「実際に成果の出たPOPを紹介してほしい」というお声をよくいただきます。
POPの書き方といったノウハウは勿論だけど、実際の事例を知りたい。確かにそのお気持ちも分かります。
ノウハウがどういった形で具体化されるのか?
イメージできた方が、POPを書く作業も進みやすいですし、意欲も湧いてくると思います。
そこで今日は、ご縁をいただいた店舗の方が、POPを書いて結果を出された事例を1枚ご紹介いたします。
たった1枚で売上を倍増させたPOP
ある道の駅での話です。POPだけでなく、全体の販売促進の取り組みに関してご縁をいただいていました。
その取り組みの中の1つとして、道の駅スタッフさんに手書きPOPの研修を受けてもらいました。
「どんなPOPを書けば、商品が売れるのか?」
約2時間、みっちり学んでいただきました。その成果の1つが、今回ご紹介する1枚の手書きPOPです。
『においますか?』
<<トチナ茶>>
とてもステキな香りをただよわせていますが、これは薬草なんです。
レア商品なので、最近では近隣の町からもお取り置き注文がくるほどの商品なんですよ!!
道の駅で販売する生産者さんがつくられたお茶のPOPです。
先に結果からお伝えすると、このPOPをつけたことで、販売量は59個から95個へほぼ倍増しました。たった1枚のPOPを売り場に設置しただけで売上数が倍に増えたのです。
なぜ、このPOPが売れたのか?
ちなみにこのPOPは、女性スタッフさんが書かれました。POPを書くにあたり、こんな経緯がありました。
以下はスタッフさんの言葉を要約したものです。
いや実はですね、面白いお茶があって、お茶売り場の前を通るだけでプーンといい香りがするんです。もう、なんとも言えないというか…お客さまも多分気づかれていると思うんですけどね。。
POP研修のやり取りの中で、こんな言葉がスタッフさんの中から出てきました。…実はここ、今回の成果を上げた大きなポイントの1つだと考えています。
POPで結果を出すコツ=商品選び
POPを書いて売上を上げる。そのためには様々なポイントが存在します。なかでも、その1つに、
『思い入れのある商品からPOPを書く』
というものがあります。
要は今回の場合であれば、スタッフさんにとってこのお茶は、特別な感情を抱いていたわけです。(良い意味でなのか?はわかりませんが…(苦笑))
特にこれはPOP初心者の方であるほど意識していただくと成果につながりやすいのですが、POPを書く商品を選ぶ際に、「好き、嫌いにかかわらず、何か特別な感情を抱く」商品やサービスを選ぶ。
商品の選び方にポイントがあるのです
あなたが商品に対して何かしらの感情を持っていれば、その気持ちは文章に現れます。言霊じゃないですが、メッセージにあなたの気持ちが宿ります。
逆に、
「上司からPOPを書くように言われたから、とりあえず書く」
こんな精神状態でPOPを書いても売上には反映されにくいのではないでしょうか。メッセージに気持ちはこもりませんよね。
精神論に聞こえますが、接客にたとえると分かりやすいと思います。
「うちの商品は最高だ。お客さまをハッピーにできる」
「お客さまに喜んでいただくことが、私の喜び」
そう信じてお客さまに接している人って、やっぱり会話にしても、姿勢にしても違う気がしませんか?
POPも同様です。商品をご購入いただくにあたり、あなたの感情面はかなり重要なポイントの1つだと感じています。
売れるPOPを書きたいのなら、
「好きな商品、思い入れのある商品を選ぶ」
ここ抜きには語れません。(特にPOPの取り組みを始めたばかりであるほど)
まずは売り場を見渡してみて、あなたが、
- 特別な感情を抱く商品
- どうしても人に勧めたい商品
- 実際に利用した商品
をヒントにPOPを書く商品の選んでみてはいかがでしょうか。
1枚売れるPOPが書ければ、POPを書く取り組みが楽しくなってきます。どんどんPOPを書きたくなってきますよ。そしてその気持ちが、POPのメッセージにきっと宿ります。自然と好循環が回りだすのです。
ぜひ、今回のPOPのポイントを参考にあなたも1枚書かれてみてくださいね。そして結果が出れば、またご報告いただければ嬉しいです。