最近、会員さんから売場に関するご相談が増えています。
手書きPOPと売場。
切っても切れ離せない関係ではあるのですが、売場づくりで悩みを抱えるお店は多いです。
逆にいうと、正しい、成果の上がる売場づくりができると、手書きPOPとの相乗効果につながります。
そこで今日は、その売場づくりについて。
会員さんから多くいただくご相談のなかから、1つをピックアップ。
あなたと一緒にみていきましょう。
きれいに並べると、売れにくい?
先日、お店に訪問したある会員さんからいただいたご相談です。
売場をリニューアルした。
什器も用意して、きれいに飾った。ディスプレイをした。
見た目的にも、いい感じになった。
さて、売上はどうなるのか?
楽しみにしていたところ、、、、
・・・
うーん、いまいち上がらない。
思っていたほど売れない。
どうして?
このような感じになった。
そこで、色々と思案された結果、1つの疑問が、、、。
…さて、ここであなたに質問です。
これまで、売場づくりをしていて、商品をきれいに(オシャレに)陳列した結果、売行きがかえって悪くなった。
思っていたほど、売れなかった。
そんなご経験は、ありますか?
現場にいらっしゃるあなたは、実感されているのではないか、と思うのですが。
商品を大量に、ボリューム感をつけて売場に並べると、売れやすい。
一方、陳列量を少なくすると、売れにくい。
そんなご経験を1度でもされたことがあるんじゃないでしょうか?
今回の会員さんは、まさにこのパターンです。
商品をお洒落に、美しくディスプレイされた。
その分、商品の陳列量も抑えた。
しかし、これが仇となって、売上が減少したんじゃないか?
そう、仮説を立てられたわけです。
売場づくり、2つのタイプ
僕の現場での経験からいうと、
たしかに、大量陳列。ボリューム感をつけて売場をつくると、商品は売れやすいです。
一方、陳列量を減らすと、売場が貧弱になるというか。
売場に訴えかけるチカラがなくなり、売れにくい。
そんな印象を持ったことは、何度もあります。
ただですね、これって、
- 【商品陳列量が多い】⇒【売上UP】
- 【商品陳列量が少ない】⇒【売上DOWN】
単純に、そうとも言えません。
何ごともそうなんですが、売場づくりにもバランスが重要です。
そして、もっといえば、売場には、2つのタイプがあるのです。
話し出すと、1日のセミナーができるくらいのボリュームになるので、今日は簡単にお伝えします。
売場には、2つのタイプがあります。
- 【売る売場】
- 【魅せる売場】
この2つです。
【売る売場】と【魅せる売場】
【売る売場】というのは、簡単にいえば、数字を稼ぐ売場です。
大量陳列をおこない、ガンガン商品を売っていきます。
一方、【魅せる売場】は、商品を展示。
その商品のイメージUPを狙います。
この2つのポイントを抑えた上で、冒頭の会員さんのご質問を考えると。
少しヒントが視えてきます。
商品によって、適した売場
会員さんのご質問、
ここで考えたいのは、その売りたい商品はどんな位置付けなのか?
例えば、
- 特売などをして、大量に売って売上を稼ぎたい商品なのか?
- 新商品なので、まずはお客さまに知ってもらいたい。
商品イメージをつくっていきたい商品なのか?
特売商品であれば、少量でお洒落に売場ディスプレイをつくる。
なんて、必要ありませんよね。
ガンガン大量に商品を並べて、安さをアピールして売っていきたいですよね。
あるいは、単価的にみて、
- 価格帯の低い商品なのか?
- 高価格帯の商品なのか?
ここによっても売場づくりって、変わってきますよね。
高価格帯の商品であれば、そんなに品数は動きませんよね。
ヘタにたくさんの量を並べると、商品(ブランド)イメージが崩れるリスクも伴います。
極端にいえば、シャネルのバッグをお店の入り口はいってすぐの売場に、大量に陳列する。
これって、適した売り方でしょうか?
あとは、
によっても、売り方は違うはず。
まずは、あなたが売りたい商品は、どの位置づけなのか?を考える。
そして次に、先程お話した、2つの売場。
- 【売る売場】
- 【魅せる売場】
どちらに売り方が適しているのか?
を検討してみるのです。
手書きPOPと売場。
切っても切れ離せない関係です。
やり方次第で、効果は何倍にも膨れ上がります。
ぜひ、今日お伝えした、商品の位置付け。
そして、売場の2つのタイプ。
ここを意識しながら、売場ディスプレイを実践されてみてくださいね。