手書きPOPは、今や小売店だけのツールじゃありません。
実店舗だけがつかう媒体ではありません。
卸会社やメーカーさんにとっても、『必須』になっています。
得意先に商品を卸す際、求められる機会が圧倒的に増加しているのを感じます。
実際、僕自身も食品メーカーさんや資材の卸会社さんのサポートをさせて頂く機会が増えています。
ある意味、メーカーであっても手書きPOPがあると商談が有利に働く。
これは、事実です。
これは僕自身の前職の営業での経験から言えるのですが、
商談の場で、
「こんなPOPもつくっているんです」
「得意先さんに商品と一緒にこんなPOPも送っているんです」
と話すと、相手先バイヤーさんとの話がスムーズに進みます。
「おっ、いいですね。
うちにも送ってもらえますか?」
みたいな感じで話が前に向いて進みます。
例えば、これはある会員さんの話です。
食品メーカーさんで、小売店などの得意先に商品を卸されています。
その営業さんが、こんな事をおっしゃっていました。
「得意先からPOPはないの?って言われるんです。
商品と一緒に送って欲しい、って言われるんですけど、作り方が分からなくて…」
高品質スーパーを中心に商品を卸されているのですが、相手先からPOPを求められるそうです。
ご自身的にも今の時代、POPは絶対にあったほうが良い。
その方がよく売れる。
と思っているけど、いかんせん作り方が分からない…ということでした。
そこで、実際に時間をとって、みっちり手書きPOPの作り方をレクチャーさせてもらいました。
お得意先へ送られるPOPを一緒につくりました。
ただここで、1つ気になった点が勃発しました。
POPづくりで『犯しやすい』過ち
実は手書きPOPの初心者の方であればあるほど、勘違いしてしまいやすい事実があるんです。
先ほどご紹介した会員さんもそうだったのですが、
『きれいなPOPを作らなきゃいけない』
そう思われている方が、非常に多いです。
というか、8割~9割の方がそう思われています。
でね、結論から先に言うと、きれいなPOPを作る必要はありません。
【きれいなPOP】=【売れる】
ではありません。
これも先ほどの会員さんが言っていた話で、とても印象深かったのですが、
以前、会員さんが見よう見真似で一生懸命POPを作られた。
そして、得意先さんへ商品と一緒に送られたそうです。
すると、先方の担当者から、ある返事が返ってきました。
どんな内容だったと思います?
「うちが求めているPOPは、こういうのじゃないんです」
と言われてしまいました。
結果を出すお店は、知っている
会員さんがPOPを送られた得意先さん。
かなりの手書きPOPをお店に並べられています。
僕も見に行った事がありますが、かなりのレベルです。
量もさることながら、きちっとツボを抑えられているんですね。
おそらく、
「売れるPOPというのはどういうものか?」
ご存知なんだろうな、
と思えるPOPを作られています。
だから、僕はある意味、会員さんの話を聞いて納得がいきました。
そうなんです。
POPで結果を残すお店や人ほど、知っているんです。
どういうPOPを書けば、商品が売れるのか?
どういうPOPが『売れるPOP』なのか。
ある意味、僕の責任でもあります。
このブログでも、何度も繰り返し言っていますが、
見た目のきれいなPOPを書けば、商品が売れるのか?
というと、まったく違います。
これは僕たち教える側の人間の責任でもあるのですが、POPを実践される方に誤解を生み出しています。
「どんなPOPを書けば商品が売れるのか?」
ここを間違って教えてしまっているので、誤解を招いてしまっているんです。
はっきり言いますが、『見た目』と『売上』は比例しません。
いくら見た目の素晴らしい、
「上手に書いたわね」
というPOPを書けたところで、売上げにはつながりません。
あなたがPOPを書かれる目的は何ですか?
…きれいなPOPを書くことですか?
…
もし、違うのであれば、きれいにPOPを書く事に注力しすぎるのは止めましょう。
「POPをつかって売上げを上げたい」
そう思われているのであれば、売れるPOPの書き方を学ぶ。
ここがスタート地点です。
あなたがメーカーさんや卸会社さんであればあるほど、この知識を持っておくことが大事です。
得意先さんが、
「もっときれいなPOPを書いてよ」
と言ってきたら、
「いやいや違うんですよ。
商品が売れるPOPっていうのは、そうじゃないんですよ」
と教えてあげられる位になりましょう。
このブログを読んで下さっている勉強熱心なあなたなら、そのあたりをきちっとマスターされているはずなので。
仮にまだよく分からなかったとしても、これから一緒に学んでいけば大丈夫です。
一緒に『売れるPOP』とは、どういうものなのか?
マスターしていきましょう。