「手書きPOP極意」お申込み者より、ご質問をいただきました。
当店は昔からの質屋で、買い取った商品を販売しているのですが、まだまだ昔の質屋の感覚が抜けないお客様が多く、入りずらい、足を踏み入れる事に勇気がいる等の声が多く聞かれます。
一度入ってしまえば、なんてことはないのですが・・
そこで、気軽に入って入店できるようなPOPを作りたいと思うのですが なかなか良い案が浮かばずメールさせて頂きました。よろしくお願い致します。
こちらのご質問は、実店舗をされている方にとって切り離せない課題。
その1つだと思いましたので、ここでも取り上げさせてもらいました。
気軽に入店できるお店とは?
さて、ご相談者の方が書かれているように、
「気軽に入ってもらえるための店づくり」
ここを実現させるには?
…の前に、
- どうして、お客さまは気軽に入店しづらいのか?
- どうして、お店に入るのに抵抗があるのか?
- そして、どんなところに抵抗を感じるのか?
まずは、ここを考えてみる。
すると、課題が具体化される。
そして、ヒントが見つかりやすいのではないか?
そう考えてみました。
さらにイメージを湧きやすくするために、実際にあるお店を例に当てはめて考えてみます。
舞台は、美容院。
あなたは、今通っている美容院に満足していない。
新しい美容院を探している。
すると、近所に1軒のお店を見つけた。
だけど、そこのお店に行こうかどうしようか?
迷っている。
そんな時、あなたは心の中でどんなことを感じているんでしょう?
- …価格がいくら位なのか分からないし
- …高かったらいやだよなぁ
- …お店のなかの雰囲気はどんなのだろう?
- …お店の人って、どんな感じの人なんだろう?
- …髪切るの上手かなぁ?
- …誰か知り合いで、ここに通っている人いないかな?
- 、、、、、
などなど、いろんな事が思いつくと思います。
さらに、今回ご質問をくださった方の場合であれば、質屋さんですよね。
であれば、
- 1回お店に入ったら、出にくいんじゃないか?
- 何にも買わずに出るの気まずいんじゃない?
- お店の人って、気難し(話しにく)そうなオジサンかなぁ?
- どんな商品が売っているんだろう?
とかっていうのも、お客さまは気になっているかもしれない。
じゃあ、ここまででお客さまの入店を阻む。
入店へのハードルが何となくイメージできたとして、、、。
次にするのは、
課題を一つひとつ潰すこと。
先ほど挙げた、初めてお店を利用する際にお客さまが感じていること。
箇条書きで挙げた各項目。
それに対する解決策を考えていきます。
例えば、先ほどの美容院の例でいけば、、、
- …価格がいくら位なのか分からないし
- …高かったらいやだよなぁ
- …お店のなかの雰囲気はどんなのだろう?
- …お店の人って、どんな感じの人なんだろう?
というようなお客さまの課題が挙がったわけですよね。
じゃあ、そこに対する解決策を考えてみる。
- …価格がいくら位なのか分からないし
→メニュー価格をお店の前(ブラックボード)に提示する
- …お店のなかの雰囲気はどんなのだろう?
→店内の写真を(入店しなくても分かるように)、店頭のブラックボードに貼る
- …お店の人って、どんな感じの人なんだろう?
→店主さん(あなた)の写真をブラックボードに貼る
→初めてのお客さまへあなたからのメッセージを書く
こんな感じで(今はザクッとですが)、
【お客さまの不安】を解消するための【アイデア】を挙げていく。
そして、順に実行にうつしていく。
これがまず、今出来ることじゃないでしょうか?
今回の質問者の方は、手書きPOPをつかってお客さまの入店率を上げたい。
そこまで考えていらっしゃいます。
じゃあ、次は、
「(新規の)お客さまは、(どんなことを不安に思って)入店へ抵抗を感じているのか?」
そこを考えて、解消してあげるメッセージを考えていく。
ここが、まず1つの方法になってくるのではないでしょうか?