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アイデアを過小評価していませんか?

達かな達かな白楽天

 

当の詩人、白楽天が高齢で退官したときの詩のなかで、、、

こんな言葉を最後につづっているそうです。

 

「達」には「通ずる」「よい。よろしい」などの意味があり、

名利を求めずに生きてきた自分に納得し、自分をたたえる。この詩は白楽天のこれまでの全人生に対する賛歌だといえます。(下定雅弘著 白楽天より)

今朝の高知新聞(小社会)に書かれていました。

 

白楽天・『晩笑堂竹荘畫傳』より

白楽天・『晩笑堂竹荘畫傳』より(wikipedia)

 

僕たちって、どうしても自分に対して厳しいところがある。

何かをやって上手くいかない。

そんな時、あそこで●●しなかったからだ。

つい、自分を責めてしまう。

そんな傾向を持ちがちだと思うんです。

 

だけど、この白楽天の言葉にあるように、

「達かな達かな」

と自分に声をかけてあげる。

「今週も1週間よくやったよね。

 ゆっくり休んでまた来週から全力ですすんでいこうよ」

みたいなね

そんな言葉を自分にかけてあげる、せめて日曜日くらいはね。

そんな心持ちになりたいな、そんな風に今朝新聞を読みながらふと思っていました。

 

というわけで、今日は日曜日。

先週お送りしたメルマガの中から、1通を選んでこちらでも共有いたします。

もう負けました。‏

大阪梅田のとある服屋さんでのこと。

まんまと店員さんの思惑にハマってしまいました。

分かってはいたけど、、、その通りにね。。

 

…スーツ姿の男性。…小さなお子さんの手をひくお母さん。

前から後ろからも、バンバン人がすれ違う。

「さすが大阪やね、高知とは違うねぇ」

なんて思いながら、ようやくたどり着きました。

 

今日の舞台は、ここ大阪グランフロントです。

 

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レジカウンターから出てきた店員さん

入口の自動ドアをくぐり、目の前のエスカレーターへ向かう。

そのまま4階へ。

目的は、オンラインショップでもよく買う服屋さん。

 

お店に来るのは初めてだけど、場所はスグに分かりました。

エスカレーター降りてすぐに、お店の看板が見えた。

少しドキドキしながらお店に入る。

一人で服を買いに行くときには、いつも感じるこの緊張感。

 

お目当てのチノパンはすぐ見つかりました。

5色陳列されていたけど、色もすぐ決定。

1番つぶしの利くベージュ。

事前にネットで確認していました。

 

「人気のパンツです。こちらの色は新色なんですよ。」

 

レジカウンターから出てきた店員さん。

僕は軽くあいづちだけ打って、

 

「これ、試着させてもらえますか?」

 

とお願いしてみた。

というのも、時間がなかったから。

高知へ戻るため伊丹空港に向かわなきゃいけなかった。

 

すると、店員さんがたたみかけてきた。

「今、2点ご購入されると15%オフになるキャンペーンをやっています。

 3点で、20%オフです。他にいかがですか?」

 

店員さんの思惑は現実に、、、

ある意味、予想どおりだった。

僕も、事前にこのキャンペーンは確認していた。

はじめはスルーするつもりだったけど折角だから、とSALEコーナーの棚から1枚のシャツを選んだ。

 

…チノパンとさっき選んだシャツの試着が終了。

ここから店員さんの真骨頂。

本領発揮です。

 

「パンツの裾の長さを調整するのにお時間をいただきます。

 少しお時間をいただけますでしょうか?

 3点で20%オフにもなりますので、もしよかったら何かご覧になられてみませんか?」

と声をかけてきた。

 

「きましたね、お姉さん。

 予想どおりですよ、そのセールストーク。」

僕は思わず心のなかで呟いちゃいました。

 

まぁ、どちらにしても裾合わせに時間がかかる。

売場を見てまわろうか、と。

 

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…ウーン、ジャケットはあるしね。

パンツも、今買ったとこ。

セーターは、これ以上要らないよね。

そんなに広くない店舗内を行ったり来たり往復していると、1枚のカットソーが目に留まりました。

紺地に赤のストライプの柄。

デザイン的には、僕のお気に入りの感じ。

 

「うーん、どうしよう。。

 見た目的にはイイ感じだけど、、、まだ買う!?」

 

ハンガーに掛けられたカットソーの前で迷っていると、店員さんがやって来た。

 

「気になられるモノがありますか?」

「ハイ。」

「…もう1枚、これもいただきます!」(半笑いの僕)

 

もう負けたわ。

あなたの言うとおりになったよ。

半分、観念した顔が笑いになってカットソーを渡すぼく。

 

…結局、3着買ってしまいました。

…店員さんの思惑どおり、20%OFFキャンペーンを受けるために。

利口なことは不利

・以前、やってうまくいかなかったこと

・誰かがやって失敗したと聞いたこと

これらに、僕たちは敏感です。

 

せっかく新しいことを思いついても、

「こんなのやっても一緒じゃない!?」

つい、先回りして結果を予測。

アイデアを過小評価。

「こんなことしても、うまくいかないよ」

と、ついブレーキをかけてしまうこと、多くないでしょうか?

 

「時には、知識が成果を遠ざけることがある。」

以前なにかの本で読んだ言葉ですが、まさにこの典型だと思います。

 

すごい斬新じゃなくても、、、

以前に聞いたことのあるアイデアでも、、、

実践すると、案外思っていた結果と違う。

成果につながること、あるのかもしれません。

 

「3点で20%オフにもなりますので、もしよかったら何かご覧になられてみませんか?」

 

典型的なセールストークだけど、まんまと応じるお客さまもいるんです。

そう、今回のボクのように。

時には、あまり利口になり過ぎるのも、、、かもしれないですね。

 

■追伸:

残席も残り少なくなりました。夜の部、3名で締め切りです。

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社員2名の小さなお店の大逆転

社員2名、売場面積30坪。周囲は全国規模の競合がズラリ。ずぶの素人が、小さなお店で販促費ゼロで起こした奇跡とは…?その秘密をこちらで公開しています

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臼井 浩二POPコミュニケーション合同会社 代表
社員2名、売場面積30坪の小さなお店で年商1億3千万円を達成。パートを募集すれば「娘を働かせたい」とお客が順番待ち。一風変わったお店での経験をもとに現在はPOP広告を活用し、モチベーションと数字を高める現場マネージャーとして販促・人材育成の支援。サポート実績は200社以上、上場企業でのセミナーや社員研修など累計受講者数は3千名を超える。近著「選ばれるお店」。信念は「売れる体験を通して、仕事にさらなる情熱と愛着を」 。