は、抑える。
カラフルにし過ぎない。
2~3色がベストです。
赤、黒でも十分です。
目立つメッセージ、
例えば、キャッチコピーやキーワードを赤で書く。
その他の全体の文章は、黒で書く。
そして、価格を書くなら赤にする。
これで十分です。
お客さまが、あなたのPOPをパッと見たときの読みやすさに意識を向けましょう。
POPをカラフルにしたいというお気持ちも分かりますが、
- 読みづらい
- メリハリがつかない
- 重要なポイントがつかみづらい
- どこから読めばいいのか分からない
一歩間違うと、POPの効果を半減してしまいます。
結果、あなたのお勧め商品が売れなくなってしまいます。
売れる手書きPOPを実現するには、つかう色は2~3色。
ぜひ意識しておきましょう。