昨日知ったんですが、大橋巨泉さんが亡くなられたんですね。
特段ファンであるとか、強い想い入れを持っている、
というわけでもないのですが。
久しぶりに巨泉さんのお名前を聞いて、思い出したことが2つありました。
その1つが、大橋巨泉さんが経営されていた「OK gift shop」というお店です。
僕が24歳のときにニュージーランドに住んでいた時に、そのお店を現地で見たんです。
台湾人の友だちとオークランドという街を歩きながら、
「へー、これ大橋巨泉さんがやってるお店なんや。
こんな所にもあるんや」
テレビで見るのとは違う、実業家としての巨泉さんのスケールを感じたのを憶えています。
あともう1つは、「リョーマの休日」。
これ実は、僕の住む高知県の観光フレーズなんですね。
巨泉さんは、高知県の観光特使をされていたらしく。
そのときに上記のキャッチフレーズをつくって、プレゼントされたそうです。
ただ一方で、同じようなフレーズを
- それより数年前に
- 違う場所で
- 違う方から
聞いたことがあったんです。
前職時代、青森県の大間という町(マグロで有名なところですね)へ出張に行っていた時。
地元の方が、
「オーマの休日」
というフレーズをつくって地域を盛り上げられていたんです。
「リョーマの休日」、「オーマの休日」
めっちゃ似てるでしょ?(笑)
「リョーマの休日」という言葉が高知県でプレスされたとき、
「あぁ、やっぱりメッセージとかアイデアっていうのは、似通ってくるもんなんだ」
そんなことが頭に浮かんだのを思い出します。
…さて、今、メッセージは似通ってくる、
そんな話をしましたけれど、実はその話っていうのは、僕たちの販促物。
ここにも当てはまってくるんですよね。
決して他人事じゃないんです。
メッセージが他店と似通う理由
実は僕たちが、
- 発信する
- POPに書く
- チラシに書く
それらメッセージも同様。
「リョーマの休日」と「オーマの休日」のように、似通ってくる、、、
そんな傾向ってあります。
…昨日も訪店したある会員さんから、このような相談を受けました。
「…食べたことのない商品については、私たち分からないんで。
インターネットをつかって情報を調べてるんです。
それでPOPを書こうとしているんですけど、それでいいんですか?」って。
例えば、食品だとしたら食べたことがない。
日用品だとしたら、つかったことがない。試したことがない。
そんな商品を売るためのメッセージをつくりたいとき、、、
商品に関して分からないんで、ネットで情報をしらべる。
そこに書かれていたことを基にメッセージをつくっている。
そんなことって、ないですか?
食べたことのない、知らない。使ったことのない。
そんな商品をお客さまに伝えるとき、従業員さんはどんな風にされています?
商品を知らないことの罪
仮に今話したように、知らない商品をアピールするときに。
ネットで調べたりしてその情報を基にメッセージを考えると、どうなるか?
そこから出来るメッセージっていうのは、
- 他社と似通った
- オリジナリティに欠けた、
- あなたのお店らしさを感じられない
そういうモノになってしまいがちです。
言ってみれば、同業他店。
大手チェーン店と同じ訴求になってしまう可能性が高いんですね。
ネットのような大衆に流れている情報を基に、メッセージをつくることになってしまうので。
結果、同業他店と同じ土俵に上がる。
比べられる。
価格比較される、、、そんな状況が待っています。
「…でもそんなん言うけど、全部の商品食べられへんで。」
「…試されへんで。」
そう思われるかもしれません。
ただ、やっぱり商品を勧める以上、その商品のことを知らない。
使ったことがない。
そんな状況は避けなきゃいけないんじゃないでしょうか。
お店としては、その状況を回避するための仕組みを創る。
その検討が必要なのではないでしょうか?
そうしないと、お客さまの誤解を不要に招きかねないですし。。
今話した仕組みを実現していくことが、結果、「売れる」というお客さまの反響にもつながってくるんじゃないでしょうか。
ちなみに昨日、訪店した会員さんのお店では、従業員さんを含めて商品を試用できる体制をつくってもらいました。
…さて、あなたのお店では、いかがですか?
あなたはともかく、従業員さんが商品をPRされるとき、
「その商品のことを知らない」
そんな状況にはなられていませんか?
…そこを避けるには、どんなことが出来そうですか?